
現在、進路やキャリアを考えている方の中には、英語を活かして働きたいという希望を持っている方も多いのではないでしょうか。英語を活かせる仕事には憧れるけど、実際にどのような仕事があって、どのくらい英語力が必要なのかはいまいち分からないですよね。
実際のところ、英語を活かせる仕事は様々な業界に数多くありますが、ここではその一部(35種)を紹介します。
この表は職種別の一例ですが、皆さんも知っている楽天グループや、ユニクロを展開するファーストリテイリングでは社内公用語を英語と定めており、企業全体で英語力を重視しています。日本人同士の会議や資料作成でも英語を使っているそうです。
このように、英語力は様々なフィールドで活かすことができ、英語を使って働く将来の可能性は大きく広がっています。
そこで今回は、みなさんが仕事のイメージを持ち、就職に向けて準備ができるように、
- 英語を活かせる仕事の一覧とその内容
- 職業別の必要な英語力と想定年収
- 英語を活かせる仕事に就くために必要な資質・スキル
について、詳しく解説していきます。この記事を読めば、英語を活かせる仕事の内容と必要な英語力の目安について理解が深まり、希望のキャリアプランに一歩近づくでしょう。
目次
1.英語を活かせる35種の仕事一覧とその年収
まずは、英語を活かせる仕事を英語力別に一覧で見てみましょう。
※英語力はあくまで目安です。企業・職種ごとに英語力の条件が個別に定められている場合があります。
同じ職種でも会社によって英語を使う頻度も変わってくる
この一覧表では、必要な英語レベル毎に仕事を紹介していますが、就職する会社の事業内容や立地、事業規模、取引相手などによって求められる英語レベルが違ってくる場合があります。
例えば、ホテルスタッフでも東京や大阪にあるホテルとその他の地域のホテルでは、ビジネスや観光で利用する外国人客数が違い、英語を使う頻度に大きな差が生まれます。
そのため、就職する前には、しっかりと仕事内容を採用担当者などに確認することをお勧めします。
では、それぞれの仕事の内容や年収について、詳しく解説していきます。
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※一部、記事の中で「日常会話レベル」「ビジネスレベル」「母語話者に近いレベル」と英語力を表記している仕事があります。この目安としては、TOEIC® Programを運営しているIIBC(一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 )のTOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表に基づき、
・日常会話レベル → TOEIC470点以上
・ビジネスレベル → TOEIC730点以上
・母語話者に近いレベル → TOEIC860点以上
と定義しています。
参考:TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表
1-1.TOEIC500点以上の英語力が求められる仕事
入国審査官
日本を訪れる外国人の出入国審査、日本に在留する外国人の在留資格審査、出入国管理等を行い、日本の安全と国民生活を守りつつ国際交流の円滑な発展に貢献する仕事です。入国審査官になるには、国家公務員試験に合格し、希望する地域の入国管理局へ応募することが必要です。
採用時に英語力が条件になることは少ないですが、業務上は訪日外国人の対応などで英語力が必要です。
・英語力の目安:TOIEC500点以上
・想定平均年収:600-700万円
ITエンジニア
ITエンジニアは大きく「システムエンジニア(SE)」「プログラマー」「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」に分かれています。
英語力がなくてもITエンジニアになることはできますが、英語力があれば海外のサイトから最新情報を得ることでスキルアップにつながるだけでなく、海外進出のチャンスも広がります。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(日常会話レベル)
・想定平均年収:650-750万円
テーマパークスタッフ
来園者が楽しく過ごせるようにおもてなしをする仕事です。接客担当の受付や各アトラクションのキャスト、施設内設備の運行管理、レストランやショップのスタッフなどの業務があります。
有名テーマパークは訪日外国人が来園することも多いため、接客がメインのポジションでは特に英語を使う機会が多いでしょう。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(日常会話レベル)
・想定平均年収:300-400万円
旅行会社スタッフ(カウンターセールスなど)
