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「将来どうしよう」と悩む高校生は今すぐ読むべき進路選択の手順

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進路を考えろと言われても……どうやって決めればいいの?

男の子

特にやりたいこともないし……。

アド

自分に何が合っているかわからない!

高校卒業後の進路が決められずに困っていませんか? 進路希望調査票の提出を求められて焦っている人もいると思います。高校生の進路は大きく「進学」か「就職」のどちらかに分かれますが、約71%が大学や専門学校への進学、約18%が就職を選んでいます(文科省調査・2019年3月卒業者)

(出典)文部科学省 | 令和元年度学校基本調査(確定値)の公表について

高校生の就活は7月から本格的に始まるため、できれば3年次の6月頃までには進学か就職か決めておきたいところです。

とは言っても、どうやって進路を決めればいいのか全くわからないという人もいると思います。進路選択にあたっては、何か主軸となる要素を決めて考えていくと方向性が見えてきます

この記事では、皆さんが進路を考える際の参考となるように、

  • 進路選択の軸となる3つの要素(1章)
  • やってはいけない進路選択の方法(2章) 

を紹介していきます。

また、「進学するつもりだけど、学部や学校が決められない」という人の参考にもなるように、

  • 大学/短大/専門学校/就職それぞれの特徴とメリット・デメリット(3章)
  • 各進路の全体スケジュール(4章)

も合わせて解説します。

この記事を読めば、進路の考え方について理解が深まり、将来への道筋がはっきりしてくると思います。

1.高校生の進路選択の軸となる3つの要素

はじめに、進路選択のための軸となる要素を紹介します。進路が決められない場合、何か思考の軸となるものを用意すると道筋が見えてくるでしょう。ここでは例として3つ紹介します。

進路を考える際の軸となる要素の例
・興味のある業界や仕事
・これから学んでみたいこと
・将来どんな生活がしたいか

1-1.興味のある業界や仕事で考える

1つ目の要素は、「興味のある業界や仕事」です。「旅行会社に入りたいから観光学部」という考え方もありますが、それでは少し短絡的です。もうちょっと深掘りして考えてみましょう。

例えば、ゲームが好きならゲーム制作・開発の仕事が思いつくと思いますが、その仕事もさらに細かく分けられます。例えば以下のような仕事があります。

  • ゲームプランナー(ゲーム制作の企画・構成をする仕事)
  • ゲームディレクタ―(制作スタッフ全体を管理する仕事)
  • シナリオライター
  • プログラマー
  • グラフィックデザイナー
  • サウンドクリエイター など

また、ゲームにまつわる仕事は制作・開発だけでなく、以下のようなものも考えられます。

  • 営業(お店にゲームを売る仕事)
  • PR(広告や宣伝の仕事)
  • 小売(お店でゲームの仕入れや販売をする仕事)
  • ゲーム情報メディア など

興味・関心をもっている業界がたくさんあるという場合は、全て調べてみましょう。業界の仕事を細分化したら、その中でどういうことをやってみたいか考えてみてください。

※性格を分析して自分に合った仕事を診断できるサイトなどを参考にするのもよいでしょう。

<適職診断サイトの例>

その仕事に就くには進学が必要か調べる

具体的な仕事が見えてきたら、その仕事をするためには進学が必要か調べましょう。特定の資格が必要な場合は、その資格を取る方法も調べます。

進学が必要な場合は、何系の学校に行くべきなのか、大学なら何学部・学科が適しているのかを調べていくと、だんだん進路が絞れてくると思います。よくわからない場合は、企業のリクルートページにある採用情報を見ると必要な条件がわかります。

