神田外語学院の語学教育のいしずゑ
神田外語学院は開校以来、語学教育機関のパイオニアとして存在してきました。
本学の沿革
外国語を話せる若者を育て、平和な社会を実現したい
創立者の佐野公一(初代理事長)は終戦時、外国語を話せる若者を育て、外国との争いがない平和な社会を実現したいという思いから、妻のきく枝(第2代理事長)とともに、神田外語学院の前身となる「セントラル英会話学校」を設立しました。そして、1964年に現在の名称に変更。早期より神田外語学院タスクベース教授法やマルチメディア教育を取入れ、外国語教育機関のパイオニアとして邁進してきました。学校教育として実践してきた語学教育のノウハウは他の教育機関とは一線を画しています。
1957年 | 初代学院長・佐野公一によりセントラル英会話学校開設(東京・神田) |
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1963年 | セントラル米英語学院へ名称変更 |
1964年 | 神田外語学院へ名称変更 |
1969年 | 学校法人 佐野学園設立 |
1976年 | 専門学校法施行により、外国語専門課程の専門学校として認可を受ける |
1987年 | カリキュラム大改訂 姉妹校「神田外語大学」開学 |
1992年 | 神田外語大学英米語学科への1年次特別推薦入学制度導入 |
1994年 |
KIFL※タスクベース学習法を導入 マルチメディア教育開始 国際研修センター「ブリティッシュヒルズ」オープン |
1995年 |
1994年度卒業生(1995年3月卒業生)より「専門士」の称号授与 カリキュラム大改訂 全学科にKIFL※タスクベース学習法を導入 |
2001年 | 神田外語大学英米語学科への3年次編入学制度導入 |
2002年 | 2002年度入学生より新カリキュラム導入 |
2006年 | 2006年度入学生より新EIC※導入 |
2007年 |
神田外語いしずゑ会発足 神田外語創立者生誕100年、神田外語大学創立20周年記念事業展開 グローバルコミュニケーション科設置 |
2008年 | 神田外語大学への2年次編入学制度導入 |
2009年 |
学習施設「VISTA※」完成 食文化や習慣を学ぶための調理実習室「The Culture & Food Kitchen」完成 |
2010年 | 仮想世界を活用した実演型英会話授業「HELP※」を日本で初めて導入 |
2013年 |
国際ビジネスキャリア科設置 学習施設「VISTA」が「VISTA ACT」と「VISTA SILC」へと進化 |
2014年 | アジア/ヨーロッパ言語科にインドネシア語・ベトナム語・タイ語各言語コース設置 |
2015年 | 「MOVE※多言語センター」完成 |
2019年 | 神田外語学院10号館完成 |
※KIFL : Kanda Institute of Foreign Languages
※EIC : English for International Communication
※VISTA : Village of Innovative Study and Training Access
※HELP : Hybrid English Learning Program
※MOVE : Multilingual Opportunities and Valuable Experiences
教育の歴史
~1995年の教育大改革から始まった、神田外語学院の語学教育のいしずゑ~
1995年タスクベース教授法を導入。神田外語学院は開校以来、語学教育機関のパイオニアとして存在してきましたが、1993年から1995年の3年間、開校後初となる教授法の大改革が行われました。
第二言語習得論における第一人者である、クリストファー・カンデリンとデイヴィッド・ヌーナンの両教授を招き、神田外語大学ELI(English Language Institute)の(故)フランシス・ジョンソン名誉教授を中心にした3名によって、神田外語学院の英語教授法は作り上げられてきました。
改革前の本学の英語教育は、(※1)ノーショナル・ファンクショナルアプローチや(※2)オーラルプラクティス、(※3)グラマートランスレーションの3本柱で構成されていた、オーソドックスな形式の教育方法が活用されていました。
しかし、これらの教育方法を長年行ってきた神田外語学院は、それまでとは違い、より効果的かつ実践的な教授法はないかと模索していました。決まったフレーズを暗唱し、それを発するという一般的な英語教育方法でなく、学院で学んでいる学生に対し、「彼らの能力をより伸ばすことができるような教育方法を考えていきたい」という教員たちの強い想いが、教育改革の発端となりました。
こういった背景がある中で、(※4)タスクベース教授法が導入され、神田外語学院の英語教育の土台が作り上げられてきました。タスクベース教授法が導入されて以降、神田外語学院の学生は、英語の表現を暗記するだけではなく、自分の置かれた状況によって的確な表現を選択し、使うことができる力をつけています。
この教授法の下では、テスト問題に決まった一つの答えはありません。例えば「How are you? -ご機嫌いかがですか?」という英語表現がありますが、似たような表現として「How are you getting along?」「How goes it with you?」など何通りもあります。「教員は学生一人ひとりの解答に対し、しっかりと対応していかねばならない環境が出来上がり、教員の質、学生たちのレベルが共に向上してきました。
現在でも、タスクベース教授法は神田外語学院の教育方法として受け継がれており、提供する英語教育は、コミュニケーション能力の育成のみでなく、自国及び他国の伝統・文化の理解と尊重ができる人材育成を目標としています。
※1 ノーショナル・ファンクショナルアプローチ:2人一組でお互いの役割を決めて会話をすること
※2 オーラルプラクティス:決められたフレーズを何度も繰り返し発音すること
※3 グラマートランスレーション:文法規則や語形変化を暗記し、全ての文を母語に翻訳すること
※4 タスクベース教授法:オーストラリアで移民への語学教育法として古くから使われてきた教授法
歴代学院長
創設者・佐野公一(初代学院長)
明治38(1905)年生まれ。終戦時、外国語を話せる若者を育て、外国と争いごとのない平和な社会を実現したいという思いから、妻のきく枝(第2代理事長)とともに昭和32(1957)年、東京・神田に神田外語学院の前身となる「セントラル英会話学校」を設立。
- 初代 佐野 公一(1957年~1977年)
- 2代 佐野 きく枝(1978年~1987年)
- 3代 佐野 隆治(1988年~1993年)
- 4代 グディングス 安敦(1994年~2002年)
- 5代 フィルソン リチャード マイケル(2002年~2003年)
- 6代 水野 五行(2003年~2011年)
- 7代 糟谷 幸徳(2012年~2023年)
- 8代 今井 実(2023年~現在)