
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。英語を活かせる仕事には憧れるけど、実際にどのような仕事があって、どのくらい英語力が必要なのかはイマイチ分からないですよね。
実際に英語を活かせる仕事は、ここで紹介するだけでも35種あります。
これだけ多くの仕事で英語が使われているのは、グローバル化が進み世界との壁がなくなってきつつあること、日本企業において世界を見据えたビジネスが展開されていることが理由です。
例えば、皆さんの知っている企業だと、ユニクロや楽天が社内公用語に英語を採用しており、いち早くグローバル化に対応した企業だといえます。
このようにさまざまなフィールドで英語力を活かせる仕事に就くことができ、英語を活かして働く将来の可能性は大きく広がっています。
そこで今回は、みなさんが仕事のイメージを持ち、就職に向けて準備ができるように
■英語を活かせる仕事一覧とその仕事内容
■職業別の英語力と年収の関係性
■英語を活かせる仕事に就くために必要な資質・スキル
について、詳しく解説していきます。
仕事内容と英語力の目安を事前に把握し、目標のレベルまで英語力を鍛え、希望の職業に就けるように準備しておきましょう。
ぜひ、この記事を読んで英語が活かせる仕事に就く夢を叶えるために役立ててください。
本記事内で「TOEIC」と表記しているのは、「聞く」・「読む」技能に焦点を当てた「TOEIC® Listening & Reading Test」を指しています。
目次
1.英語を活かせる35種の仕事一覧とその年収
まずは、英語を活かせる仕事を英語力別に一覧で見てみましょう。
それぞれの仕事の内容や年収について、詳しく解説していきます。
-
※一部、記事の中で「日常会話レベル」「ビジネスレベル」「母語話者に近いレベル」と英語力を表記している仕事があります。この目安としては、TOEIC® Programを運営しているIIBC(一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 )のTOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表に基づき、
・日常会話レベル → TOEIC470点以上
・ビジネスレベル → TOEIC730点以上
・母語話者に近いレベル → TOEIC860点以上
と定義しています。
参考:TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表
※英語力の目安は以下の転職・求人情報サイトを参考としています。
・マイナビ転職 グローバル
・転職求人doda グローバル 英語を活かす
・indeed 英語を活かせる仕事
※年収の目安は以下の情報を参考にしています。
・マイナビ転職 モデル年収平均ランキング
・平均年収.jp
※想定平均年収は所属する企業規模によって大幅に増減する場合があります。予めご了承ください。
同じ職種でも会社によって英語を使う頻度も変わってくる
この一覧表では、必要な英語レベル毎に仕事を紹介していますが、就職する会社の事業内容や立地、事業規模、取引相手などによって求められる英語レベルが違ってくる場合があります。
例えば、ホテルスタッフでも東京や大阪にあるホテルとその他の地域のホテルでは、ビジネスや観光で利用する外国人客数が違い、英語を使う頻度に大きな差が生まれます。
そのため、就職する前には、しっかりと仕事内容を採用担当者などに確認することをお勧めします。
1-1.TOEIC500点以上の英語が求められる仕事
■入国審査官
日本を訪れる外国人の出入国審査、日本に在留する外国人の在留資格審査、出入国管理等を行い、日本の安全と国民生活を守りつつ国際交流の円滑な発展に貢献するお仕事です。入国審査官になるには、国家公務員試験に合格し、希望する地域の入国管理局へ応募することが必要です。
採用の際に英語力を求められることは少ないですが、採用後は訪日外国人の対応など英語は必須です。
・英語力の目安:TOIEC500点以上
・想定平均年収:600-700万円
■ITエンジニア
ITエンジニアとはInformation Technology(情報技術)の技術者たちの総称を指す職業です。ITエンジニアは、「システムエンジニア(SE)」「プログラマー」「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」の4つの職業に分かれています。
英語力がなくてもITエンジニアになることはできますが、海外のサイトから最新情報を得られること、世界中の人々に情報を届けられるIT業界は海外の進出を考えている企業が多いことから英語力があれば、チャンスが広がります。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(日常会話レベル)
・想定平均年収:650-750万円
■テーマパークスタッフ
来園者が楽しく過ごせるようにおもてなしをする仕事です。具体的には、接客担当の受付や各アトラクションのキャスト、施設内設備の運行管理、レストランやショップのスタッフなどの業務があります。
