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ツアーコンダクターになるには?絶対に必要な資格と5つの素養

ツアーコンダクター バス車内
男性

ツアーコンダクターになるにはどうすれば良いの?

女性

ツアーコンダクターってどんな資格やスキルが必要なの?

ツアーコンダクターになりたいと思い始めたら、このような疑問を持つこともありますよね。

実は、ツアーコンダクターには資格があれば誰でもなることができます。

ツアーコンダクターを目指すなら、早い段階でツアーコンダクターについて理解し、ツアーコンダクターになる道筋を描くことが欠かせません。

そこで今回は、みなさんが目標に向かって準備ができるように

■どのような資格が必要なのか
■どのような資質・スキルが求められるのか
■どのような進路選択をすれば良いのか

といったさまざまな疑問について、総合旅行業務取扱管理者資格を持ち、タイなど海外の旅行会社での経験がある神田外語学院 国際観光科の坂﨑先生のお話を交えながら解説していきます。

  • ツアーコンダクターとツアーガイドの違い
    よくツアーコンダクターとツアーガイドの仕事を混同しがちな方が多いですが、ツアーコンダクターとツアーガイドは仕事内容が大きく違います。

    ここで、ツアーコンダクターとツアーガイドの違いを確認しましょう。

    【添乗業務】ツアーコンダクター
    お客様が安心して旅行ができるようにツアーのスケジュールを管理します。
    具体的には、行程の案内、現地スタッフと観光地での時間配分の打ち合わせ、宿泊や食事の手配確認や調整、急病や盗難が発生した際のトラブル対応などをおこないます。

    【ガイド業務】ツアーガイド
    交通機関への誘導や安全確認、車内での説明や観光地でお客様を先導しながら案内をおこないます。

    ※最近ではツアーガイドがつかないツアーも多くある為、ツアーコンダクターが簡単なガイド業務を行うこともあります。

1. ツアーコンダクターになるために必要な学歴とは

ツアーコンダクターになるのに特定の学歴は必要ありません。高校卒・専門学校卒・短大卒・大学卒いずれもツアーコンダクターになることができます。

【ツアーコンダクターになるためのルート】
ツアーコンダクターになるためのルート

ただし、どの経路をたどるにしても絶対に「旅程管理主任者資格」が必要になります。
次章でその資格について解説していきます。

 

2. ツアーコンダクターに求められる資格とは

ツアーコンダクター サービスエリア▲サービスエリアで乗車のご案内をしている様子【神田外語学院 バス研修】

2-1. ツアーコンダクターには、「旅程管理主任者資格」が必要

簡単に説明すると「旅程管理主任者資格」とは、旅行会社が企画する「ツアーや団体旅行」に同行するツアーコンダクターが必ず持っていないといけない資格です。

観光庁に認可された企業や学校などの登録研修機関で研修を受けることで「旅程管理主任者資格」を取得することができます。
研修機関によって異なりますが、基本的には受験時期の制限はなく、資格取得の研修に参加することが可能です。

なお、この資格には以下の2種類があります。
(1)国内旅行のみに添乗できる「国内旅程管理主任者資格」
(2)国内旅行に加えて海外旅行の添乗もできる「総合旅程管理主任者資格」

以下の表でそれぞれの特徴をまとめてみました。

【旅程管理主任者資格の概要】旅程管理主任者資格の概要

※1 登録先の派遣会社には、18歳以上などの年齢制限を設けている場合があります。
※2 英語試験は、リスニングと英文日程表の読み取りなどが出題されます。
※3 研修費用は研修機関によって大きく変動するのであくまで参考値になります。

国内旅行の添乗業務だけを行いたい方は、「国内旅程管理主任者資格」を取得すれば十分です。海外旅行の添乗業務も行いたい方は「総合旅程管理主任者資格」の取得を目指しましょう。

ただし、「総合旅程管理主任者資格」の取得には、英語試験が含まれていること、実地研修を海外で行うため費用がかかってしまうことの2つのハードルがあります。
英語力や費用面で不安をお持ちの方は、まずは「国内旅程管理主任者資格」の取得をオススメします。

