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最優秀賞受賞!全国学生英語プレゼンテーションコンテスト

2021.12.01

読売新聞社と神田外語グループが主催する本大会は、グローバル社会での活躍を期待されている学生たちが、英語プレゼンテーションをきっかけに交流を図るとともに、語学力やプレゼンテーション力のみならず、論理的な思考力、独創的な発想力やそのアイデアを競います。毎年、全国から600名を越える学生たちがエントリーし、白熱したプレゼンテーションを繰り広げます。

 

本大会には、日本全国の大学生・大学院生・短大生・専門学校生・4年次以上の高等専門学校生がエントリーすることができ、1次予選、2次予選を勝ち抜いた、9組のみが、決勝戦である本選のステージへと進みます。

 

2021年11月27日(土)に本選が行われた第10回大会には、747名がエントリー、1次予選を勝ち抜いた272名が2次予選に出場しました。2次予選は、昨年に続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインで行われた中、見事、272名のうち17名、9組が本選への切符を手にしました。神田外語学院の2年生が、2019年(第8回大会)以来2年ぶりの本選出場を決めました。

第10回大会プレゼンテーションテーマ

Theme01 見破れフェイクニュース!偽情報に惑わされないアイデアを提案
Theme02 SDGs達成のために私たちが継続して出来ることを提案!
Theme03 あらゆるデータを活用して価値を最大化 学校のDX化を提案!

第10回大会 本選出場校

大阪女学院大学、神田外語大学、国際教養大学、上智大学、専門学校神田外語学院 、都留文科大学、名古屋外国語大学、文京学院大学、北海道大学(あいうえお順)

全国の頂点へ。

見事、747名の頂点に立ったのは、神田外語学院 国際エアライン科の佐々木菜摘さん(東京都立国際高校出身)とホーリーカサンドラさん(埼玉県立羽生第一高校出身)の2名。
本学としては、大会10年目にして、念願の文部科学大臣賞(最優秀賞)受賞となりました。

大会出場までの道のり。

学内英語プレゼンテーションコンテストの開催

神田外語学院では、全国学生英語プレゼンテーションコンテストの出題テーマを用いて、学内でも英語プレゼンテーションコンテストを開催。実際にステージに立ち、多くの観衆の前でプレゼンテーションをすることで、互いのパフォーマンスから刺激をうけ、新たな課題を発見し、さらなるパフォーマンス向上へと繋げます。

外国人教員による個別サポート

出場チームごとに専属の相談役となる外国人教員が、学内プレゼンテーションコンテスト前に、チームごとに90分間の講習を10回実施。講習のほかにも、学生たちの相談に適宜対応し、チームごとにきめ細かなサポートを行います。そのため、プレゼンテーション経験が少ない1年生も、毎年積極的に挑戦しています。

大会をふりかえって。

文部科学大臣賞(最優秀賞)受賞 佐々木菜摘さん・ホーリーカサンドラさん
  • 佐々木さん:ホーリーさんと私は、神田外語学院に入学して、互いが一番初めにできた友だち同士です。ホーリーさんはどんな時も明るくて、素直でとてもポジティブな人です。私は物事を深く考えすぎてしまうところがあるのですが、ホーリーさんに話すと、不思議とすっと心が軽くなります。趣味や興味のあることに共通点の多い私たちですが、性格は真逆です。

    ホーリーさん:佐々木さんはしっかりしていて、頼りになる存在です。佐々木さんの言葉にはいつも思いやりがあります。他の人が言いづらいようなことも、ちゃんと注意してくれるので、いつも感謝しています。

  • 佐々木さん:ホーリーさんがアイデアマンで、よくその発想に驚かされているんです。だから「このコンテストにホーリーさんと出たら楽しそう!」単純にそう思ったからです。

    ホーリーさん:就職活動を終え、いろいろな学校行事が中止される中、思い出となる経験や次の楽しみなどを探していました。そんな矢先に知ったのがこのコンテストです。すぐに「佐々木さんと出たい!」と思いました。