訪日外国人が来園することも多いため、接客がメインのテーマパークスタッフは、英語を使う機会が多いです。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(日常会話レベル)
・想定平均年収:300-400万円
■旅行会社スタッフ(カウンターセールスなど)
旅行会社の店舗でお客様の旅行の相談や、申込みなどを行います。具体的には、パッケージツアーの企画・販売、交通機関(新幹線や飛行機、バスなど)と宿泊施設の予約・手配・販売などの業務があります。
仕事をする上で英語力があれば外国人観光客の対応を任されるなど、仕事の幅が広がります。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(日常会話レベル)
・想定平均年収:400-500万円
■ツアープランナー
国内外のパッケージツアーの企画、交通機関や宿泊先等の手配なども行う仕事です。具体的には、観光地やイベントのツアーを企画して、ルートや滞在時間、宿泊先などといったツアーの詳細を決めます。
英語力があれば、旅行を企画する際に海外のサイトから最新の旅行情報や危険情報を得ることでき、情報の幅が広がりプランの企画に役立つ武器になります。
・英語力の目安:TOIEC500点以上
・想定平均年収:400-500万円
ツアープランナーについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫ツアープランナーになるには?進路選択・働き方・資格などを完全解説 |
■ツアーコンダクター
お客様が安心して旅行ができるようにツアーのスケジュールを管理します。
具体的には、行程の案内、現地スタッフと観光地での時間配分の打ち合わせ、宿泊や食事の手配確認や調整、急病や盗難が発生した際のトラブル対応などをおこないます。
海外旅行のツアーコンダクターを希望する場合は、空港やホテルの手続きなど、全て英語を使用しなければならないため最低TOEIC600点以上の英語力が必要です。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(海外旅行のツアーコンダクターの場合はTOEIC600点以上)
・想定平均年収:350-450万円
海外旅行のツアーコンダクターについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫全容を大公開!海外旅行のツアーコンダクターの4つの魅力と働き方 |
■ホテルスタッフ
宿泊するお客様が心地よくホテルを利用できるように、おもてなしをする仕事です。ホテルでの仕事は多岐に渡り、大きく分けると「宿泊」「料飲」「宴会」「管理・営業」「調理」の5つの部門があります。
フロントなどの宿泊部門や外資系企業では、外国人のお客様と接する機会が多いため、よく英語を使います。
・英語力の目安:TOIEC500点以上(フロントや外資系企業では、TOEIC600点以上)
・想定平均年収:300-400万円
ホテルスタッフに必要な英語力について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫66種の英会話フレーズ付!ホテルスタッフに必要な本当の英語力とは |
■グランドスタッフ
空港で飛行機の受付から搭乗までと到着後をサポートする仕事です。グランドスタッフの仕事は、「カウンター業務」「出発案内業務」「到着便業務」の3つに分かれます。チェックインカウンターでの搭乗手続きや手荷物の受託業務や到着した旅客の乗り継ぎ便や、預け入れ手荷物の引き渡し案内を担当します。
接客では、日本人だけでなく多国籍のお客様を相手にするので、英語力は欠かせません。多くの企業は、採用条件としてTOEIC550点以上の英語力を求めています。
・英語力の目安:TOEIC550点以上
・想定平均年収:300-400万円
グランドスタッフに必要な英語力について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫グランドスタッフに必要な英語力とは?勉強法や空港放送の例文も紹介 |
≫TOEIC700点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC800点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC900点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
1-2.TOEIC600点以上の英語が求められる仕事
■キャビンアテンダント
旅客機に搭乗し、乗客への機内サービスや保安業務を行う仕事です。機内では飲み物などの提供や機内販売を行ったり、旅客の安全を守るために非常用設備の案内や離着陸前の安全確認を行ったりしています。
国際線業務では、外国人のお客様と英語で会話することはもちろんですが、外国人のクルーとともに乗務することもあるため、業務上必要な会話や連絡も英語で行います。多くの企業は、採用条件としてTOEIC600点以上の英語力を求めています。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:500-600万円
キャビンアテンダントについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫TOEIC600点?キャビンアテンダント就職に必須の英語力を解説 ≫キャビンアテンダントの給料はどれくらい?企業・学歴・年齢別に解説 |
■児童英語講師
未就園児から小学校高学年までの子どもに英語を学ぶ楽しさを教える仕事です。絵本や歌・踊り、ゲームなどを取り入れ、遊びながら楽しく英語が身に付くように教えていきます。英会話スクールや英語保育所、小学校教員などが主な就職先です。
子どもに教えるためというのはもちろん、一緒に働くメンバーとコミュニケーションを円滑に進めるために英語力は必要です。例えば、英会話スクールでは、外国人教師が在籍している場合も多く、英語で会話や会議が行われます。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:450-550万円
児童英語講師について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫児童英語教師になるには?必要な学歴や資格、スキルなどを徹底解説 |
■航空管制官
レーダーや無線機を使って航空機の離着陸の指示や、航空機同士が接触事故を起こさないように進路の誘導をする仕事です。 航空管制官は国家公務員です。航空管制官になるには、航空管制官採用試験に合格し、国土交通省の職員になる必要があります。
仕事の中で海外の航空機と管制のやり取りを行うため、パイロットとコミュニケーションがスムーズに取れるレベルの英語力が必要です。また、航空管制官採用試験では、英語の筆記試験や英会話の面接が行われます。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:500-600万円
■英文事務
英文事務とは、英語を用いた事務全般を指します。海外向けの事業を行っているさまざまな企業で活躍のチャンスがあります。具体的には、海外の会社との電話・メール対応、英文の資料作成、翻訳・通訳業務などアシスタントから専門性の高いものまで、非常に多岐にわたります。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:400-700万円
■貿易事務/営業(通関士)
輸出入に関する業務を行います。事務の場合、「貿易書類の作成・確認」「出荷・輸送、通関等の手配」「出荷・納入管理」などを行います。営業の場合、バイヤーとして海外から商材を買い付けたり、セラーとして自社商品などを海外へ販促したりします。
貿易事務で取り扱っている書類の8~9割は英語の書類のため、英語の「読み書き」の能力が必要です。英会話が苦手でも英語が好きな方にオススメです。貿易営業では、海外とのやり取りが多くなるため、「話す聞く」能力も必要です。
・英語力の目安:TOEIC600点以上
・想定平均年収:600-700万円
■英語保育園(保育士)
就学前の児童を対象に「英語保育」を行います。英語保育園によって、保育を全て英語で行う場合や英語と日本語の両方を使う場合などさまざまなケースがあります。
通常保育の他にも、外国人講師のサポートや、外国人講師と園児・保護者との橋渡しを任されることもあるため、意思疎通ができる程度の英語力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC650点以上
・想定平均年収:350-450万円
英語保育園について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫児童英語教師になるには?必要な学歴や資格、スキルなどを徹底解説 |
■英語教材の企画営業/編集
英語の語学教科書、一般書籍、雑誌などの企画営業/編集を行います。具体的には、企画営業は、英語教員に教材を紹介することや英語の授業で使う副教材のニーズを聞いて提案することを行います。編集は、学校や書店を回って市場を調査し、教材の企画から制作業務などを行います。
外国人の先生に英語を使って営業する場合や教材内の英文の校正作業など、業務で英語を使用する機会が多く、英語教材販売に関わる上で英語力は欠かせません。
・英語力の目安:TOEIC650点以上
・想定平均年収:450-550万円
■特許技術者(事務員)
特許事務所または会社の知財部門で仕事をします。特許技術者は、特許を出願する際や出願後に特許庁とやり取りをするために必要となる書類を作成します。特許技術者は弁理士の指導監督のもとに業務を行います。
海外の特許出願をする場合と海外の特許を参考にする際に英語を使います。海外の出願人から依頼を受けて日本へ出願するケースや英語で書かれた特許の文献もあるため、英語に触れる機会が多いです。
・英語力の目安:TOEIC650点
・想定平均年収:500-600万円
■ランドオペレーター
旅行会社の依頼を受け、旅行先のホテルやレストラン、ガイドやバス・鉄道などの手配・予約を専門に行います。旅行会社に現地(海外)の観光の企画・提案なども行います。現地(海外)に駐在して仕事を行うこともあります。