なぜなら「国内旅程管理主任者資格」を持っている場合は、「総合旅程管理主任者資格」を取得する際に、A.基本研修とB.応用研修の内、2科目が免除されるからです。

また、最初から「総合旅程管理主任者資格」を取得しても、いきなり海外添乗に行くケースはほとんどありません。

以上のことから、まずは「国内旅程管理主任者資格」を取りツアーコンダクターとしての経験を積みましょう。

■旅程管理主任者資格の取得方法

「旅程管理主任者資格」を取得するには、3種類の方法があります。
(1)企業に入社や派遣会社に登録後に取得する方法
(2)専門学校・大学に在学中に取得する方法
(3)その他、個人で取得する方法

(1)、(2)の方法で資格取得を目指すことが一般的です。
いずれの方法でも「国内旅程管理主任者資格」であれば、特別な準備をすることなく資格取得を目指すことができます。

  • 「総合旅程管理主任者資格」の取得時期
    会社によっては、通常実費負担の海外添乗研修費用が一部負担のみで済む場合や仕事でサブツアーコンダクターとして参加することで実質無料になる場合もあります。
    そのため、自身が資格取得を予定している会社の制度を調べておきましょう。

■「旅程管理主任者資格」の研修内容

具体的な研修内容は以下の表の通りです。

【各研修の内容と流れ】
各研修の内容と流れ

※こちらはあくまでも一例です。研修内容や金額は、会社や受講機関によって異なる場合がございますので、ご注意ください。
※1 一般社団法人 日本添乗サービス協会のeラーニングで受講する場合。受験する企業によってはテキスト代(3,000円程度)のみで受験できるケースもあります。
※2 テストは各科目 100点満点中60点以上で合格となります。

研修内容の大きなポイントは以下の3つです。
(1)国内も総合もA.基本研修は受けなければならない
(2)国内はテスト科目が2科目、総合はテスト科目が3科目
(3)総合旅程管理主任者の場合は、C.実地研修を海外で行う

「国内旅程管理主任者資格」であれば、4日程度で取得することができます。
ご自身の状況に合わせて資格取得の計画を立てると良いでしょう。

旅程管理主任者資格について、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ツアーコンダクターに必要な資格は?旅程管理主任者取得者が徹底解説

2-2. 観光系の資格があると就職の際に有利になる

ツアーコンダクターになるのに必須の資格ではないですが、観光系の資格を持っていると企業に就職する際に有利に働く場合があります。

以下の表をご覧ください。

【観光系資格一覧】
観光系資格一覧

1番のオススメは「旅行業務取扱管理者資格」の取得を目指すことです。

国家資格のため合格することは簡単ではないですが、決して不可能というわけではありません。
資格を持っていると「旅行に関して必要な知識を持っている」とみなされ、観光業界への就職や転職の際の有利な資格となります。

また、会社によっては資格手当がもらえることがあります。

例えば、株式会社ユーラシア旅行社では、「総合旅行業務取扱管理者資格」を取得すると諸手当として月額10,000円をもらうことができます。

株式会社ユーラシア旅行社 募集要項

月額支給なので年間120,000円もらえることを考えると取得するメリットは大きいといえます。

就職活動に不安な方、旅行パッケージの販売にも携わりたい方はこれらの資格取得をしておくと良いでしょう。

  • 「旅程管理主任者資格」と「旅行業務取扱管理者資格」は別物
    名前が似ているので2つの資格を混同しがちですが、全くの別物です。
    ■「旅程管理主任者資格」は、ツアーコンダクターに必要な資格
    ■「旅行業務取扱管理者資格」は、旅行代理店を営業する上で必要な資格