参考として、鉄鋼メーカー最大手の日本製鉄の採用情報を紹介します。

日本製鉄株式会社 新卒採用情報

■募集資格
2024年高専・大学・大学院卒業予定の方
または、卒業後3年以内の未就業者の方

■募集学科
・文系/不問
・理系/機械、材料、電気、電子、情報、化学、物理、経営工学、土木、建築、水道、衛生、数理、環境、生物

■募集職種
事務系/企画、営業(国内・海外)、総務、人事、財務・経理、原料購買、工程管理 など
・技術系/操業技術、設備技術、品質管理、研究開発、開発設計、技術営業 など

(引用)募集要項 | 新卒採用情報 | 日本製鉄 

職種紹介のページでは、仕事に活かせる知識が職種ごとにわかりやすく紹介されています。

調べ物

ゲームのプロモーションに携わりたい。そのためにはゲーム会社に総合職で入社して、PR担当になればいいみたい。総合職は大卒以上の学歴が必要だし、大学でマーケティングの勉強をしたら役立ちそう。それなら経営学部かな?

同じプロモーションでも、こういう考え方もあると思います。

考え中

海外プロモーションもやってみたいから、英語を勉強したら役立つかもしれない。

興味のある業界を軸に、どういうことをやりたいか突き詰めてみましょう

1-2.これから学んでみたいことで考える

2つ目の要素は、「これから学んでみたいこと」です。

1-1「興味のある業界や仕事で考える」では仕事を軸にして考えることについて解説しましたが、

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将来やりたい仕事なんて今決められない!

という人も多いと思います。どちらかと言えば、このような人のほうが多数派です。しかし、「将来やりたいこと決まっていないけれど、勉強してみたいことはある」という人もいるのではないでしょうか。

例えば、「学校で当たり前のように英語を勉強しているけれど、なぜ英語が世界共通語になったのか興味がある」という人なら、大学や短大の史学科に進んでみるとよいかもしれません。

史学科に入学したからといって歴史学者にならなければいけないわけではありません。学びたいことが将来の仕事に直接役立つかどうかは一旦別にして、柔軟に考えてみましょう

何も思いつかない人は、何をしているときに楽しいと感じるか考えてみるといいと思います。勉強に関することでなくても、スポーツ観戦、音楽、アニメなど何でも問題ありません。

例えば「YouTubeで魚をさばく動画を見るのが大好き」という人の場合、調理系の専門学校に行くのもよいですし、大学で水産について学ぶという方向性もあると思います。

Youtubeよりもアカデミックな動画を参考にしたいという方には、世界中の様々な業種・分野の人のプレゼンテーションを視聴できる「TED Talks」というサイトもおすすめです。

参考として、『フリーランスで成功する秘訣』(Paco de Leon)という動画を載せておきます。

1-3.将来どんな生活をしたいかで考える

3つ目は、「将来どんな生活をしたいか」です。

高校でライフプランを考える授業があったけれど、なかなか思いつかなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。

進路を考える際は、「○歳までに結婚して、○○市に一軒家を建てて……」などという具体的な人生計画でなくても、「都会でバリバリ働いてみたい」、「自然豊かなところでゆっくり生活したい」程度のイメージで問題ありません。

それを軸にして考えると、例えば前者なら「東京で新進気鋭のベンチャー企業や外資系企業に就職する」、後者なら「地方でワークライフバランスのとれた公務員の仕事に就く」といった方向性が見えてくると思います。

その道筋に沿っていくと、

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都内で就活するなら、大学も都内のほうがなにかと便利かもしれない

というように、具体的な進路が徐々に見えてくると思います。

いずれにしても、「もう時間がないから適当に決める」ではなく、なんとなくでもいいので「こういうことをしたいから(こういうことに興味を持ったから)」という軸を見つけて逆算思考することが大切です。

【コラム】進学するの場合の学校の決め方

進学する場合、学部や学科が決まったら、具体的な学校の候補を見つけなければいけません。次のような基準で調べていくとよいでしょう。

  • 希望の学部・学科の有無
  • レベル(合格できそうか、入学後についていけそうか)
  • 就職実績(就職率、内定実績)
  • 立地(家から通えるか、一人暮らしする余裕があるか)
  • 学費
  • 学校の雰囲気(男女比、設備の充実度など)