現地のレストランや観光施設、ホテル、交通手段、展示場やイベント会場などを迅速に手配できる程度の英語力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC650点以上
・想定平均年収:300-400万円
≫TOEIC500点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC800点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC900点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
1-3.TOEIC700点以上の英語が求められる仕事
■外資系企業 各職
経営母体が日本以外の海外を拠点としている企業や、その企業が出資して日本に設立した企業のことを「外資系企業」といいます。外資系企業の主な分野は、「IT関連」「コンサルティング分野」「金融サービス」「医療関連」などです。
海外各都市にある支店などで働いている外国人の同僚と会議をしたり、メールで業務内容を確認したりする場合に英語を使います。本社との情報交換を行う上でも、英語を使うため、最低でも意思疎通を行うことができる程度の英語力は求められます。
また、職種によってはプレゼンテーションや商談を英語で行う場合もあります。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:750-850万円
■パイロット
パイロットは、旅客機を操縦して、安全に「人」や「貨物」を目的地まで運ぶ仕事です。具体的には出発前のミーティングで天候や航空機の整備状態の確認し、フライト中は、計器類やレーダーをチェックし、管制官と連絡を取りながら、安全に航行できるよう航路を定めます。
パイロットは、管制官と英語で交信を行います。また、パイロット採用試験の際に英語の筆記試験や英会話での面接が行われることや、入社後には海外での訓練が実施されるため、英語力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:1,100-1,200万円
■バイヤー、マーチャンダイザー
バイヤーとは販売する商品の買い付けを行うお仕事です。買い付けの商品は食品から日用品、服や靴など様々ですが、どの商品が売れそうか見極めることがバイヤーにとって最も重要な点です。
マーチャンダイザーは、アパレルメーカーや百貨店、量販店などで、商品開発から販売計画、予算管理などを総合的に管理します。市場調査を行ったり、売り上げ動向を分析したりして新商品の開発計画を立て、商品開発後には販売促進活動も行います。
海外の買い付けや交渉を行う際に英語を使います。通訳なしで相手の話を理解し、自分の要求を伝えることが必要なため、ビジネスレベルの実践的な英語コミュニケーション能力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:550-650万円
■弁理士
弁理士は、特許法等を代表とする「知的財産法」を取り扱う法律家です。特許技術者との違いは、国家資格を持っており、自身で特許の出願手続きを進めることができます。知的財産にまつわる法律や登録手続きを依頼人から依頼を受け、その権利取得から問題解決までの手続きすべてを代理します。
特許技術者と同様海外の特許出願をする場合と海外の特許を参考にする際に英語を使うことに加え、特許技術者の監督業務(書類の校正など)も加わるため、特許技術者より高い英語力が必要になります。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:650-750万円
■秘書(バイリンガルセクレタリー)
「バイリンガルセクレタリー」というのは、2カ国の言語を使って仕事をする秘書のことをいいます。スケジュール管理、電話やメール、来客の対応、会議資料の準備、出張の手配といった一般的な秘書業務だけではなく、会議の通訳やメールの翻訳などの英語に特化した業務を行うことも特徴です。
例えば、上司が外国人であれば、仕事上の会話は全て英語で行われ、その上司が入る会議やミーティングに通訳として同席することが求められることもあります。日本人上司の場合でも、海外支社や海外企業とやりとりする際に英語を使った業務があります。
・英語力の目安:TOEIC700点以上
・想定平均年収:400-500万円
■商社 各職
商社は、取り扱っている産業分野で、売りたい相手と買いたい相手を結び付け、取引の仲介をする仕事です。商社には、「総合商社」と「専門商社」があります。
総合商社は、幅広い産業分野で、原料や加工品、サービスなどあらゆる商材を扱います。専門商社は医療・医薬、鉄鋼、食品など特定の分野のみを取り扱っています。
海外に事業を展開している企業の場合は、海外赴任や商談を行うことも多いため、ビジネスレベルの英語力は必須です。事務的な業務を行う場合は、日常会話レベルの英語力でも問題ありませんが、外国人と頻繁にやり取りする場合は高い英語力が必要です。。
・英語力の目安:TOEIC750点以上(ビジネスレベル)