  • 佐々木さん・ホーリーさん:私たちはコロナ禍直後に神田外語学院に入学しました。デジタルの恩恵を受け、学校生活においてたくさん助けられてきました。自ら体験したからこそ提案できることがきっとあると思ったことと、世の中に還元したいと思ったからです。

  • 佐々木さん:まず初めに、二人でアイデアを出し合ったところ、「学年や学校、習熟度など、何かの基準をもとに分けられた学びの場ではなく、学生みんなが交わることができる学びの場を作りたい」という共通の目標に至りました。

    ホーリーさん:隔たりのない学びの場、交流の場をめざした時、私の経験が活かせるのではないかと思いました。私は生まれも育ちもインドネシアです。中学生の頃、日本語がわからないまま日本に来ました。すると、障がいを持ったクラスメイトが、一人だけ別の教室で授業を受けていました。私からすると彼女は普通。むしろ、日本語を話せない私の方がマイノリティだと感じていました。だからこそ、彼女の気持ちがとてもよくわかりました。違うから省くのではなく、知って受け入れる社会になったらと思い、この経験を提案内容に活かしたいと思いました。

    佐々木さん:そして最終的に聴覚障がいに視野を向けたのは、私たちが大好きなK-POPがヒントになりました。アバターでデビューしたK-POPアイドルグループがいるのですが、「アバターがこんなにかっこいいダンスパフォーマンスができるなら、手話もできるはず!」と二人の意見が一致しました。ここから先はどんどん具体的に提案内容を固めていきました。

  • ホーリーさん:意見が何度かぶつかったことです。互いをよく知っているからこそ、これ以上、考えを伝え合おうとするとだめだなという境界線を互いに理解していました。白熱する寸前で、阿吽の呼吸で、いったん話題を切り替えてました。

    佐々木さん:ホーリーさんの言う通りです。阿吽の呼吸で議論をやめ、話題を転換していました。私一人の取り組みではなく、ホーリーさんと一緒に取り組むチャレンジなんだと、自分に言い聞かせ、一度時間をおいてから、同じトピックについてもう一度話し合うということを何度かしました。審査員の方々にチームワークを評価していただけたことは、とても嬉しかったです。

  • 佐々木さん:国際エアライン科では「自ら目標をたてる精神」が身につきました。たとえば、2年次1学期までにTOEIC®900点以上を達成するという目標を5月に達成した後、英語に加えもう1言語を学ぶという目標を立てました。独学で韓国語を勉強し始め、2年次1学期に韓国語能力検定(TOPIK)に4級に合格しました。その後、挑戦したのが今回のコンテストです。

    ホーリーさん:自分の言葉で、自分自身を表現する力や、アイコンタクトの取り方や立ち居振る舞いといったコミュニケーション力は、就職採用面接練習で養われました。

  • 佐々木さん・ホーリーさん:まだ信じられない気持ちですが、とても嬉しいです!次は何をしようかとわくわくしています!

祝賀メッセージ

国際エアライン科
太田京子先生

何でもそつなくこなし、次から次へと新しい目標を立て、取り組むことができる佐々木さんと、誰に対しても思いやりのある行動ができるホーリーさん。就職活動を終えたホーリーさんが「1年生のために何かできることはないですか」と私を訪ねてきたのは1度や2度ではありません。そんな二人の有り余るほどのエネルギーを思いきりぶつけることができたのがこの大会だったのではないかと思います。

 

彼女たちのプレゼンテーションは、いわゆる一方的な発表やパフォーマンスではなく、オーディエンスとのコミュニケーションを心から楽しんでいるように見えました。画面越しからも「アイデアを聞いていただけて嬉しい!」という彼女たちの素直な気持ちや、聞いてくださる方への真心が伝わってきました。質疑応答での受け答えも「良いところを見せたい」「優位に立ちたい」「誰かに勝ちたい」という闘争心からではなく、相手が興味を持ってくださったことに対し、きちんとお答えしたいという真摯な思いの表れだったと思います。

 

「エアライン業界への就職」という一つの挑戦の場を設けてあげられなかったことが、ずっと心に引っかかっていました。しかし、ステージに立った彼女たちの姿を見て、そんな心配はもう不要だと気づかされました。きっと彼女たちなら、この先も次の楽しみや目標を見つけて、人生を切り拓いていける、そう確信しました。これからの二人の活躍が楽しみです。最優秀賞受賞、おめでとう。そして感動をありがとう。

EIC(English for International Communication)担当
Anton Lloyd-Williams 先生

Well done Natsumi and Holly, I knew you'd do well. We put it a lot of time and effort in the week beforehand but in the end, it came down to you two, giving a great, polished performance by yourselves on the big stage. This is a superb achievement for you both.