時間に余裕がある場合は、オープンキャンパスや授業見学に行ってみてください。数年間通うことになるので、実際の雰囲気を確かめることは大切です。

2.やってはいけない進路選択の方法

1章では「進路選択の軸となる要素」を解説しましたが、この2章では逆に「こんな方法で進路選択すると後悔する可能性がある」という、おすすめできない例を3つ紹介します。

  • 自分で調べずに人の話だけで決める
  • 「あまり興味はないが、役立ちそうだから」という理由で決める
  • 学校や企業のネームバリューだけで決める

2-1.自分で調べずに人の話だけで決める

人から聞いた話やアドバイスを参考にするのは構いませんが、それだけを鵜呑みにして自分でよく調べずに進路を決定してしまうのは危険です。その情報が本当に正しいのか、あなたに適しているのかがわからないからです。

例えば、友達との会話で「あの学校に行けば○○の資格が必ず取れるらしい」という話を聞いたとしても、それが間違いない情報なのか自分で必ず調べて確認してください。

また、進路担当の先生から具体的な学校や企業をおすすめされたとしても、よく調べてみるとあなたに合わない部分があるかもしれません。

検索してこの記事にたどり着いている皆さんなら恐らく大丈夫かと思いますが、自分のことは自分で調べて考えるという習慣をつけましょう。

2-2.「あまり興味はないが、役立ちそうだから」という理由で決める 

この考え方もリスクがあります。「将来役に立ちそう」という視点はよいのですが、少なくとも数年間携わらなくてはならない進路ですから、興味のないことを選択してしまうとモチベーションの維持が大変です。最初のうちは新しいことに挑戦する刺激がありますが、徐々にやる気が失速して、最終的に投げ出したくなってしまう可能性があります。

例えば、中国語は話者人口も多く、習得を推進している国内企業もあります。しかし、「中国語を勉強しておけばなんとなく役立つかも」という理由だけで、今まで語学や中華圏に対して特に興味がなかった人が中国語の学校に入学しても、モチベーションを数年間保ち続けるのは難しいでしょう。

アドクイックタグ用筆者

好きでやっていても中だるみすることがあるので、興味がない場合はなおさら大変だと思います

1-2「これから学んでみたいことで考える」でも解説しましたが、それが将来に直接役立つかどうかは一旦別にして、今興味のあることを軸にして考えるほうが、結果的によい進路を見つけられると思います。

2-3.学校や企業のネームバリューだけで決める

「とりあえず有名な大学(会社)に行きたい」という理由だけで進路を決めてしまう人がいますが、これもおすすめできません。

ネームバリューだけで進路を決めると、そこに入学・入社することが最終目標になってしまうケースが多いのです。仮に入学・入社できたとしても、そこで何をしたいかがはっきりしていなければ、目標を失って漫然とした時間を過ごすだけになってしまいます。

「どの学部でもいいから○○大学がいい!」とネームバリューにこだわるあまり特に関心のない学部を選んでしまうと、仮に合格したとしても全く興味のない授業ばかりで毎日が苦痛になってしまうかもしれません。

もちろん、有名な大学や企業に行きたいと思うことが悪いわけではありません。あくまでその先で何をしたいのか」を主軸にして、ネームバリューは補助的な要素として進路を考えてください。

3.進路別の特徴とメリット・デメリット

ここまでの情報で、ある程度進路を絞ることができると思います。この章では「大学進学」「短大進学」「専門学校進学」「就職」それぞれの特徴と、メリットとデメリットを解説していきます。

進路別のメリット・デメリット

3-1.大学の特徴とメリット・デメリット

大学は、深く専門分野を研究し、知的・道徳的・応用的能力を展開させることが主な目的とされています。自分が興味のある学問について、4年間(学部によっては6年間)かけて勉強・研究します。

