第15回 「梅雨どきのウメ・ソーダ」

この時期のお楽しみ、ウメの実は順調に熟しました。

今年(2010年)は春から妙な気候が続き、関東の梅雨もさっぱり梅雨らしくありません。肝心の雨があまり降らず、ひたすら蒸し暑くて、何だか疲れてしまいますね。
しかし幸いなことに、この時期のお楽しみ、ウメの実は順調に熟しました。ウメ(バラ科)はすっかり日本の風土になじんでいますけれど、中国原産の植物です。神田外語大学では、正門を入ってすぐ左の池のほとりに、シダレウメや紅白の花を咲かせる珍しいウメがあります。花を観賞するには、私は一重の白梅が一番好きなのですが、実さえ採れればそれで良い!とも思っています。手の届くあたりの実をもぎ、下に落ちた実できれいなものを拾い、今年はなかなかの収穫でした。

梅雨どきの蒸し暑さを追い払う、さわやかなウメ・ソーダのレシピをお届けしましょう。 できあがったシロップとウメは保存容器に入れ、冷めてから冷蔵庫で保存します。グラスに柔らかくなったウメの実を1~2つ入れ、シロップを適量注ぎ、氷を入れてソーダ水で割ります。 ウメの実をスプーンなどでつぶしてかき回すとモクモクと泡が出て、いかにも美味しそう。甘酸っぱさと冷たさと炭酸の刺激で、梅雨の不快感も吹っ飛びます。お試しください。

ウメ・ソーダ

材料: ウメの実(青くても良いが、できるだけ黄色く熟したものの方が色がきれい)、水、砂糖。 作り方: ウメの実を洗って軸の部分を取り除き、ホウロウのお鍋に適量の水・砂糖と一緒に入れて柔らかくなるまで弱火で煮る。柔らかくなってきたところでシロップの味をみて、酸味が強いようなら砂糖を足す。(ウメは酸っぱいので、かなりたくさんの砂糖が必要です)