それぞれの資格について、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

旅行業務取扱管理者とは?概要や難易度・例題付き勉強法まで徹底解説

TOEICとTOEFLの違いが一目でわかる!比較表と換算表まとめ

観光英語検定とは?取得のメリット・難易度・例題付き勉強法まで解説

≫旅行地理検定・世界遺産検定について詳しく知りたい方はこちら

3. ツアーコンダクターとして企業で仕事をするには

ツアーコンダクターとして企業で仕事をするには

「旅程管理主任者資格」を持っているだけでは、ツアーコンダクターにはなれません。資格取得の方法のひとつとしても紹介しましたが、ツアーコンダクターになるには企業に入社する必要があります。

ツアーコンダクターには、大きく分けて3つの働き方があります。
(1)添乗派遣会社で添乗業務のみを行うケース
(2)中小の旅行会社で事務・手配業務に加えて添乗業務も行うケース
(3)大手旅行会社で営業職として添乗業務も行うケース

それぞれのケース毎に仕事内容や働き方が大きく異なってきます。
この中から自分に合ったタイプを選択することが働く上での満足度を高めます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1. 添乗派遣会社で添乗業務のみを行うケース

まずひとつめは、添乗派遣会社で添乗業務のみをおこなうケースです。

最近の旅行業界は分業化が進んでおり、添乗業務のみをおこなうには、添乗業務に特化した派遣会社に入社(登録)する必要があります。

■こんな人にオススメ!

  • 派遣される会社もお客様も全部初めてなので、人見知りせずに初めての出会いを楽しめる人
  • 初めての観光地も多いため、自身でネット調べるなど、情報収集することや知識を吸収することが好きな人
  • ネットでは分からない情報を先輩社員に聞くなど、コミュニケーション力のある人

■入社(登録)に関するポイント

  • 18歳以上であれば、学歴は関係ない
  • 会社に登録する際は、面接などの採用選考の結果次第で、入社(登録)する

■働き方

  • 1カ月の中で日本・海外を飛び回るような働き方
  • 日本を含めて世界中さまざまな場所に訪れる経験ができ、移動費、宿泊費、食費は一切かからない
  • 休日は不定休で、ひと月の半分以上をホテルに宿泊することもある

例:ツアーコンダクター 1カ月のスケジュール
ツアーコンダクター 1カ月のスケジュール

このような忙しいスケジュールになるので、やる気と体力が求められます。

■所得・給料

  • 雇用形態は、契約社員と派遣社員の主に2種類で、違いは給料の支払い方法
    》契約社員 - 固定給がもらえて未経験でも安心
    》派遣社員 - 仕事量に応じて給料が支払われる
  • 契約社員の場合は、最低月給料が保証されている
  • 派遣社員の場合は、日給制や時給制が多い

国内、海外含めてさまざまな場所に行くことができ、数年間で非常に濃い経験をできることが魅力です。
体力のある内にツアーコンダクターとして、国内外さまざまな場所を経験して、その経験を活かして旅行会社などでツアーの企画をするといった例もあります。

ツアーコンダクター サービスエリア
▲ツアー参加者に旅の行程を説明している様子【神田外語学院 バス研修】

3-2. 中小の旅行会社で事務・手配業務に加えて添乗業務も行うケース

中小の旅行会社に就職するケースは、事務、営業、企画、予約、手配、添乗などを一貫して自社で業務をおこなっている場合が多く、旅行に関わるさまざまな仕事を経験できます。

■こんな人にオススメ!

  • とにかく色々なことに挑戦したい人
  • 小規模な企画を自ら手掛けて、その案件にじっくり携わりたい人
  • 営業、企画、予約など1から10まで一人で全部やりたい人

■入社に関するポイント

  • 会社規模が小さく従業員も少ないため、即戦力を欲している傾向がある
  • 専門学校卒や大学卒など実践的な知識を身につけている方が就職に有利

■働き方

〇募集型のパッケージツアーを取り扱っていない企業

  • お客様一人ひとりとツアーをカスタマイズして作り上げていく
  • 営業、企画、予約、手配、添乗などを最初から最後まで自分でおこなう
  • 全ての業務を自分で経験できる分、仕事は忙しい