旅行会社の店舗でお客様の旅行の相談や、申込みなどを行います。具体的には、パッケージツアーの企画・販売、交通機関(新幹線や飛行機、バスなど)と宿泊施設の予約・手配・販売などの業務があります。
英語力があれば外国人観光客の対応を任されるなど、仕事の幅が広がる可能性があります。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(日常会話レベル)
・想定平均年収:400-500万円
ツアープランナー
国内外のパッケージツアーの企画、交通機関や宿泊先等の手配なども行う仕事です。具体的には、観光地やイベントのツアーを企画して、ルートや滞在時間、宿泊先などといったツアーの詳細を決めます。
英語力があれば現地の業者やウェブサイトなどから情報収集ができるため、ツアーの企画に役立つでしょう。
・英語力の目安:TOIEC500点以上
・想定平均年収:400-500万円
ホテルスタッフ
宿泊するお客様が心地よくホテルを利用できるように、おもてなしをする仕事です。ホテルでの仕事は多岐に渡り、大きく分けると「宿泊」「料飲」「宴会」「管理・営業」「調理」の5部門があります。
特に宿泊部門や料飲部門では外国人のお客様と接する機会が多いため、日常的に英語を使います。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(宿泊・料飲部門ではTOEIC600点以上)
・想定平均年収:300-400万円
グランドスタッフ
空港でチェックインや搭乗、到着後のお客様のサポートする仕事です。グランドスタッフの仕事は「カウンター業務」「出発便業務」「到着便業務」の3つに分かれます。それぞれ、チェックインや手荷物対応、出発案内、乗り継ぎ対応、手荷物の引き渡し案内などを担当します。
日常的に外国人のお客様も利用するため、英語力は欠かせません。多くの企業は採用条件としてTOEIC550点以上の英語力を求めています。
・英語力の目安:TOEIC550点以上
・想定平均年収:300-400万円
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1-2.TOEIC600点以上の英語力が求められる仕事
キャビンアテンダント(客室乗務員)
旅客機に乗務して機内サービスや保安業務を行う仕事です。機内食や飲み物の提供のほか、機内販売を行ったり、旅客の安全を守るために非常用設備の案内や離着陸前の安全確認を行ったりしています。
外国人のお客様の対応に英語力が必要になるだけでなく、国際線では外国人クルーと乗務することもあるため、クルー同士の会話や連絡も英語で行うことがあります。多くの企業は採用条件としてTOEIC600点以上の英語力を求めています。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:500-600万円
航空管制官
航空機のパイロットに対して離着陸のルート指示や地上移動の誘導をして飛行機の安全運航を支える、航空業界における信号のような役割の仕事です。
航空管制では海外の航空機とも交信するため、誘導の誤りがないよう外国人パイロットと滞りなくコミュニケーションできるレベルの英語力が必要です。また、日本人同士でも原則的に航空管制用の英語でやりとりします。採用試験では、英語の筆記試験や英会話の面接が行われます。
なお、航空管制官は国家公務員です。国土交通省の職員として採用されます。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:500-600万円
海外旅行ツアーコンダクター(添乗員)
お客様が安心して旅行ができるようにツアーのスケジュールを管理します。現地スタッフとの打ち合わせ、ホテルやレストランの手配確認や調整、急病や盗難が発生した際のトラブル対応などを円滑に行えるレベルの英語力が必要です。
・英語力の目安:TOIEC600点以上
・想定平均年収:350-450万円
児童英語講師
未就園児から小学校高学年までの子どもに英語を学ぶ楽しさを教える仕事です。絵本や歌、ダンス、ゲームなどを取り入れ、遊びながら楽しく英語が身に付くように教えます。英会話スクールや英語保育所、小学校教員などが主な就職先です。
子どもに教えるためというのはもちろん、外国人の先生と円滑にコミュニケーションをとるためにも英語力が重要視されます。スクールによっては、先生同士も英語で会話したり、英語で会議したりするスクールもあります。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:450-550万円
英文事務
英語を用いた事務全般の仕事です。海外の取引先との電話・メール対応、英文の資料作成、翻訳・通訳業務など、単純なものから専門性の高いものまで、仕事内容は多岐にわたります。海外向けに事業を展開している各種企業で活躍のチャンスがあります。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:400-700万円