英語専攻科
Herman Bartelen 先生

たしかに、私は相談役ではありましたが、一緒にしたことと言えば、ブレインストーミングやパフォーマンスへのフィードバック、そしてエントリーに向けたビデオ撮影の補助くらいでしょうか。彼らの課題解決に向けた情熱は並大抵のものではありませんでした。二人は最後までこの情熱を持って、自分たちの力でやり遂げました。

 

Congratulations to Holly and Natsumi for a wonderful accomplishment!

EIC(English for International Communication)担当
Sean Green 先生

Your performance in the KIFL Presentation contest was first-rate and your work to refine and improve your presentation - in the space of only one week - was truly impressive. You have done a great job of representing our school and students and should be very proud of yourselves!

EIC(English for International Communication)担当
John Appleby 先生

Congratulations Holly and Natsumi! You proved that with a good idea you can go very far. The first time I saw your presentation I was impressed with your clear, creative idea and the confidence that you showed in presenting your idea. And then you just improved from there. Hard work pays off! Absolutely smashing!

学内英語プレゼンテーションコンテスト・コーディネーター
Anthony G. Madden 先生

Outstanding presentation. Your performance was a sheer joy to experience. It was both inspiring and empowering. I wish you two all the best.

神田外語学院の過去大会における実積

第3回大会:2014年12月6日開催
インプレッシブ賞 受賞(大会第3位)

グローバルコミュニケーション科1年・千葉県立船橋東高校出身
グローバルコミュニケーション科1年・千葉県柏市立柏高校出身

 

Theme02「これが日本の技だ!ロンドンの展示会で自社商品をアピール」をテーマに、「壊れにくく、濡れた面が内側にくる傘」という斬新なアイデアと英語力で、会場の関心をそそり、専門学校生の大会史上初となる入賞を果たしました。

 

さらに、表彰式にはケネディ駐日米国大使(当時)が登場。受賞者の栄誉をたたえてくださるというサプライズもありました。

第4回大会:2015年11月28日開催
インプレッシブ賞 受賞(大会第3位)

グローバルコミュニケーション科2年・埼玉県立朝霞西高校出身
グローバルコミュニケーション科2年・埼玉県秀明英光高校出身

 

Theme02「日本の最新技術を世界に!」をテーマに「ロボット義足」を取り上げ、具体的な課題解決へ挑みました。その素晴らしい提案力に、グローバルコミュニケーション科の学生の2年連続となるインプレッシブ賞受賞となりました。

第5回大会:2016年12月3日開催
奨励賞 受賞(大会トップ10入り)

グローバルコミュニケーション科2年・千葉県立幕張総合高校出身
グローバルコミュニケーション科2年・茨城県立緑岡高校出身

 

Theme01「インバウンドを地方に!体験型ツアーを提案」を選択し、四季の彩りあふれる長野県をテーマに発表。日本の主要エリアからのアクセスが便利であることなど、長野県の魅力を具体的な数字でアピール。またオーストラリア政府観光局が設置している「GIGA Selfie」スポットを長野県に設置するといったアイデアも盛り込みました。

第8回大会:2019年11月30日開催
インプレッシブ賞 受賞(大会第3位)

グローバルコミュニケーション科1年・千葉県敬愛学園高校出身
グローバルコミュニケーション科1年・東京都朋優学院高校出身

 

日本では幼い頃から、絵本や職業ガイドブックなどから、知らないうちにジェンダーステレオタイプが植えつけられてしまっていることを問題提起。小学生低学年を対象としたVRを用いたキャリア教育を提案し、問題解決に挑みました。


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