・想定平均年収:700-800万円
■ファンドマネージャー(資産運用・管理)
ファンドマネージャーとは、金融資産を運用する専門家で、運用会社に所属して業務を行っています。ファンドマネージャーの業務は、投資信託の運用方針に従って、市場や銘柄の分析、選定、組み入れ比率や売買のタイミングを検討し、投資家から預かった資産の運用計画を立て、それを実行する仕事です。
外国企業の情報収集や海外を含めた市場環境、競合を調査する際は、すべて英語です。金融関係の専門用語も多いため、英文ドキュメントの読解能力は必須になります。
・英語力の目安:TOEIC750点以上(ビジネスレベル)
・想定平均年収:800-900万円
■海外留学(留学生)サポート
海外留学をする学生の留学サポートを行います。働く先は、留学エージェントや学校の留学センターです。個人留学や団体留学などの留学先の選定や入学手続き、滞在先でのサポート、留学後のキャリア相談など、留学に関するあらゆるサポートをします。
海外の学校関係者と英語でコミュニケーションや英文メールのやり取りをする機会があるため、総合的な英語力が求められます。また、カウンセリングなど相談を受ける機会も多いため、留学経験があるとなお良いでしょう。
・英語力の目安:TOEIC750点以上
・想定平均年収:500-600万円
≫TOEIC500点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC600点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC900点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
1-4.TOEIC800点以上の英語が求められる仕事
■企業の通訳、翻訳業務
企業内でお客様や部署内での通訳や書類の翻訳を行います。海外展開を行っている企業などに多い傾向があります。
具体的には、TV会議システムを使い、海外の拠点も含めて会議を行う場合や、メールや会議資料などの翻訳業務を行います。
・英語力の目安:TOEIC800点以上
・想定平均年収:500-600万円
■公認会計士(国際部門)
公認会計士は、主に企業の成績表である財務諸表が適正に作成されているかをチェックする仕事である監査業務を行っています。
外資系企業の監査業務を行う際に、英文書類のチェックや外国人担当者とのコミュニケーションで英語力が必要になります。
・英語力の目安:TOEIC800点以上
・想定平均年収:800-900万円
■中学校・高校の英語教員
中学校・高校で英語を教える仕事です。国が定めた学習指導要領に沿って、英語の授業を行います。その他にも、クラス担任や生徒の部活動、生活・進路指導、学校運営の事務なども行います。
現在、公立高校の約半数で、英語の授業の半分以上が英語で行なわれています。そのため、教師として実際に生徒に英語を教えるためには、「英語で英語を教えられる高い英語力(スピーキング力など)」が必要です。
・英語力の目安:TOEIC800点以上
・想定平均年収:550-650万円
中学校・高校の英語英語教員について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 ≫英語教師になるには?採用試験の内容・倍率、必要な免許や資質を解説 ≫英語教師になるなら英検何級が必要?目標級と取得のメリットを解説 |
民間の英会話教室で、英語を教えます。単に授業を行うだけでなく、指導プランの作成や生徒の習熟度チェックや成績表の作成、自身のスキルアップなども行います。
社会人対象の場合、ビジネスで使える英語力習得が目的の方が多いため、高い英語力とともにビジネス経験も求められます。
・英語力の目安:TOEIC850点以上
・想定平均年収:450-550万円
■全国通訳案内士
全国通訳案内士(国家資格)外国人を日本全国に案内し、日本の歴史や文化、習慣を外国語で紹介する「通訳ガイド」の仕事です。全国通訳案内士として仕事をするには、年に一度実施される全国通訳案内士試験に合格し、自治体に登録しなければなりません。
同行する外国人観光客と英語を使ってコミュニケーションを取るため、あらゆる要望に対応できる高い英語力は必須です。加えて、日本独自のものを英語で説明できる英語力が必要です。
ちなみに、TOEIC900点以上を取得していると全国通訳案内士試験(英語)の外国語筆記試験が免除になります。
・英語力の目安:TOEIC850点以上
・想定平均年収:500-600万円
全国通訳案内士について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。 |
≫TOEIC500点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC600点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC700点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
1-5.TOEIC900点以上の英語が求められる仕事
■通訳者