〇募集型のパッケージツアーを取り扱っている企業

  • 添乗に行くのは基本的には月1 – 2回程度で国内外に行くツアーが多い

〇どちらにも共通

  • お客様と深い関係を築くことでリピーター増加に貢献できる
  • 添乗業務がない月・週は基本土日休みとなる

■所得・給料

  • 月給制で添乗をおこなった場合は添乗手当が付く会社が多い
  • 従業員数が少ない分、一人当たりの単価が高いので比較的給料が高い

企画から添乗まで行うことで、お客様のからツアーの反応、日程の改善点などの情報を得ることができます。国内外に行った際に訪れた観光地、食べたご飯、見た風景などさまざまな経験をツアーの企画に活かして、お客様により良い旅を提供することができることが1番の魅力です。

3-3. 大手旅行会社で営業職として添乗業務も行うケース

特殊なケースですが、大手旅行会社でも添乗業務ができる場合もあります。

前述した通り、ほとんどの大手旅行会社は、分業化しており、添乗業務は外部の会社に委託しています。しかし、営業職の場合、企業の研修旅行や学校の修学旅行等などに添乗員として同行できます。

■こんな人にオススメ!

  • 企画、手配、営業など分業されているので、チームワーク良く働ける人
  • チームでものごとを進めるの(成し遂げるの)にやりがいを感じる人
  • じっくりなにかひとつのことを極めたい人

■入社に関するポイント

  • 主に専門学校卒・短大卒・大学卒を採用している企業が多く、高校卒では、採用をおこなっていない企業もある
  • 大手旅行会社を目指す場合は、基本的には専門学校や大学などへの進学がオススメ

■働き方

  • 販売、営業、企画など、さまざまな職種の中からひとつの職種を専門的に経験できる
  • 企画は企画の部署、営業は営業の部署、手配は手配の部署と仕事が分業化されている
  • 大手旅行会社の営業で教育旅行事業部に配属になると修学旅行シーズンは、ほぼ毎日添乗業務をおこなう
    ※修学旅行シーズンは、5.6.10.11月(夏休み・冬休み期間にも研修旅行の添乗がある)
  • 修学旅行だけでなく、学会や国際的な会議の誘導・添乗業務も行う
  • 添乗業務がない月・週は基本土日休みとなる

■所得・給料

  • 雇用形態は、全国社員コースとエリア社員コースの主に2種類
    〇全国社員コース - 全国各地で法人・個人に向けて仕事をする
    〇エリア社員コース - 勤務地が固定されていて転勤がない
    ※違いは主に給料の部分で、全国社員の方が多い傾向になります。
  • 給料は、月給制で特に大企業に多い傾向として福利厚生が充実していることが多い
    ※福利厚生とは、企業が従業員に対して通常の賃金・給与にプラスして支給する金銭ではない報酬です。

大手旅行会社では、法人・個人に向けたビジネスを行っています。学校や企業の団体旅行の添乗業務が可能で、学生の思い出作りに携わりたい人にピッタリです。
ただし、法人営業に配属されない限り、添乗業務ができず配属次第で大きく働き方が変わってきます。

4. ツアーコンダクターに求められる資質・スキルとは

ツアーコンダクター になるには

資格を持っているだけでは、ツアーコンダクターとして活躍できません。
実際に業務をおこなう中では、自身が培ってきた資質・スキルが必要です。

この章では、「総合旅行業務取扱管理者資格」を持ち、タイなど海外の旅行会社での経験がある神田外語学院 国際観光科の坂﨑先生のお話を交えながら、ツアーコンダクターとして活躍するためのポイントを解説していきます。

神田外語学院 国際観光科 坂﨑弥生 先生のご紹介

坂﨑弥生 先生

  • 国際観光科 坂﨑弥生
    チュラロンコーン大学大学院文化経営学終了(MA)
    産経旅行バンコク駐在経験があり、総合旅行業務取扱管理者資格を持つ

ツアーコンダクターとして活躍するために必要なポイントは以下の5つです。
(1)さまざまなリスクを事前に想像することで事前準備をしっかりと!
(2)ピンチに対応できる冷静さと心の余裕を身につける
(3)「目配り、気配り、心配り」と適切なお声がけで満足度UP!
(4)たくさんの人と関わることができるコミュニケーション力
(5)海外ツアーの場合は、「英語力」
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

4-1. さまざまなリスクを前もって想像することで事前準備をしっかりと!