大学進学には次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 進路の幅が最大化する
  • 初任給や生涯賃金が高い傾向にある
  • 授業以外でも見聞を広める機会が多い

企業によっては、採用試験で高校・短大・専門卒を募集対象外としているところあるため、大卒者は実質的に就職の幅が最大化します。その他の企業でも、初任給や生涯賃金が高校・短大・専門卒者よりも高い傾向にあります。また、より学問を究めたい場合は、大学院に進学するという選択肢を選ぶこともできます。

また、大学では学生限定の講演会などが開かれることが多いため、授業・講義以外でも知見を得る機会が多いのがメリットです。

デメリット

  • 4年分の学費が必要になる
  • 入試の難易度が高い
  • 自己管理ができないと時間が無駄になる

4年間で250~550万円程度の学費が必要となるため、経済的負担が比較的大きいことが第一に挙げられます。また、専門学校などと比較して入試難易度が高いため、しっかり受験対策をしていなければ希望の大学にはなかなか入れません。

そして、大学では授業に出なくても誰かから咎められることがありません。サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうのです。自己管理ができないと、学費を払って時間を無駄にするだけになってしまいます。

【補足】国公立大学・私立大学の違い

大学をさらに分類すると、国公立大学と私立大学に分けられます。それぞれの特徴を整理しておきます。

■国公立大学

・入試の科目数が多い
→共通テストと2次試験の両方を受ける必要があり、受験科目数は7~8科目程度です。
・学費が比較的安い
→4年間で約250万円で、私大よりも150万~300万円程度安くなります。
・研究設備が充実していることが多い
→国や自治体から研究予算が配分されるため、特に理系学部では研究設備が充実していることが多い傾向です。

■私立大学

・入試の科目数が少ない
→一般入試では共通テストを受ける必要がなく、受験科目は3~4科目程度で済む大学がほとんどです。
・学費が比較的高い
→4年間で約400万~550万円です。特に理系学部は文系学部よりも設備費などがかかるため、学費も高額になる傾向にあります。
・国公立大学にはない学部が設置されているところもある
→不動産学部、マンガ学部など、独自性のある学部を設置している大学もあります。

3-2.短大の特徴とメリット・デメリット

概ね「大学の2年版」と考えて問題ありません(学科によっては3年制)。但し、短大は仕事や生活に必要な能力を育成することなどが目的とされており、家政学や教育関係の学科が多いことが特徴です。

卒業後さらに学びを深めたいという場合は、短大専攻科*に進学したり、4年制大学に編入学**したりするという進路もあります。

*短大専攻科:短大卒業後、専攻学問をさらに1~2年間学べる場です。大卒相当の「学士」の学位を得られる場合もあります。
**編入学:短大や専門学校卒業後、4年制大学の3年次または2年次に進学できる制度です。

なお、2021年度時点で短大は全国に317校あり、全体の約95%が私立校、残りが公立校です(公立14校、私立303校)。国立の短大はありません。学生全体のうち女子の割合が87.7%と、女子比率が非常に高いことも特徴として挙げられます。

(出典)短期大学について:文部科学省 / 令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について

※大学編入学のシステムについては以下の記事で解説しています。

大学編入学とは?浪人せず最短4年で大卒の夢を叶える新たな進路選択

メリット

  • 教養科目と専攻科目を2年間でバランスよく学べる
  • 大卒よりも2年早く社会に出られる

短大では、一般教養科目と専攻科目を両立させながらバランスよく学んでいきます。「短期大学」の名の通り、大学のカリキュラムに近い内容が2年間に凝縮されているため、一日一日がより中身の濃いものになるでしょう。大学生よりも2年早く卒業することになるため、早く知識や技能を身につけて社会に出たいという人にとっては有利です。

デメリット

  • 大卒に比べて就職先の選択肢の幅が狭い
  • 学科の選択肢が少ない
  • 大学に比べて忙しい傾向にある

大きなデメリットは、大卒よりは就職の幅が狭まることです。2-1「大学のメリット」でも触れたように、大企業の総合職採用などは、大卒のみを募集対象としている場合が多いからです。