異なる言語を話す人たちの間に入り、双方の言語を相手方の言語へと変換し意思伝達をする仕事です。社内会議や海外企業との商談時の「ビジネス(商談)通訳」、大規模な国際会議やシンポジウムでの「会議通訳」、ニュースや国際放送の同時通訳を行う「放送通訳」など、活躍の場は多いですが、高い英語力のみならず、各業界やサービス・商品等の専門知識、世界各国の文化や歴史、宗教等の幅広い教養も必要となります。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:600-700万円
■翻訳家(映画、本など)
映画や本など、外国語で書かれた文章を日本語に、または日本語で書かれたものを外国語に訳す仕事です。具体的には、小説や雑誌、歌詞などを翻訳する「文芸翻訳」、ビジネス書や契約書などのビジネス文書を翻訳する「実務翻訳」、ドラマや映画といった映像作品を翻訳する「映像翻訳」などの業務を行います。通訳者同様、高い英語力のみならず、各業界やサービス・商品等の専門知識、世界各国の文化や歴史、宗教等の幅広い教養も必要となります。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:600-700万円
■語学系専門学校・大学の英語教員
語学系の専門学校や大学などで学生に英語を教える仕事です。学生の指導計画の作成やテストの採点なども行います。専門学校の場合、クラス担任や学校の運営などに関わる場合もあります。
いずれの場合でも学生に指導できるだけの高いレベルの語学力は必須になります。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:550-650万円
■コンサルタント
企業や団体などの依頼を受けて、問題点を調査・分析することで原因を追究し、解決策を見つける仕事です。外資系企業や海外進出のプロジェクトなどを担当する場合はメンバーや現地のパートナーに外国人スタッフが多いため、高い英語力が求められます。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:800-900万円
■英文速記者
英語の会議やインタビューなどを速記記号※を使って記録していく仕事です。記録したものを元の言葉に戻す作業も同時に行います。英語力がなければ何を質問しているのか、何を話しているのか、理解できないため、英文速記者には高い英語能力が必要です。
※速記記号とは特殊な記号を用いて、言葉を簡単な符号にしたもの。
・英語力の目安:TOEIC900点以上
・想定平均年収:450-550万円
≫TOEIC500点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC600点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC700点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
≫TOEIC800点以上の英語を活かせる仕事一覧はこちら
英語をよく使う職種とは
doda転職 英語をよく使う職種ランキングによると仕事上で英語を使用している人の割合は平均して23.8%になります。
英語の使用率が高い職種は、「通訳/翻訳/貿易業務」。次いで「ITコンサルタント」となります。
それぞれの職種に必要な英語力の目安をご理解いただけたかと思います。
2章では、皆さんが興味のあることから英語を活かせる仕事が探せるようにタイプ別に紹介していきます。
2.好きなことから探す!英語を活かせる仕事とは
仕事選びに悩んでいるという方は、自分の好きなことから仕事を見つけてみましょう。
代表的な例は、以下の6つです。
(1)人と話すのが好きな人
(2)デスクワークが好きな人
(3)書くことが好きな人
(4)旅行が好きな人
(5)英語の楽しさを人に教えたい人
(6)資格を活かして働きたい人
それぞれ、解説していきます。
以下の職業例は、前述した一覧表で挙げた仕事です。
2-1.人と話すのが好きな人
人と話すのが好きな人は以下の仕事がオススメです。
仕事をする上で英語を使い、話すことが多いため、英会話力が役に立つでしょう。
【職業例】
■ツアーコンダクター
■全国通訳案内士
■テーマパークスタッフ
■通訳者
2-2.デスクワークが好きな人
デスクワークが好きな人は以下の仕事がオススメです。
英文のメールや書類を扱うことが多く、読み書きの能力が活かせます。
【職業例】
■英文事務
■貿易営業/事務(通関士)
■特許技術者(事務員)
■弁理士
2-3.書くことが好きな人
書くことが好きな人は以下の仕事がオススメです。
英語で記事を書いたり、翻訳したりなどクリエイティブな仕事ができます。
【職業例】
■英文速記者
■翻訳家(映画、本など)
2-4.旅行が好きな人
旅行が好きな人は以下の仕事がオススメです。
世界中の人が行きかう空港での仕事や外国人観光客の案内、仕事で海外に行くこともできます。
【職業例】
■旅行会社スタッフ(カウンターセールスなど)
■ツアープランナー
■ツアーコンダクター
■ランドオペレーター
■全国通訳案内士
■グランドスタッフ
