社会起業家として活躍。
英語専攻科卒業生 坂地航汰さんインタビュー動画

社会起業家としてさまざまな事業を手がける英語専攻科卒業生、坂地航汰さんのインタビュー動画です。
ぜひ、インタビュー記事とあわせてご覧ください。

 
社会起業家
坂地 航汰 さん
英語専攻科 2017年3月卒業
東京都・関東第一高校出身
 
COLBIO 代表取締役
Hands UP 取締役
KAKERUWA 企画・プロデューサー
 

動画の中で坂地さんがお話されているこちらの割り箸は、SDGs教育を核とするベンチャー「Hands UP」で手がけたもので、間伐材を再利用して製造されました。
 

好奇心を原動力にサスティナブルな事業を展開。


学生時代に起業して以来、多くの事業に携わってきた私。現在は「COLBIO」の代表取締役を務めながら、学生が中心となって立ち上げたSDGs教育を核とするベンチャー「Hands UP」に、取締役として参画しています。また「KAKERUWA」の企画・プロデューサーとして、東京タワーの恒例イベント「333匹のこいのぼり」にも携わりました。毎日のように全国を飛び回っており、母には「生き急いでいるね」と言われますが、今の私の生き方には、母からの教えが大きく影響しているんです。母は専業主婦ですが、私より遥かに大きな視野で世界を見ている人。幼い頃より、「どんな人間もすべて平等の存在」「すべてのものに生命が宿っている」と教えられて育ちました。国籍や性別、社会的立場、そういったものに一切とらわれず、目の前の人の意志を尊重する母のもと、かなり早い段階で、自らの人生を自分で選択してきました。
 
 

高校時代までは毎日がサッカー漬けでした。中学時代には強豪クラブチームに所属し、スペインでサッカーをしたことも。はじめて「世界」や「英語」を意識したのはこの時だと思います。進学した高校も強豪校。同じ代には、数年後に日本代表に選ばれた選手もいます。世界レベルの選手と自分とのレベルの違いを知るにつれ、プロをめざしたい気持ちがなくなっていくのを感じました。指定校推薦枠での大学進学を勧められましたが、4年間も大学に通おうとは思えず、英語を学べる神田外語学院への進学を決意。漠然と「選手が無理ならサッカー代理人をめざしてみようか」という気持ちがあり、選手をスカウトする際に英語力が必要になると思ったんです。
 
最初に受けたTOEIC®のスコアは290点。簡単な単語すらわからず、適当にマークシートを塗っただけでした。正直に言うと、入学当初は英語への意欲はそこまで高くありませんでした。ただ、ずっと打ち込んできたサッカーを辞めたばかりだったので、熱中できる何かがほしくて、TOEIC®スコア650点をめざすことに。VISTAに毎日通って校舎が閉まる時間まで自習し、自宅でも勉強しました。授業とは別に、1日8時間は机に向かっていたと思います。そんな私の姿を見て、担任の先生が「いつも頑張っているね!」「ちゃんと寝てご飯食べている?」と、こまめに声を掛けてくれたのは嬉しかったですね。徐々に英語の勉強自体がおもしろくなっていき、スコアも順調にアップ。1年次のうちに目標スコアを達成できました。いつでも優しく見守り、頑張りを認めてくれた神田外語学院の先生たちの存在がなければ、私自身も、私を認められないままだったと思います。
 

19歳の時、鹿児島県の知覧を訪れる機会がありました。知覧は第二次世界大戦中、特攻隊が特攻前の最後の時間を過ごした場所。同世代か、もしくはもっと年下の特攻隊員が大切な人たちに残した手紙を読み、衝撃を受けました。自分の人生を精一杯生きることでしか、彼らに報いることはできない――そんな思いに突き動かされ、最初に事業を立ち上げたのは20歳の時。経営者や有名人に英語を教えるサービスを行っていたので、華やかな夜の街で、一晩で何百万円ものお金が消えていくような場面も目にしました。この時頭に浮かんだのは、「どんな人間もすべて平等の存在」という母の言葉です。これだけのお金があれば、同じ地球上に生き、苦しんでいる仲間を何人も救えるのに。過剰な消費の虚しさを目の当たりにするにつれて、もっとサスティナブルな領域で事業を展開したいという気持ちが大きくなっていきました。
 

 
そして2020年、共生社会を創造するクリエイティブファーム「COLBIO」を創業。「COLBIO」には、「共に生きる生命体」という意味があります。人のみならず、動物や植物など、多くの生命体が個性を最大限に表現し、共生する社会の実現。途方もなく大きな夢であり、私が生きている間に達成できることはきっとないでしょう。それでも、この理想に一歩でも近づけるよう、さまざまな角度からアプローチし続けたい。それが、今の私の生きる理由です。例えば、「同じ人なのに、障がい者という呼び方をするのはどうしてだろう?」「廃棄されている間伐材が国内に大量にあるのに、割り箸のほとんどが海外製なのはどうしてだろう?」――それらの純粋な疑問、純粋な好奇心が、私の原動力になっています。神田外語学院の学生たちには「自分自身の好奇心に蓋をせず、興味を広げていってほしい」と伝えたいです。大げさなことでなくていいんです。「雨上がりの草花は綺麗だな」「いつもすれ違うおばあさん、今日は顔色が悪いけど大丈夫かな」など、日常の中のちょっとした気づきに目を向ければ、そこから、あなたの世界は広がっていきます。自分の人生を自分の足で歩み、悔いなく、精一杯生きてください。

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