また、短大は大学に比べて学科の種類が少なく、学びたいことを専攻できる学校が見つからないという可能性があります。

さらに、2年間で取らなければいけない単位が少なくない(最低62単位)うえ、1年次後半頃からは就活を並行して始めなければならないため、大学生に比べて忙しいとも言われています。

3-3.専門学校の特徴とメリット・デメリット

専門学校は、仕事の実務に必要な知識や技能を身につけることを目的としています。社会で即戦力となる人材を育成するため、大学・短大よりも実践的で実務的な教育が行われており、資格試験対策も重視されていることが特徴です。

卒業後の進路は、専門分野に応じた業界への就職が多い傾向です。そのほかには短大と同様、編入学という選択肢もあります。

メリット

  • 実務的能力が身につき、仕事の即戦力になれる
  • 専門分野の求人が豊富に集まる
  • 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる

実務的なスキルを身につけられるため、短期間で仕事の即戦力となれることが大きなメリットとして挙げられます。

また、専門的なスキルのある人材を求める各業界から、数多くの求人票が集まります。毎年継続的に求人票を出している企業は、その学校から確実に採用したいという気があるため、一般的な採用試験に比べて有利に選考が進む可能性があります。このほか、専門学校では同じ業界を目指す仲間が多いため、学生同士で就活の情報交換がしやすいことなども挙げられます。

デメリット

  • 就職先の選択肢の幅が狭い
  • 専門分野以外の知識を得る機会が少ない
  • 進路変更が難しい

短大と同様に大卒よりは就職先の選択肢の幅が狭くなることがまず挙がります。このほか、専門分野のスキルを2年間で身につける教育という性質上、専門分野以外の知識を得る機会が少ないこともデメリットと言えます。何らかの理由で入学後に進路を変えたいと思っても、変更は難しいでしょう*

*編入学制度で大学に進むことは可能な場合があります。

※大学と専門学校のメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

大学と専門学校どっちがいい?を解決するメリット・デメリットまとめ

大学と専門学校どちらが就職に有利?迷わずベストな進路を決める方法

※短大と専門学校の違いはこちらの記事で詳しく解説しています。

短大と専門学校、進学先で迷ったら必見!違いがよくわかるまとめ

3-4.就職の特徴とメリット・デメリット

高校生が一般企業への就職活動をする場合、基本的には「学校斡旋(がっこうあっせん)」という仕組みを利用することになります。

学校斡旋では、各企業から高校に求人票が届きます。生徒の皆さんはその求人情報を見て、高校を通じて採用試験に応募することになります。

就職の場合、進学と比較して以下のようなメリット、デメリットがあります。

メリット

  • 10代のうちから社会経験を積める
  • 学費などの経済的負担がない
  • 高校が間に入るため、就活サポートを受けやすい

10代のうちから仕事経験を積めるため、学歴を重視しない企業では大卒よりもキャリアアップが早い可能性があります。学費負担がないため経済的にも有利です。また、学校斡旋では高校で就活サポートを受けやすく、怪しげな企業に入ってしまうリスクが少ないことがメリットとして挙げられます。

デメリット

  • 就職の選択肢が少ない
  • 初任給や生涯賃金が進学者と比べて低い傾向にある
  • 一度に一社しか応募できない

前述のように専門学校・短大・大卒に比べて就職の幅が狭く、初任給や生涯賃金が低い傾向にあるというデメリットがあります。また、学校斡旋には「一人一社制」とよばれるルールがあり、基本的には一度に一社しか応募できません*。選考中に「社風が合わないかもしれない」と思っても、辞退することをためらってしまい、結果的に採用後のミスマッチが起きてしまうリスクがあります。