貿易事務/営業(通関士)
輸出入に関する業務を行います。事務の場合、「貿易書類の作成・確認」「出荷・輸送、通関等の手配」「出荷・納入管理」などを行います。営業の場合、商材を海外から買い付けたり、海外に販売したりします。
貿易事務で取り扱っている書類の8~9割は英語のため、特に英語の「読み・書き」の能力が必要です。英会話が苦手でも英語が好きな方にオススメです。貿易営業では、海外とのやり取りが多くなるため、「話す・聞く」能力も必要です。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:600-700万円
英語保育園(保育士)
就学前の児童を対象に「英語保育」を行います。英語保育園によって、保育を全て英語で行う場合や英語と日本語の両方を使う場合などさまざまなケースがあります。
外国人講師のサポートや、外国人講師と園児・保護者との橋渡しを任されることもあるため、英語で意思疎通できる程度の力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC650点以上
・想定平均年収:350-450万円
英語教材の企画営業/編集
英語の語学教科書、一般書籍、雑誌などを扱います。企画営業は、英語教員に教材を紹介したり、副教材のニーズを聞いて提案したりする仕事です。編集は、学校や書店を回って市場を調査し、教材を企画して制作する仕事です。
外国人の先生に英語で営業したり、教材内の英文を校正したりと、英語力は欠かせません。
・英語力の目安:TOEIC650点以上
・想定平均年収:450-550万円
特許技術者(事務員)
特許を出願する際や、出願後に特許庁とやり取りをする際に必要となる書類を作成します。
英語力は、海外の特許出願をする場合と、海外の特許を参考にする際に必要になります。海外の出願人から依頼を受けて日本へ出願したり、英語で書かれた特許の文献を扱うこともあるため、英語に触れる機会は多いと言えます。
・英語力の目安:TOEIC650点
・想定平均年収:500-600万円
ランドオペレーター
旅行会社の依頼を受け、旅行先のホテルやレストラン、ガイドやバス・鉄道などの手配・予約を専門的に行う仕事です。旅行会社に対して現地ツアーの企画や提案なども行います。現地に駐在するケースもあります。
現地のレストランや観光施設、ホテル、交通手段、展示場やイベント会場などを確実に手配できる程度の英語力が必要です。
・英語力の目安:TOEIC650点以上
・想定平均年収:300-400万円
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1-3.TOEIC700点以上の英語が求められる仕事
外資系企業 各職
経営母体が海外を拠点としている企業や、その企業が出資して日本に設立した企業のことを「外資系企業」といいます。外資系企業の主な分野は、「IT関連」「コンサルティング分野」「金融サービス」「医療関連」などです。
外国人の社員も多く、会議やメールなどで日常的に英語を使うため、最低でも意思疎通を行うことができる程度の英語力が求められます。職種によってはプレゼンテーションや商談を英語で行う場合もあります。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:750-850万円
パイロット
飛行機を操縦してお客様や貨物を安全に目的地まで運ぶ仕事です。飛行前には飛行経路の天候や航空機の整備状態を確認したり、飛行中は客室乗務員や航空管制官とやりとりしたりと、ただ単純に飛行機を操縦するだけではありません。
資格取得のための訓練を海外で行ったり、航空管制官と英語でやりとりしたりするため、英語力は欠かせません。採用時の筆記試験や面接でも英語力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:1,100-1,200万円
バイヤー、マーチャンダイザー
バイヤーとは販売する商品の買い付けを行う仕事です。扱うものは会社によって食品から日用品、服や靴など様々ですが、いずれにしてもどの商品が売れそうか見極めることがバイヤーにとって最も重要な点です。
マーチャンダイザーは、アパレルメーカーや百貨店、量販店などで、商品開発から販売計画、予算管理などを総合的に管理する仕事です。市場調査を行ったり、売り上げ動向を分析したりして新商品の開発計画を立て、商品開発後には販売促進も行います。
これらの仕事では、海外での買い付けや交渉を行う際に英語を使います。通訳なしで相手の話を理解し、要求を伝えることが必要なため、ビジネスレベルの実践的な英語コミュニケーション能力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:550-650万円
弁理士