トラブルを事前に回避するように働きかけるのもツアーコンダクターの大切な資質です。

さまざまな事態を想像して準備をする、行動をすることで旅行中のトラブルを回避することができます。また、その解決方法をいくつか想定しておくと、心構えが出来て慌てることなく対応することができます。

例えば、混雑が予想されるお祭り観覧ツアーやハイキングコースでは、迷子にならないような対処法を考えておく、迷子になった時の待ち合わせ場所を明確に伝える、事前にルートや天気予報の確認をするなど。
海外ツアーの場合は、世界で何が起きているのかにもしっかりとアンテナを張ることで備えることができます。

何もないところから想像する力は生まれません。先ずは情報を収集する、それらを元に「もし、○○だったら・・・」と常にさまざま事を考えてみましょう。

4-2. ピンチに対応できる冷静さと心の余裕を身につける

たとえ準備をしても、旅にハプニングはつきものです。
旅行中は渋滞に巻き込まれることや交通機関の遅延、天候状況による突然の運休、食事場所の予約が取れていない、部屋のカテゴリーが違う、宿泊施設の部屋が足りない!などさまざまなトラブルに見舞われます。

そういう時でも、ずは自分自身が落ち着いて、冷静な判断・対応を心掛ける必要があります。何よりも大切なのは、『お客様を不安にさせない。』ということ。
添乗員がおろおろしていたら、お客様に「この添乗員さんに任せて大丈夫かしら?」と思われてしまいます。

日々の生活の中から、『焦らない・慌てない・諦めない』という意識を持つことで身につけることができるでしょう。

4-3. 「目配り、気配り、心配り」と適切なお声がけで満足度UP!

添乗員は「団体旅行」にのみ同行します。

添乗員からすると、団体の中の一人ですが、お客様からすればたった一人の添乗員です。そして何より、全員が同じツアー費用をお支払いして頂いています。同じサービスを受ける権利がありますが、一人一人の意見や要望を一つ一つ聞いてはツアーが遅々として進みません。

そのため、言われる前に先にお声がけをすることが大切です。やみくもにお声がけをしても的を射ないため、些細なお客様の動作や無言の訴えを見逃さないようにしましょう。

例えば、腕をさすっている人には、「寒いですか?」と一言お声がけをして、空調の向きを変える、一時的に空調を止めるなどの行動が重要です。咳をしている人がいれば、さりげなく全員にのど飴をお渡ししても良いですね。

グループで楽しそうにお話をされている方たちの輪に無理やり割って入ってしまうと、「空気の読めない人ね」と思われてしまい、その場の雰囲気を白けさせてしまうかもしれません。心地の良い気配り、心配りをするためには、しっかりと全体を見る目配りとタイミングの良いお声がけが大切です。

4-4. たくさんの人と関わるコミュニケーション力とチームワーク力

ツアーコンダクターが関わるのはお客様だけではありません。その日一日を安全運転に務めて頂くバスドライバーさん、観光先でのレストランや宿泊先のスタッフの方々、社内や現地を案内する現地ガイドさんの存在も欠かせません。

また、登録添乗員の場合は、添乗前に旅行会社の方との綿密な打合わせを行うことや、ツアー後には精算業務などもあります。

ツアーを楽しく、気持ちよく進行するには、気持ちの良い挨拶と笑顔、きちんと会話を通して、互いの気持ちや立場をしっかりと理解し合うことが大切です。

そして、満足いくツアーを届けたいと思うのは、そのツアーを企画した人も、手配をした人も、ガイドをしている人も、旅程を管理するツアーコンダクターも同じ気持ちです。チームの一員であるという自覚と責任を一人一人が持つことが大切です。