*秋田・大阪・和歌山・沖縄の4府県は一人一社制を採用していないため、複数の企業に応募できます。

このほか、高校生の就職の方法としては、国家・地方公務員試験もあります。

■国家・地方公務員

国家・地方公務員になるには、「国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)」や「地方初級公務員試験」など、職種ごとに所定の試験に合格する必要があります。一般的なイメージ通り、安定した環境で働けることのほか、民間企業に比べて学歴による給料差が小さい傾向にあることがメリットと言えます。

但し、公務員試験は全体的に難易度が高く、例えば「国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)」の合格率は24%程度*です。早いうちから試験対策をしていなければ合格は難しいでしょう。

*(参考)2021年度 国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)区分別実施状況

【コラム】進学者と就職者の比率

文部科学省の統計では、2019年3月の高校卒業者のうち、約71%が大学や専門学校への進学約18%が就職を選んでいます。同月の卒業者数は約106万人のため、進学者は約75万人、就職者は約18.5万人です。なお、「その他」には浪人やアルバイト、ワーキングホリデーなどが含まれると考えられます。

(出典)文部科学省 | 令和元年度学校基本調査(確定値)の公表について

4.各進路の全体スケジュール

最後に、進学・就職別に全体のスケジュールを解説します。

就活は7月1日から本格的に始まるため、就職するか進学するかはなるべく3年次の6月頃までには決めておきたいところです。進学の場合、大学・短大入試は1月頃から本格化するため、遅くとも12月末までには志望校を固めておきましょう。総合型・推薦型選抜を狙う場合は、夏前には志望校を決め、夏休みを準備期間に充てるのが理想です。

※ここで紹介するスケジュールは2022年度の日程がベースになっています。最新の具体的な日程は必ず高校・大学等の担当部署に確認してください。

4-1.進学のスケジュール

大学・短大

国公立大学・短大の一般選抜(一般入試)は、1月中旬に実施される大学入学共通テストを皮切りに本格的にスタートします。共通テストの点数(自己採点)を考慮したうえで1月下旬に出願し、2月下旬から二次試験が始まります。前期日程は3月上旬に合否発表がありますが、後期日程を受ける場合は3月下旬まで進路が確定しません

私立大学・短大の日程は学校によって異なりますが、概ね1月上旬頃から出願受付が始まります。試験は同月下旬頃から始まり、遅い所では3月中旬頃まで行っています。

総合型選抜・学校推薦型選抜

大学入試は一般選抜のほか、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜があります。

■総合型選抜
「総合型選抜」は9月1日から出願が始まります。試験は10月頃から本格的にスタートし、早ければ11月には合否が決まります。進路を早く確定させたい人にとっては適した入試方式です。

■学校推薦型選抜
学校推薦は11月頃から出願を開始し、同月~12月頃にかけて試験が行われます。合否発表は12月頃です。指定校推薦の場合は、出願前の10月以前から推薦枠を得るための学内選抜が行われるため、夏の終わり頃から準備を始めておく必要があります。

(参考)文部科学省 令和3年度大学入学者選抜に係る試験期日及び試験実施の際の配慮事項について

専門学校

専門学校の日程は学校によって大きく異なりますが、原則的には10月頃から願書の受付が始まります。翌年3月末頃まで試験を行っているところもあるため、就活や大学・短大入試の結果を受けてからでも受験・入学が可能です。但し、人気の高い学校では学科によって早いうちに定員に達し、募集を締め切ってしまう場合があります。大学などとの併願を考える場合は、状況を適宜確認したほうがよいでしょう。

4-2.就職のスケジュール

高校生の就活は2-4「就職の特徴とメリット・デメリット」で説明したように、基本的に学校斡旋です。求人情報が解禁される7月1日が本格的なスタートです。夏休みなどを利用して企業研究したり、職場見学に行ったりして会社を絞り、応募書類は高校を通して9月5日以降に提出します。選考は9月16日からです。早いケースでは9月下旬頃に結果が出てきま

