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英語教師になるなら英検何級が必要?目標級と取得のメリットを解説

英語教師 英検

英語教師になるなら英検何級くらいを取ればいいの?

将来、英語教師になりたいという人のなかには、こんな疑問を持っている人もいるでしょう。

結論から言えば、英語教師になるなら英検は少なくとも準1級を目指しましょう。準1級は一定の英語力があることの証明になり、採用試験などで特別な待遇を受けられることもあるからです。

この記事では、

英検準1級を取るべき理由
英検準1級を取ることのメリット

のほか、英語教師を目指すうえで資格よりも大切なことなども合わせて解説していきます。

最後まで読めば、英語教師になるまでの自分の目標が見えてくるでしょう。

※この記事内における「英検」は、「日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定」を指します。

1.英語教師を目指すなら少なくとも英検準1級を取るべき

一口に英語教師といっても、中学校・高校の英語担当教員、児童英語の先生、民間の英会話学校・塾の先生などがありますが、いずれにしても英検の目標レベルは準1級です。

英検準1級

英検準1級は「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」レベルとされており、教師としての英語力が保証される目安の級位と言えます。

(参考)各級の審査基準 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

英語教師は「英語が好き」というレベルで務まる仕事ではなく、生徒に対して教えるための一定の英語力が必要になります。特に中学・高校教師は、高校・大学受験を控える生徒に教えるために、レベルの高い英語力を身につけなければいけません。

その理由は、教育委員会や文部科学省が準1級レベルを英語教師の目標レベルとして掲げているからです。

教育委員会などが設定している目標を高校・中学校・小学校ごとに見ていきます。

1-1.高校の英語教師の場合

例えば、東京都や千葉県の教育委員会では以下のような目標を設定しています。

東京都教育委員会 2020年までに、英検準1級またはTOEFL iBT 80点以上の英語力をもつ英語科教員の割合を、高校で85%以上にする
千葉県教育委員会 2022年までに、CEFR B2*(英検準1級程度)以上の英語力をもつ教員の割合を、高校で75%以上にする

*CEFR:英語力を示す国際規格のことで、「B2」は英検準1級に相当するレベルとされています。

(参考)千葉県英語教育改善プラン
※PDFファイルが開きます

目標が達成されれば、高校ではほとんどの英語教師が英検準1級以上の英語力をもつことになります。この割合を保つためにも、各教育員会が今後、英検準1級未満の人は採用しないという方針をとる可能性も否定できません。

1-2.中学校の英語教員の場合

高校教員(1-1)と同様に、東京都や千葉県の教育委員会では以下のような目標を設定しています。

東京都教育委員会 2020年までに、英検準1級またはTOEFL iBT 80点以上の英語力をもつ英語科教員の割合を、中学校で60%以上にする
千葉県教育委員会 2022年までに、CEFR B2(英検準1級程度)以上の英語力をもつ教員の割合を、中学校で50%以上にする

中学校では半数以上の英語教師が準1級以上の英語力をもつことになります。

1-3.小学校の英語専科指導教員の場合

小学校の英語専科指導教員*については、文部科学省がCEFR B2相当(英検準1級程度)以上の一定の英語力を有する人材を配置することが必要としています。

*英語専科指導教員:小学校において、担任以外の教員が特定教科の授業を受け持つことがあります。そのうち、英語の授業を専門に担当する教員を英語専科指導教員といいます。

(参考)文部科学省の指針による小学校英語専科指導教員の「一定の英語力」

・英語科の中学校教員免許または高校教員免許を持っている人
・2年以上の外国語指導助手(ALT)の経験者
・CEFR B2相当以上の英語力がある人
・英語を使用した海外留学・勤務経験が2年以上ある人

(引用元)文部科学省 – 公立小中学校等の学級編制及び教職員定数の仕組み 35頁
※PDFファイルが開きます

このように、英語教師の英語力向上は全国で急務となっています。英検準1級は英語力を証明する資格として、教育業界でこれまで以上に存在感が増していくと考えられます。英語教師を目指す人は、採用試験前に取得しておくとよいでしょう。