4-5. 海外ツアーの場合は、「英語力」

海外ツアーの場合は、「英語力」も必要です。

なぜなら、基本的に日本語が話せる現地ガイドが付く場合が多いですが、日本語をあまり話すことができない現地ガイドが付く場合も少なからずあります。その場合は、添乗員が英語を翻訳してお客様に日本語で伝える必要があるからです。

例えば、株式会社TEI 2020年度海外添乗専門契約社員 募集要項には、

■資格:TOEIC®600点以上の能力を持っている方
※引用:株式会社TEI 海外添乗専門契約社員 募集要項

といったように英語力が応募条件として定めされています。

ガイドがいない夜の時間帯などにお客様の体調が悪くなり病院に連れていく場合もやり取りをするのはすべて添乗員となり、お客様と病院との間に立ってやり取りを行う必要があります。

また、空港でも入国手続きをする際に搭乗手続き時間・場所などの変更があった場合は、アナウンスを聞いてお客様を正しい場所に誘導しなければなりません。

このようにさまざまな場面で英語力が必要となるので、海外ツアーの場合は「英語力」が欠かせません。

海外旅行のツアーコンダクターについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

全容を大公開!海外旅行のツアーコンダクターの4つの魅力と働き方

5. ツアーコンダクターになるために必要な進路選択とは

ツアーコンダクターになるために必要な進路選択とは

資質やスキルを身につけるためには、専門学校や大学で学ぶことをオススメします。

確かにツアーコンダクターには、18歳以上であれば誰でもなることができ、多くの添乗派遣会社は、研修の中で「旅程管理主任者資格」も取得できます。

しかし、資格取得の研修の中で基礎的な知識や業務について学ぶとはいえ、高校を卒業していきなりお客様を相手にして添乗業務を行うのは不安に思われる方も多いかと思います。

ツアーコンダクターとして活躍するためには、事前に必要な知識を身につけ、自身の人間力を磨いておくと良いでしょう。

それぞれの進学先の中から自分に合った進路を選ぶことがツアーコンダクターへの近道となります。

【ツアーコンダクターになるための進路選択】
ツアーコンダクターとして活躍するためのロードマップ

5-1. ツアーコンダクターが第一志望の人は、専門学校に進学することがオススメ

ツアーコンダクターを目指す人は、専門学校に進学することをオススメします。

理由1.資格の面で有利(在学中に資格が取れる)
観光科を設置しているほとんどの専門学校は、ツアーコンダクターになるために必要な「旅程管理主任者資格」を在学中に取ることができます。さらに、その他の観光系資格取得に向けた授業も行います。

理由2.実践的な知識が身につく
授業を通じてツアーコンダクターとして必要な知識を身につけることはもちろんのこと、旅行・観光に関する知識を広く学び、自身の専門性を高めることができます。
また、実習が充実している学校が多く、バス添乗員研修や通訳ガイド研修などを経験できます。

理由3.観光業界への就職活動に強い
添乗派遣会社やさまざまな旅行会社から専門学校宛に求人が届くので、自分に合った企業にエントリーできる選択肢を得ることができます。ツアーコンダクターだけでなく、旅行会社の営業や販売、事務も目指すことが可能です。

以上の理由から、ツアーコンダクターが第一志望の人は、専門学校への進学をオススメします。

5-2. 進路が決まってない人は大学進学もオススメ

また、進路が決まっておらず観光業界、それ以外にも興味がある人は、大学へ進学することもオススメします。

理由1.学問的な観点で観光業界について深く学べる
観光について専門的に学び、観光産業のあり方と未来についても深く考えることができます。
具体的には、「観光とはなにか」「観光産業はどうあるべきか」「観光事業の課題解決に向けた取り組み」などを探り、これからの新しい「観光」をつくる力を身に付けます。

授業例:東洋大学 国際観光学部 国際観光学科の「空き家を活用した地方への観光誘客」

※このようにさまざまな課題解決に向けて取り組みを行ったり、課題発見につながる基礎知識を身につけたりするような授業をおこなっています。

理由2.さまざまな業界の企業に就職できる
大学卒であれば、専門学校卒以上に数多くある添乗派遣会社、旅行会社から自分に合った企業を選ぶことができます。在学中に進路が変わっても観光業界以外の道を多くの選択肢の中から選ぶことができるのもメリットです。