弁理士は、特許法等を代表とする「知的財産法」を取り扱う法律家です。特許技術者との違いは、弁理士は国家資格が必要で、自分自身で特許の出願手続きを進めることができる点です。知的財産にまつわる法律や登録手続きを依頼人から依頼を受け、その権利取得から問題解決までの手続きすべてを代理します。
特許技術者と同様、海外の特許出願をする場合と海外の特許を参考にする際に英語を使うことに加え、特許技術者の監督業務(書類の校正など)も加わるため、特許技術者よりも高い英語力が必要になります。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:650-750万円
バイリンガルセクレタリー
バイリンガルセクレタリーは、二か国語を使って仕事をする秘書のことです。企業役員などのスケジュール管理、電話・メール・来客対応、会議資料の準備、出張の手配といった一般的な秘書業務だけではなく、会議の通訳や書類の翻訳など、英語に特化した業務を行うことも特徴です。
例えば上司が外国人であれば、仕事上の会話は全て英語で行われ、その上司が参加する会議に通訳として同席することが求められることもあります。日本人上司の場合でも、海外支社や海外企業とやりとりする際に英語を使う仕事を任されます。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:400-500万円
商社 各職
商社は、取り扱っている産業分野で、売りたい相手と買いたい相手を結び付け、取引の仲介をする仕事です。商社には、「総合商社」と「専門商社」があります。
総合商社は、幅広い産業分野で、原料や加工品、サービスなどあらゆる商材を扱います。専門商社は医療・医薬、鉄鋼、食品など特定の分野のみを取り扱っています。
海外に事業を展開している企業の場合は、海外赴任や商談を行うことも多いため、ビジネスレベルの英語力は必須です。事務的な業務を行う場合は、日常会話レベルの英語力でも問題ありませんが、外国人と頻繁にやり取りする場合は高い英語力が必要です。。
・英語力の目安:TOEIC750点以上(ビジネスレベル)
・想定平均年収:700-800万円
ファンドマネージャー(資産運用・管理)
ファンドマネージャーとは金融資産を運用する専門家です。投資運用会社に所属し、投資家から預かった資産の運用計画を立てて、市場や銘柄の分析・選定、組み入れ比率や売買のタイミングを検討する仕事です。
外国企業の情報を収集したり、海外市場環境を調査したりする際は、英語力が不可欠です。金融関係の専門用語などの語彙力も必要です。
・英語力の目安:TOEIC750点以上(ビジネスレベル)
・想定平均年収:800-900万円
海外留学(留学生)サポート
海外に留学する学生のサポートを行います。留学先の選定や入学手続き、滞在中のトラブル対応、帰国後のキャリア相談など、留学に関するあらゆるサポートをします。勤務先は留学エージェントや学校の留学センターなどが想定されます。
現地の学校関係者と電話やメールのやり取りをする機会があるため、総合的な英語力が求められます。また、学生から留学に関する相談を受ける機会も多いため、自分自身も留学経験があるとなお良いでしょう。
・英語力の目安:TOEIC750点以上
・想定平均年収:500-600万円
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1-4.TOEIC800点以上の英語が求められる仕事
企業の通訳、翻訳業務
企業内での通訳や書類の翻訳などを行います。具体的には、海外事業所とのウェブ会議の通訳や、取引先向けの書類や会議資料などの翻訳などの仕事があります。海外に事業を展開している企業に需要が多い傾向があります。
・英語力の目安:TOEIC800点以上
・想定平均年収:500-600万円
公認会計士(国際部門)
公認会計士は、主に企業の財務諸表が適正に作成されているかをチェックする監査業務を行っています。
外資系企業の監査業務を行う際に、英文書類のチェックや外国人担当者とのコミュニケーションで英語力が必要になります。
・英語力の目安:TOEIC800点以上
・想定平均年収:800-900万円
現在、公立高校の約半数では英語の授業の半分以上が英語で行なわれています。そのため、高校の英語教員には英語で英語を教えられる英語力(特にスピーキング力)が求められます。
・英語力の目安:TOEIC800点以上
・想定平均年収:550-650万円
社会人向けの場合、ビジネス英語の習得を目的としている受講生が多いため、高い英語力とともに自身のビジネス経験も求められるでしょう。
・英語力の目安:TOEIC850点以上
・想定平均年収:450-550万円
全国通訳案内士
訪日外国人を各地に案内し、日本の歴史や文化、習慣を英語で紹介する「通訳ガイド」の仕事です。全国通訳案内士として仕事をするには、年に一度実施される全国通訳案内士試験に合格後、自治体に登録する必要があります。