■キャビンアテンダント
■パイロット
2-5.英語の楽しさを人に教えたい人
英語の楽しさを人に教えたい人は以下の仕事がオススメです。
教師として直接英語を教えることや英語教材の開発を通して間接的に英語教育に携わることができます。
【職業例】
■英語教材の企画営業/編集
■児童英語教師
■英語保育園(保育士)
■中学校・高校の英語教員
■英会話スクール講師(社会人対象)
■語学系専門学校・大学の英語教員
■海外留学(留学生)サポート
2-6.資格を活かして働きたい人
資格を活かして働きたい人は以下の仕事がオススメです。
国家資格など、特別な資格を活かして働くことができます。資格が必要なため専門的な仕事が多いです。
【職業例】
■貿易営業/事務(通関士)
■語学系専門学校・大学の英語教員
■弁理士
■公認会計士(国際部門)
■航空管制官
■全国通訳案内士
■中学校・高校の英語教員
ここまで、英語を活かせる仕事について職種別に解説してきました。
英語を活かせる仕事に就くには、英語力を磨くことだけでなく、さまざまなポイントをおさえておく必要があります。
そこで次章では、英語を活かせる仕事に就くためのポイントを解説していきます。
3.英語を活かせる仕事に就くための4つのポイント
会社に就職するには、英語力だけがあればいいという訳ではありません。
自身が持っているスキルや資質、業務のノウハウなどの経験が大きなアピールポイントになります。
英語を活かせる仕事に就くためのポイントは以下の4つです。
(1)専門学校・短大卒以上の学歴が必要になる場合が多い
(2)英語を使ったインターンシップやビジネス研修を体験する
(3)求められている英語のレベルと重視する技能を確認する
(4)「英語力」と業界や職種に合わせた「+α」のスキルや知識を身につける
それぞれ詳しく、解説していきます。
3-1.専門学校・短大卒以上の学歴が必要になる場合が多い
スキル以外にも前提として、英語を活かせる仕事には、専門学校・短大卒以上の学歴が必要になる場合が多いです。
英語が活かせる仕事を持つ多くの会社は、採用条件として学歴の基準を設けています。英語を活かせる仕事に就きたいのであれば、上級学校に進学するのをお勧めします。
3-2.英語を使ったインターンシップやビジネス研修を体験する
英語を使って仕事をすることの経験を積むこともポイントです。
英語を使った基本的なビジネス会話、メールや電話、資料作成などはスキルUPに時間がかかるため、その経験があると採用で有利に働きます。
そこで、経験を積むためにオススメなのは、海外インターンシップや海外ビジネス研修などを体験することです。
長期でなくとも、実際に仕事をする中で培ったスキルは十分アピールになります。また、語学力やコミュニケーションスキルを試す機会にもなり、その後の成長に大いに役に立ちます。
例えば、当ブログを運営する神田外語学院では、海外で行う1週間から2週間程度のビジネス研修をいくつか用意しています。研修先では、旅行会社でガイドブックの作成や、広告会社で提案営業をすることなどの就業体験ができます。
時間やお金の関係で海外に行くことが難しい場合は、英語の先生に課題を英文で提出することや外国人の友人を作り英語でメールのやり取りを行うことも効果的です。
3-3.求められている英語のレベルと重視する技能を確認する
将来就きたい仕事が決まったら、その仕事に求められている英語のレベルと重視する技能を確認するようにしましょう。
会社によって英語力の条件は違い、仕事内容によっても英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)の中で、どの技能を重視するかも変わってきます。
例えば、前述した英語を活かせる仕事では、以下のように重視する技能が分かれます。
※あくまでも一例であり、各職業で重視される英語技能を神田外語学院として保証するわけではありません。
要求される英語力が高くなると総合的な英語の技能が必要になってくる傾向にあります。自身の得意な英語の技能を活かせる仕事を見つけることも、英語を活かして働く際には重要になります。
このように、必要となる技能に合わせて、アピールできる能力を伸ばしておく必要があります。事前に仕事内容について調べておくこと良いでしょう。
3-4.「英語力」と業界や職種に合わせた「+α」のスキルや知識を身につける
求人情報には、ひとつの条件として「英語力」が示されていますが、「英語はあくまでもツールのひとつ」です。英語力と同様に専門スキルを重視する会社もあります。
より自分自身が戦力になると、アピールできるように専門スキルや知識を磨いていきましょう。
例えば、以下のような組み合わせが考えられます。
・「英語力」×「ホスピタリティ」=ホテルスタッフ、キャビンアテンダント、グランドスタッフ
・「英語力」×「子どもへの英語指導法」=児童英語教師
・「英語力」×「観光知識」=全国通訳案内士、ツアープランナー、ツアーコンダクター
・「英語力」×「IT知識」=ITエンジニア
などの職種で活躍することができます。
また、外国人と外国語でコミュニケーションをとる際に共通して必要なこととして、「海外の文化や習慣の知識」も挙げられます。