ただし、

  • 実務経験や実践的な知識を学べる場が専門学校に比べて少ない
  • 学校のカリキュラム内で「旅程管理主任者」資格を取得できる大学は限られている
  • 専門学校に比べて学費が倍近くかかる

などといった点も挙げられます。

まだ進路が決まっていない人は、大学へ進学し、4年間で観光業界について学び、じっくりと将来について考えた上でツアーコンダクターになる選択をすることもできます。

  • 大学在学中にツアーコンダクターの経験が積める
    夏休みなどの長期休暇であればアルバイトの一環で、添乗派遣会社に登録し、大学在学中に一足早くツアーコンダクターの経験もすることができます。
    大学の授業で学んだことをツアーコンダクターの現場で活かすこともできるのでオススメです。

5-3. 高校卒でも添乗派遣会社に就職することは可能

高校卒でも添乗派遣会社に登録をすることは可能です。
しかし、あまりオススメできる選択ではありません。その理由としては以下の2つが挙げられます。

理由1.観光業界に関する知識不足
ツアーコンダクターとして仕事をするからには、お客様は観光業界のプロとして接してきます。旅行を管理してお客様を安全に案内するプロとしての行動や知識が欠かせません。研修中にもツアーコンダクターとしての基礎知識は学びますが、それだけでは経験も知識も不十分です。お客様も自分も困ることになるでしょう。

理由2.就職先の選択肢が狭まってしまう
高校卒での採用は、主に添乗派遣会社での就職となり旅行会社に就職して添乗業務以外を行うことが難しくなります。前述したような、旅行会社や営業職でツアーコンダクターとしての働き方ができない可能性が高いです。

しかし、就職と同時に資格取得の研修をおこなうことができるので、いち早くツアーコンダクターになりたい人、実践経験からスキルやマインドなど学びたい人は高校卒で就職することも視野に入れても良いでしょう。

ただし、高校卒で添乗派遣会社に就職する場合は、知識や資質、スキルなど事前に学んでおくことが必要です。

専門学校や大学へ進学した方が観光業界に関する知識も身につき、採用を行っている会社の幅が広がる可能性も高まるため、基本的には大学や専門学校などへの進学をオススメします。

 

6. ツアーコンダクターを目指すなら神田外語学院 国際観光科がオススメ

前述した通り、ツアーコンダクターを目指すなら専門学校に通うことが一番のオススメです。

数ある専門学校の中からみなさんにオススメしたいのが、神田外語学院の国際観光科で学ぶことです。

観光業界に関する専門知識を習得することはもちろんのこと、「国内旅程管理主任者」や「国内旅行業務取扱管理者」の資格取得をサポートしています。
また、外国語専門学校の強みを活かし、これからの観光業界で求められる英語力も伸ばすことができます。

今回はそのカリキュラムの一部をご紹介します。

旅程管理主任者資格が取れる「ツアーコンダクター実務」

ツアーコンダクターとして必要な知識、添乗業務の流れ、ホスピタリティを学びます。業務に即した実践的な知識、教養を習得します。株式会社TEI様と提携を結んでいるため、授業の中で実際にバス添乗員研修をおこない、「国内旅程管理主任者資格」を取得することができます。

資格取得後は、在学中に提携を結んでいる株式会社TEI様に添乗員として登録し、実際にお客様相手に有償で添乗できることも良い点です。

▲朝の受付、施設の予約確認を行っている様子【神田外語学院 バス研修】

実践的な英語を学べる「観光英語」

旅行業界、航空業界、ホテル・レストラン業界で用いられる英語表現を学習します。観光英語検定合格も目標の一つです。
ツアーコンダクターとしての英語も学ぶので、「総合旅程管理主任者資格」の英語試験対策にも役立ちます。