日本独自の風習や文化を英語で紹介し、かつ相手からの質問に答えたり、あらゆる要望に対応したりできる高い英語力が必要です。
ちなみに、TOEIC900点以上を取得していると、全国通訳案内士試験の外国語筆記試験(英語)が免除になります。
・英語力の目安:TOEIC850点以上
・想定平均年収:500-600万円
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1-5.TOEIC900点以上の英語が求められる仕事
通訳者
通訳の仕事をする人です。社内会議や海外企業との商談などでの「ビジネス通訳」、大規模な国際会議やシンポジウムでの「会議通訳」、ニュースや国際放送の同時通訳を行う「放送通訳」など、活躍の場は多いですが、高い英語力のみならず、各業界やサービス・商品等の専門知識、世界各国の文化や歴史、宗教等の幅広い教養も必要です。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:600-700万円
翻訳家(映画、本など)
映画や本の翻訳の仕事をする人です。具体的には、小説や雑誌、歌詞などを翻訳する「文芸翻訳」、契約書などのビジネス文書を翻訳する「実務翻訳」、ドラマや映画といった映像作品を翻訳する「映像翻訳」などがあります。通訳者同様、高い英語力のみならず、各業界やサービス・商品等の専門知識、世界各国の文化や歴史、宗教等の幅広い教養が必要です。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:600-700万円
語学系専門学校・大学の英語教員
語学系の専門学校や大学で学生に英語を教える仕事です。学生の指導計画の作成やテストの採点なども行います。専門学校の場合、クラス担任や学校の運営などに関わる場合もあります。いずれの場合でも、専門学校生や大学生に指導するだけでなく、外国人教員との会議などにも対応できる高いレベルの語学力が必須です。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:550-650万円
コンサルタント
企業や団体などの依頼を受けて、問題点を調査・分析して原因を追究し、解決策を見つける仕事です。外資系企業や海外進出のプロジェクトなどを担当する場合は、メンバーや現地のパートナーに外国人スタッフが多いため、高い英語力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:800-900万円
英文速記者
英語の会議やインタビューなどを速記して記録していく仕事です。記録したものを元の言葉に戻す作業も同時に行います。国際会議やインタビューの仕事もあるため、英語力のみならず高い教養も求められます。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:450-550万円
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英語をよく使う職種とは
「doda転職 英語をよく使う職種ランキング」によると、仕事で英語を使用している割合の全体平均は23.8%です。職種別にみると、「通訳/翻訳/貿易業務」が60.9%と最も高く、次いで「ITコンサルタント」が52.8%となっています。
(データ引用元)英語をよく使う職種、海外勤務が多い職種は? |転職ならdoda
2章では、あなたが興味を持っていることから英語を活かせる仕事が探せるよう、タイプ別のおすすめ職業例を紹介していきます。
2.好きなことから探す!英語を活かせる仕事とは
仕事選びに悩んでいるという方は、自分の好きなことから仕事を見つけてみましょう。ここでは6つのタイプに分けて、おすすめの職業例を紹介します。
2-1.人と話すのが好きな人
人と話すのが好きな人は以下の仕事がオススメです。英会話力が特に役立ちます。
【職業例】
■ツアーコンダクター
■全国通訳案内士
■テーマパークスタッフ
■通訳者
2-2.デスクワークが好きな人
デスクワークが好きな人は以下の仕事がオススメです。英文のメールや書類を扱うことが多く、特に読み書きの能力が活かせます。
【職業例】
■英文事務
■貿易営業/事務(通関士)
■特許技術者(事務員)
■弁理士
2-3.書くことが好きな人
書くことが好きな人は以下の仕事がオススメです。英語で記事を書いたり、翻訳したりなどクリエイティブな仕事ができます。
【職業例】
■英文速記者
■翻訳家(映画、本など)
2-4.旅行が好きな人
旅行が好きな人は航空関係や旅行関係の仕事がオススメです。外国人観光客に日本を案内したり、日本人を海外で案内したり、仕事で海外に行ったりすることもできます。
【職業例】
■旅行会社スタッフ(カウンターセールスなど)
■ツアープランナー
■ツアーコンダクター