「海外の文化や習慣の知識」があれば、コミュニケーションの中で相手の主張の意図をスムーズに理解することができ、意見の食い違いが少なくなることがあります。
世の中には「英語が使える人」はたくさんいるため、英語が使えるだけでなく、その先の「英語を使ってどのようなことを実現していきたいか」まで考えるようにしましょう。
4.英語を活かせる仕事への就職を目指すなら、神田外語学院がオススメ
英語力を伸ばして、英語を活かせる仕事への就職を目指すなら、当ブログを運営する神田外語学院で「英語力+α」を鍛えるのがお勧めです。
創立以来、6万人以上の卒業生を送り出し、学生の英語力をUPさせてきた実績があります。また、2年間英語を集中的に学べる英語専攻科、英語+エアラインの専門知識・スキルを身につける国際エアライン科、英語+観光に関する専門知識・スキルを身につける国際観光科、英語+ホテルに関する専門知識・スキルを身につける国際ホテル科など、さまざまな学科があります。
4-1.英語力UPにおいて高い実績を誇る
神田外語学院2年生のTOEIC®平均点は624点(2020年3月卒業生実績)と、600点を上回っています。
上記の図の通り、大学生の平均点は567点になっていますので、大学生の平均点より高い水準になっています。また1学年に約1000人いる中で、在学中に700点以上を取得した学生数は322名、300点以上UPした学生は324人と、それぞれ約3割の学生が高いハードルをクリアしています。
4-2.外国人教員から英語で英語を学べる
総合的な英語運用能力を育てる国際コミュニケーション英語(EIC)
外国人教員から英語で英語を習う「国際コミュニケーション英語(EIC)」が、全学科(一部除く)必修で毎週90分×5コマあります。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能を総合的に強化します。
授業は20名以下の少人数習熟度別クラスで、日本語禁止のルールで行われています。授業以外の時間でも、留学生と英語で会話ができるECL(English Conversation Lounge)などを活用することで、「コミュニケーションのための英語」を身につけることができます。
EICについては以下のページにて動画で詳しく紹介しています。 共通科目:EIC(国際コミュニケーション英語) |
また英語発信力を強化するために、プレゼンテーションやディスカッションのトレーニングも行うため、総合的なスキルアップを目指すことができます。
24ヵ国から集まった129名の外国人教員が少人数クラスで教える
神田外語学院では24ヵ国から129名の外国人教員が集まり、英語だけなくさまざまな言語を教えています。また、多様な国の外国人教員から会話やコミュニケーションを習う授業は、20名以下のクラス編成を徹底しており、外国人教員が各学生と十分にコミュニケーションがとれるように設計されています。
4-3.「英語力+α」の力を身につけることができる
神田外語学院では、英語科目と専門科目を1:1の割合で学べる6学科を設置しています。
どの学科でも英語力もしっかりと身につけることができるだけでなく、航空業界や観光業界、ホテル業界などの専門的な知識やスキルを習得できることが神田外語学院の特徴です。
それぞれの学科について詳しくは、本学ホームページをご覧ください。
・アジア/ヨーロッパ言語科
・国際ビジネスキャリア科
・児童英語教育科
・国際エアライン科
・国際観光科
・国際ホテル科
4-4.高い就職内定率/大学編入学・進学実績
神田外語学院の卒業生の約8割は、学校に届く求人票から就職が決まるため、96.6%と高い就職内定率を実現しています。創立から半世紀以上の歴史を持つ神田外語学院と、その卒業生が培ってきた実績に、企業が厚い信頼を寄せている証拠です。
また国内4年制大学への編入学においては直近3年間で合格者が915名と、数多くの学生を大学へと送り出しています。
合格した大学については、以下をご覧ください。東京外国語大学や東北大学、名古屋大学などの国公立大学をはじめ、青山学院大学や法政大学といった有名私立大学など、毎年様々な大学へ多くの学生が編入学・進学しています。
≫神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。このブログが「英語を活かせる仕事」について参考になりましたら嬉しく思います。
最後に本記事で解説した内容をまとめるとポイントは以下の4つです。
(1)【英語レベル別】英語を活かせる35種の仕事一覧
(2)自分の好きなことから英語を活かせる仕事を探すこともお勧め
(3)英語を活かせる仕事に就くための4つのポイント
1、専門学校・短大卒以上の学歴が必要になる場合が多い
2、英語を使ったインターンシップやビジネス研修を体験する
3、求められている英語のレベルと重視する技能を確認する
4、「英語力」と業界や職種に合わせた「+α」のスキルや知識を身につける
(4)英語を活かせる仕事への就職を目指すなら、神田外語学院がお勧め
この記事を読んで、将来英語を活かせる仕事や必要な英語レベルについて知ったことで、より具体的な将来の目標を見つけ、夢に向かって英語学習に取り組んでいただければ嬉しいです。