ただし、英検準1級は「英語教師として一定の英語力があることを示す最低限のライン」にすぎず、より質の高い英語教育を目指すなら英検1級またはそれ以上の英語力を追求していきましょう。

英検を取るかTOEICを取るか

英語力の証明として取得するのであれば、どちらでもよいでしょう。

日本の企業や団体においては、基本的には英検もTOEICも同列に扱われ、英語力を証明する資格としてどちらも認められることがほとんどです。

ただし、企業・団体によってはどちらか一方しか認めていない場合もまれにあります。自分の目指す企業・団体が決まっている場合は、過去の募集要項などに目を通して起きましょう。

因みに、英検とTOEICでは測れる技能に違いがあります。

英検は記述問題を含む筆記試験・リスニング試験の他に、面接形式の試験があり、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の4技能を測ります。一方、TOEICはマーク式の筆記試験とリスニング試験で、「リーディング」「リスニング」の2技能を測ります。

英検準1級が相当するCEFR B2は、TOEICでは785点〜(リスニング400点〜、リーディング385点〜)とされています。

就職先などで特に指定がなければどちらでも問題ないので、自分が勉強しやすい方を選びましょう。

※ここでの「TOEIC」は「TOEIC® Listening & Reading Test」を指します。

※児童英語教師を目指す人は、こちらの記事も参考にしてください。
児童英語教師になるには?必要な学歴や資格、スキルなどを徹底解説

2.英語教師を目指す人が英検準1級を取るメリット

一般的には英検を取ることのメリットは

・英語力の証明になる
・入試や就活で加点などの優遇がある

などが挙げられます。これに加え、英語教師を目指す人が英検準1級を取得するメリットは以下のようなものも挙げられます。

勉強の過程自体を教師の仕事に活かせる
教員採用試験が一部免除になる

この2点を解説していきます。

2-1.勉強の過程自体を教師の仕事に活かせる

試験勉強の最終目的が「合格」であることは間違いありませんが、結果に関わらず合格に向けて勉強する過程自体が、教師の仕事に活かせるというメリットがあります。

特に準1級以上は、エッセイ形式の実践的な英作文や、社会性の高い分野の話題での面接試験があります。試験勉強をすることで様々な分野に関する語彙が増えたり、レベルの高い会話表現が身についたりと、「教えるための英語力」が磨かれます。

さらに、英検の勉強をした経験があれば、生徒から英検の勉強法を尋ねられたときにアドバイスをしやすくなるという点もあるでしょう。様々な教材を使って勉強することで、参考書や単語帳の使用感を実際に確かめて生徒に伝えることもできます。

2-2.教員採用試験が一部免除になる

英検準1級を取得していれば、教員採用試験が一部免除になることがあります。

例えば、2020年度の茨城県の中学校教員採用試験では、英検準1級取得者は1次試験のうち英語の専門教科試験と口述試験(英会話)が免除されます。

この他にも、試験の加点や何らかの特別選考が行われることがあります。教員採用試験までに取得できれば大きなアドバンテージになるでしょう。

(参考)令和3年度採用 茨城県公立学校教員選考試験実施要項
※PDFファイルが開きます

高校教員の採用試験の場合は1級から

高校教員の採用試験では、免除対象は英検1級のケースが多いようです。例えば、東京都の試験では、英検1級取得者は2次試験の実技試験が免除されています。

(参考)文部科学省 – 試験免除・加点・特別の選考
※PDFファイルが開きます

3.英検があれば「必ず」英語教師になれるわけではない

ここまでは、「英語教師を目指すなら英検を取るべき」という前提で解説してきました。しかし、たとえ1級を取得しても必ず英語教師になれるわけではないということを理解しておきましょう。