■ランドオペレーター
■全国通訳案内士
■グランドスタッフ
■キャビンアテンダント
■パイロット
2-5.英語の楽しさを人に教えたい人
英語の楽しさを人に教えたい人は以下の仕事がオススメです。先生として直接英語を教える仕事だけでなく、英語教材の開発を通して間接的に英語教育に携わる仕事もあります。
【職業例】
■英語教材の企画営業/編集
■児童英語講師
■英語保育園(保育士)
■中学校・高校の英語教員
■英会話スクール講師(社会人対象)
■語学系専門学校・大学の英語教員
■海外留学(留学生)サポート
2-6.資格を活かして働きたい人
資格を活かして働きたい人は以下の仕事がオススメです。高度で専門的ですが、給料が比較的高い仕事もあります。
【職業例】
■貿易営業/事務(通関士)
■語学系専門学校・大学の英語教員
■弁理士
■公認会計士(国際部門)
■航空管制官
■全国通訳案内士
■中学校・高校の英語教員
英語を活かせる仕事に就くには、英語力を磨くだけでなく、さまざまなポイントをおさえておく必要があります。次章では、英語を活かせる仕事に就くためのおすすめポイントを解説していきます。
3.英語を活かせる仕事に就くための4つのポイント
会社に就職するには英語力だけがあればいいという訳ではありません。スキルや資質、業務経験なども大きなアピールポイントになります。英語を活かせる仕事に就くためのおすすめポイントは以下の4つです。
- 専門学校・短大以上を卒業する
- 英語を使ったインターンシップやビジネス研修を体験する
- 求められている英語のレベルと活かしたい技能を確認する
- 英語力に加え、業界や職種に合わせた「+α」のスキル・知識を身につける
それぞれ詳しく解説していきます。
3-1.専門学校・短大以上を卒業する
前提として、英語を活かせる仕事に就くには専門学校・短大卒以上の学歴が必要になる場合が多いと言えます。英語が活かせる仕事がある多くの会社は、採用条件として学歴の条件を設けています。まだやりたい仕事が具体的に決まっていなくても、専門学校や短大・大学に進学するのをお勧めします。
3-2.英語を使ったインターンシップやビジネス研修を体験する
英語を使った業務経験があることポイントです。英語でのビジネス会話、メールや電話、資料作成などのスキルは習得に時間がかかるため、その経験があると採用の場で有利に働く可能性があるからです。
英語での業務経験を積むためにおすすめの手段は、海外インターンシップや海外ビジネス研修などを経験することです。長期経験でなくとも、実際に仕事をして培ったスキルは十分強みになります。また、語学力やコミュニケーションスキルを試す機会にもなり、その後の成長にも大いに役に立ちます。
例えば、当ブログを運営する神田外語学院では、1~2週間程度の海外ビジネス研修を複数用意しています。研修先はスリランカやベトナム、ハワイなどで、旅行会社でのガイドブック作成や、広告会社での提案営業などの就業体験ができます。
時間面や経済面で海外研修に行くことが難しい場合は、英語の先生に課題を出してもらったり、外国人の友人をつくって英語でメールのやり取りをしたりするとよいでしょう。
3-3.求められている英語のレベルと活かしたい技能を確認する
将来就きたい仕事が決まっている場合は、その仕事に求められている英語のレベルと活かしたい技能を確認しましょう。
仕事によって求められる英語力の条件は違い、英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)のうちどれを活かしたいかによっても、進路が変わってきます。例えば前述した英語を活かせる仕事は、以下のように分けることができます。
※あくまでも一例であり、各職業での英語レベルや技能の基準を神田外語学院として保証するわけではありません。
事前に仕事内容について調べ、活かしたい技能と照らし合わせることで、仕事のミスマッチのリスクを減らすことができます。
3-4.英語力に加え、業界や職種に合わせた「+α」のスキル・知識を身につける
英語はあくまでもツールのひとつです。採用試験では英語力以上にスキルや専門知識、思考力、判断力など総合力が重視されます。ビジネスの場で自分自身が戦力になれるとアピールできるよう、専門スキルや知識もしっかり磨いていきましょう。
身につけているスキル・知識によって、例えば以下のような進路が考えられます。
・「英語力」×「ホスピタリティ」⇒ホテルスタッフ、キャビンアテンダント、グランドスタッフ
・「英語力」×「指導力」⇒児童英語講師、英会話スクール講師、専門学校・大学の英語教員
・「英語力」×「観光知識」⇒全国通訳案内士、ツアープランナー、ツアーコンダクター
・「英語力」×「IT知識」⇒ITエンジニア
このほか、外国人とコミュニケーションをとる際に共通して必要なこととして、「海外の文化や習慣の知識」も挙げられます。海外の文化や習慣の知識があれば、相手の発言の意図や心理を自然に理解でき、コミュニケーションにおける障壁を取り除くことができます。
