第31回グローバル・スタディーズにて、小平 直人氏(公益社団法人青年海外協力協会)と川口 恵氏(JICA海外協力隊経験者)による特別講義を開催

2022年12月14日(水)第31回グローバル・スタディーズにて、小平 直人氏(公益社団法人青年海外協力協会)と川口 恵氏(JICA海外協力隊経験者:セントルシア派遣)をお招きし、特別講義が開催されました。

小平 直人氏
川口 恵氏

冒頭で小平氏より、JICA海外協力隊の制度についてご説明をいただいた後、協力隊としてセントルシアにて環境教育の分野で活動されていた川口氏から、現地での生活について実際の写真やエピソードを交えてお話していただきました。

川口氏は「私生活では、文化や言葉の壁に直面し、モチベーションを保つことが大変な時期もあったが、セントルシアと日本との共通点を見出したことで、少しずつ現地に馴染むことができた。また業務面では、現地政府からの要請で始まった事業であっても、現場では保守的な意見もあり困難なことも多かった。そういった話し合いの場では常に相手との価値観の違いを理解し、信頼関係を築くことを大切にしていた。」と述べられました。

講義の終盤では、受講生たちから現地での私生活から事業に至るまで、多岐に渡る質問が寄せられ、JICA等の様々な国際協力事業に関心がある学生たちの進路選択のきっかけとなった様子でした。

久保谷先生

神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所における「グローバル・スタディーズ」とは

本学グローバル・コミュニケーション研究所ではリベラル・アーツ(教養)を推進する一環として、その柱の一つであるグローバル・スタディーズをオムニバス形式で開催しています。 この講座で学ぶことの本質は、机に向ってテキストの問題を数多くこなすことではなく、日ごろ耳にするキーワードや日々起こりうる事象に対し、如何に関心が持てるかの感性を鍛えることです。この感性は勉強や本だけでは補うことはできないと考え、グローバル社会で実際に活躍された経験豊かな方々に講師をお願いし実施しています。本学4年間でこの講座をとおし、物事に対して不思議・疑問(wonder)をいっぱい(full)に感じ、互いが議論できれば、大学生活もよりwonderfulになることでしょう。

(グローバル・コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生)

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