なお、前述のように一人一社制のルールがあるため、2社目に応募できるのは10月以降になります。

5.「英語力+α」を身につけるなら専門学校 神田外語学院

就職しようと思っていたけど、やっぱり進学してもう少し色々勉強しようかな

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大学に行きたいけど受験勉強の時間がもう少ない……

という人に向けて、当ブログを運営する専門学校神田外語学院をご紹介します。おすすめのポイントは以下のような点です。

  1. 「英語力+α」が身につく11学科9コースがある
  2. 就活で有利になる語学力を磨ける
  3. メーカーや商社、航空系、観光系など様々な業界へ毎年安定した内定実績がある
  4. 編入学制度を利用して、4年間で専門学校と大学を両方卒業することもできる

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5-1.「英語力+α」が身につく11学科9コースがある

神田外語学院は、創立以来65年以上の歴史がある実践的な英語教育をベースに、ビジネスシーンで役立つ「+αの力」を磨ける以下の11学科9コースを設置しています。

2年制課程

英語専攻科
アジア/ヨーロッパ言語科
フランス語コース
スペイン語コース
中国語コース
韓国語コース
インドネシア語コース
ベトナム語コース
タイ語コース
デジタルコミュニケーション科
国際ビジネスキャリア科
こども英語教師養成科
国際エアライン科
国際観光科
国際ホテル科
グローバルコミュニケーション科
└アントレプレナーシップコース
留学科
海外大学3年次編入コース

1年制課程 英語基礎養成科

全ての学科*で、英語力に加えてビジネス・ITスキルを養う「共通科目」と、学科ごとの専門知識・スキルを身につける「専門科目」をバランスよく履修します。さらに3学期には、学生それぞれの目的に合わせて幅広い分野の授業を履修できる「選択科目」があります**

*グローバルコミュニケーション科、留学科、英語基礎養成科は独自のカリキュラムで学ぶため、共通科目はありません。
**留学科、基礎養成科には選択科目はありません。

5-2.就活で有利になる語学力を磨ける

共通科目では、就活や就職後に必ず役立つ英語力を磨ける「EIC(国際コミュニケーション英語) 」、「HELP(Hybrid English Learning Program)」、「TOEIC®講座」などの授業があります。

TOEIC®を実施する国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によると、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」について、対象企業の82.6%が「英語」と回答*しています。

*(参考) 英語活用実態調査2019まとまる (一財)国際ビジネスコミュニケーション協会

EIC(国際コミュニケーション英語)

EIC

外国人教員から英語で英語を習う授業です。1年次に週5回、2年次に週4回授業があり、授業の中で日本語は禁止。英語漬けの環境の中で英語の4技能を向上させます。

TOEIC®講座

「TOEIC®講座」の担当は、TOEIC®に関して高い専門性を持つ教員ばかり。また、学生一人ひとりに適したTOEIC®試験対策を指導する専門アドバイザーも置いています。

在学中に全員が必ず7回以上TOEIC®を受けるカリキュラムになっており、神田外語学院2年生のTOEIC®平均点は611点と高い実績を残しています。

※出典(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC®Program DATA & ANALYSIS 2022」


上記の図の通り、大学生の平均点は485点ですので、大学生の平均点より高い水準であることがわかります。また、1学年あたりの学生約600人中、在学中に650点以上を取得した学生数279名と、約3割の学生が高いハードルをクリアしています。

※神田外語学院の実績はいずれも2023年2月末時点。アジア/ヨーロッパ言語科、留学科を除く。

5-2.観光・製造・教育など各業界へ毎年安定した内定実績がある

2023年3月卒業生 就職内定率

2023年3月卒業生の就職内定率は99.3%*就職内定者の約8割は、企業から学校に届く求人票経由で就職が決まっています。観光・製造・教育など各業界の著名な企業や団体に、多数の卒業生が就職しています。*就職活動した学生を母数とする割合