実際に、先生やクラスメイトに対して、神田外語学院周辺の観光スポットを英語で案内することも行います。

国内・海外観光資源

観光業界で働くための基礎知識が身に付く「国内・海外観光資源」

日本だけではなく世界の地理、世界遺産、地域の行事、絵画・音楽などの芸術、伝統料理など観光資源に関して幅広く学びます。また。それぞれの背景にある歴史や風土についても知識を深め、旅行業界で活躍できる基礎学力と専門性を高めます。

生きた英語を自分のものにできる「EIC」(国際コミュニケーション英語)

必修共通科目の国際コミュニケーション英語(EIC)は全て外国人教員が担当し、「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語4技能の強化を図ります。授業は20名以下の少人数の習熟度別クラスで週5回、日本語禁止という環境で行われています。外国人の英語に慣れることで就職してすぐに外国のお客様から英語で話しかけられたとしても落ち着いて接客ができます。

生きた英語を自分のものにできる「EIC」(国際コミュニケーション英語)

神田外語学院 国際観光科の資格取得率

「国内旅程管理主任者」
授業の一環で資格取得を行っているので、取得率はほぼ100%です。

「国内旅行業務取扱管理者」
「旅行業法」「旅行業約款」「国内旅行実務」「国内観光資源」などの授業を通して試験対策を行っています。

2019年4月に国際観光科に入学した学生は、2019年9月1日に行われた「国内旅行業務取扱管理者」試験において、57名中、23名が合格しました。夏休み期間を含み、わずか5ヶ月で合格率40.3%と一般社団法人全国旅行業協会が公表している20189月の全国合格率が38.3%を上回る合格率となりました。

また、不合格の34名中、11名が実務合格※となりました。

※実務合格とは、来年の試験で「国内旅行実務」の1科目が免除になります。

引用:一般社団法人全国旅行業協会 各年度の実施状況、試験問題と解答、合格者受験番号

国際観光科 卒業生インタビューはこちら
【びゅうトラベルサービス】卒業生インタビュー(動画)

◆国際観光科のニュースはこちら
国際観光科1年生、はとバスツアー研修に参加

◆国際観光科 2年間のスケジュールイメージ

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7. まとめ

いかがでしたでしょうか。
ツアーコンダクターになるには、資格だけでなく、観光業界におけるさまざまな知識や人間力も必要だということがお分かりいただけたかと思います。
最後に本記事で解説した内容をまとめるとポイントは以下の4つです。

(1)ツアーコンダクターには、「旅程管理主任者資格」が必要で、18歳以上なら誰でも取得可能

(2)ツアーコンダクターには、大きく3つの働き方

  1. 添乗派遣会社で添乗業務のみをおこなうケース
  2. 中小の旅行会社で事務・手配業務に加えて添乗業務もおこなうケース
  3. 大手旅行会社で営業職として添乗業務もおこなうケース

この中から自分に合ったタイプを選択することが働く上での満足度を高める。

(3)ツアーコンダクターとして活躍するために必要な5つのポイント

  1. さまざまなリスクを事前に想像することで事前準備をしっかりと!
  2. ピンチに対応できる冷静さと心の余裕を身につける
  3. 「目配り、気配り、心配り」と適切なお声がけで満足度UP!
  4. たくさんの人と関わるコミュニケーション力
  5. 海外ツアーの場合は、「英語力」

(4)ツアーコンダクターを目指すなら神田外語学院 国際観光科がオススメ

「旅程管理主任者」資格を持っているだけでもツアーコンダクターとして活躍することは可能ですが、より高い「ホスピタリティ」や「知識」、があれば仕事のクオリティーが向上し、より仕事が楽しくなるのは間違いありません。

この記事を読んでツアーコンダクターになるための道筋を描き、夢を実現していただければと思います。

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■座学と実習の両面から実践力を養成
■観光業界で必須の英語力を磨ける

など、あなたの観光業界で働きたいという夢を、力強くサポートする体制が神田外語学院には整っています。
国際観光科の魅力を特集記事にまとめましたので、ぜひ一度ご覧ください。

【学校雰囲気・先輩の生の声・カリキュラムなど丸わかり!】
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