世の中には「英語が使える人」はたくさんいるため、英語に加えて自分は何ができるのかを把握し、スキルや知識を磨いていきましょう。
4.英語を活かせる仕事を目指すなら、神田外語学院がオススメ
英語力を伸ばして、英語を活かせる仕事を目指すなら、当ブログを運営する神田外語学院で「英語力+α」を鍛えるのがお勧めです。
神田外語学院は1957年の創立以来、6万人以上の卒業生を送り出し、学生の英語力を伸ばしてきた実績があります。また、2年間英語を集中的に学べる英語専攻科、英語+エアラインの専門知識・スキルを身につける国際エアライン科、英語+観光に関する専門知識・スキルを身につける国際観光科、英語+ホテルに関する専門知識・スキルを身につける国際ホテル科など、さまざまな学科があります。
4-1.英語力UPにおいて高い実績
神田外語学院2年生のTOEIC®平均点は624点(2020年3月卒業生実績)と、600点を上回っています。
上記の図の通り、大学生の平均点は567点になっていますので、大学生の平均点より高い水準になっています。また1学年に約1000人いる中で、在学中に700点以上を取得した学生数は322名、300点以上UPした学生は324人と、それぞれ約3割の学生が高いハードルをクリアしています。
4-2.外国人教員から英語で英語を学べる
総合的な英語運用能力を育てる国際コミュニケーション英語(EIC)
外国人教員から英語で英語を習う「国際コミュニケーション英語(EIC)」が、全学科(一部除く)必修で毎週90分×5コマあります。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能を総合的に強化します。
授業は20名以下の少人数習熟度別クラスで、日本語禁止のルールで行われています。授業以外の時間でも、留学生と英語で会話ができるECL(English Conversation Lounge)などを活用することで、「コミュニケーションのための英語」を身につけることができます。
EICについては以下のページにて動画で詳しく紹介しています。 共通科目:EIC(国際コミュニケーション英語) |
また英語発信力を強化するために、プレゼンテーションやディスカッションのトレーニングも行うため、総合的なスキルアップを目指すことができます。
24ヵ国から集まった129名の外国人教員が少人数クラスで教える
神田外語学院では24ヵ国から129名の外国人教員が集まり、英語だけなくさまざまな言語を教えています。また、多様な国の外国人教員から会話やコミュニケーションを習う授業は、20名以下のクラス編成を徹底しており、外国人教員が各学生と十分にコミュニケーションがとれるように設計されています。
4-3.「英語力+α」の力を身につけることができる
神田外語学院では、英語科目と専門科目を1:1の割合で学べる学科を7つ設置しています。どの学科でも英語力もしっかりと身につけることができるだけでなく、航空業界や観光業界、ホテル業界など、社会に出てから必ず役立つ専門的な知識やスキルを習得できることが神田外語学院の特徴です。
それぞれの学科について詳しくは、本学ホームページをご覧ください。
4-4.高い就職内定率と大学編入学・進学実績
神田外語学院の卒業生の約8割は、学校に届く求人票から就職が決まるため、96.6%と高い就職内定率を実現しています。創立から半世紀以上の歴史を持つ神田外語学院と、その卒業生が培ってきた実績に、企業が厚い信頼を寄せている証拠です。
また国内4年制大学への編入学においては直近3年間で合格者が915名と、数多くの学生を大学へと送り出しています。
合格した大学については、以下をご覧ください。東京外国語大学や東北大学、名古屋大学などの国公立大学をはじめ、青山学院大学や法政大学といった有名私立大学など、毎年様々な大学へ多くの学生が編入学・進学しています。
≫神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
5.まとめ
最後に本記事で解説した内容をまとめるとポイントは以下の4つです。
(1)【英語レベル別】英語を活かせる35種の仕事一覧
(2)自分の好きなことから英語を活かせる仕事を探すこともお勧め
(3)英語を活かせる仕事に就くための4つのポイント
1.専門学校・短大卒以上の学歴が必要になる場合が多い
2.英語を使ったインターンシップやビジネス研修を体験する
3.求められている英語のレベルと重視する技能を確認する
4.「英語力」と業界や職種に合わせた「+α」のスキルや知識を身につける
(4)英語を活かせる仕事への就職を目指すなら、神田外語学院がお勧め
この記事を読んで、英語を活かせる仕事の種類や、必要な英語レベルについて理解が深まっていれば幸いです。夢に向かって英語学習に取り組んでください!
参考 ※英語力の目安 ※年収の目安 |