2023年3月卒業生の内定実績はこちら

5-3.編入学制度を利用して、4年間で専門学校と大学を両方卒業することもできる

在学中に「やっぱり大学にも興味が出てきた」と言う場合、大学編入学制度を利用できます。神田外語学院を卒業したあと、4年制大学の3年次または2年次に進学できるという制度です。

※大学編入学については以下の記事で詳しく解説しています。

大学編入学とは?浪人せず最短4年で大卒の夢を叶える新たな進路選択

 

年間合格者数330名(2023年3月卒業生)と豊富な実績

神田外語学院から4年制大学への編入学合格者数はのべ330名*に上ります。東京外国語大学や神戸大学などの国公立大をはじめ、青山学院大学や法政大学、関西大学といった有名私大、姉妹校の神田外語大学など、様々な大学への編入学実績があります。

2023年度の合格実績はこちら

対象の大学が広がる短大併修制度

多くの大学が編入学を受け入れていますが、中には専門学校からの編入学を受け入れていない大学もあります。そのような大学に編入学を希望する場合は、神田外語学院在学中に自由が丘産能短期大学の通信教育課程を併修することで、編入学が可能になる場合があります。

【短大併修が必要な主な大学(一部抜粋/2020年度情報)】
上智大学、学習院大学、明治大学、立教大学、中央大学、青山学院大学、明治学院大学

※早稲田大学は「基幹理工学部」と「先進理工学部」でのみ編入学を受け入れています。
※出願の最新詳細については必ず各大学のウェブサイト等をご確認ください。

編入学試験の対策講座が充実している

編入学試験対策を知り尽くしたスタッフがあなたの編入をばっちりサポート

普段の授業に加えて、大学編入学対策に特化した講座も開いています。

<大学編入学対策講座の一例>

  • 編入学対策講座
  • 編入学試験英語対策
  • 学科別専門科目対策
  • 日本語小論文対策講座

これらの講座を通じて、志望校・志望学部ごとの専門試験科目や小論文の対策を行っていきます。

通常の授業に加えて、大学編入学対策に特化した講座も開いています。この対策講座を通じて、志望校・志望学部ごとの専門試験科目や小論文の対策を行っていきます。講座の一例を紹介します。

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6.まとめ

この記事をまとめます。

■進路選択の軸となる要素(1章)
・興味のある業界や仕事で考える
・これから学んでみたいことで考える
・将来どんな生活がしたいかで考える

■やってはいけない進路選択の方法(2章)
・自分で調べずに人の話だけで決める
・「あまり興味はないが、役立ちそうだから」という理由で決める
・学校や企業のネームバリューだけで決める

■各進路の特徴とメリット・デメリット(3章)

■各進路の全体スケジュール(4章)
あなたにとって最適な進路が見つかるよう、応援しています!

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カリキュラム詳細、先輩の声、学費などをこの一冊に総まとめ!

  • 学校で具体的には
    どんな授業を学ぶの?
  • 実際に学んでいる
    先輩の姿はどんな感じ?
  • 学費は
    どれくらいかかる?

学校選びをしていると色々気になりますよね。

神田外語学院ではそんな気になる情報をすべて1冊の入学案内書にまとめています。

学校を選ぶということは、ここから数年の自分の人生を決めるということ。重要な選択になるので、迷いなく進路を選択するためにも、情報をしっかり集めておきたいところです。

■学科別に受講する授業を細かく解説
■先輩インタビュー 進路選択のリアルストーリー
■海外・国内の研修/インターンシップ紹介
■就職・大学編入学の実績一覧
■学費詳細/奨学金とローン案内/入試概要

神田外語学院

など、この一冊だけで神田外語学院のことが簡単に理解できます。
また理想の就職や大学編入学を実現した先輩たちのストーリーを読むだけでも進路選択の参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。

【学校雰囲気・先輩の生の声・カリキュラムなど丸わかり!】
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