英検はあくまで英語力の証明であり、学校の教員・講師でも児童英語教師でも、採用の際には教育者としての「人となり」が最重視されるからです。特に、以下のような力が必要になってきます。

・英語教育の専門家としての確かな力量

・教師の仕事に対する強い情熱
・総合的な人間力

以下で詳しく解説します。

3-1.英語教育の専門家としての確かな力量

英語教師は英語教育の専門家として、「読み書きするだけの英語力」ではなく、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランス良く使えることが必要です。資格を持っているだけで、実用的な英語を全く話せないという状態では、英語教師としては力不足です。

また、教師の仕事は英語を教えることだけではありません。教育の専門家として授業のスケジュールを考えたりするほか、学校教師の場合は担任として学級づくりをしたり、生徒指導もしたりします。特に、中学生や高校生は思春期を迎える時期でもあり、生徒指導は一筋縄ではいかないこともあるでしょう。

英語が好きというだけでなく、「英語教育自体が好き」という気持ちもなければ務まりません。

3-2.教師の仕事に対する強い情熱

仕事に対する情熱や使命感、責任感を持ち、常に専門性の向上を図ることが重要です。教育の現場、特に学校教育は常に変化しており、時代の流れに合った指導法や専門知識が求められるからです。

例えば、2020年度の教育改革では、大学入試の英語科目に4技能評価*が取り入れられます。これに対応するため、中学・高校の英語の授業も従来の「読み書き中心の教育」から、リスニング、リーディングを含めたバランスの取れた「コミュニケーション能力を養う教育」に変化しています。

教育について常に研究し続ける「学びの精神」が必要です。

*4技能評価:大学入学共通テストの英語科目において、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を評価する指針のことです。

3-3.総合的な人間力

英語力や教育の専門家としての力量に加え、「人間力」も大切です。人間力とは、社会性や、常識・教養、コミュニケーション能力などの総合的な力です。

教師は生徒にとって、授業時だけでなく常に「人間の模範」として見られるからです。学校での全ての振る舞いが生徒の人格形成にも影響を与えます。

また、英会話教室の講師などは、自分より年上の受講生を相手にすることもあるでしょう。誰からも信頼される人になるため、礼儀作法なども含めた総合的な人間力が必要です。

(参考)文部科学省 – これからの社会と教員に求められる資質能力

英検取得だけでなく、これらの力を身につけることも目標にしましょう!

4.児童英語教師や民間英語教師を目指すなら神田外語学院

神田外語学院 児童英語教育科

中学校・高校の英語教師を目指す場合は教員免許が必要となるため、大学・短大進学をおすすめします。児童英語教師などの民間英語教師を目指すなら、当ブログを運営する神田外語学院で英語力と指導力を鍛えるのがおすすめです。ポイントは以下の2つです。

・外国人教員から英語で英語を学べる
・児童英語教師を目指す人のための「こども英語教師養成科」がある

※神田外語学院は専門学校です。中学校・高校等の教員免許を取得したい場合は、短大・大学への進学が必要です。神田外語学院卒業後、4年制大学に編入学し、教職課程を履修することも可能です。

4-1.外国人教員から英語で英語を学べる

外国人教員から英語で英語を教わる「国際コミュニケーション英語(EIC)」が、全学科(一部除く)必修で毎週90分×5コマあります。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能を総合的に強化します。

授業は20名以下の少人数習熟度別クラスで、日本語禁止のルールで行われています。授業以外の時間でも、留学生と英語で会話ができるECL(English Conversation Lounge)などを活用することで、「コミュニケーションのための英語」を身につけることができます。

日常的に英語で会話をする環境となっているため、英検の面接形式試験にも対応できる力がつくでしょう。

4-3.児童英語教師を目指す人のための「こども英語教師養成科」がある

児童英語教育科

こども英語教師養成科では、児童英語教師に必要となるStorytelling(英語絵本の読み聞かせ)などの英語力はもちろん、授業や実習を通じて教師としての指導力や人間力を育てていきます。

卒業時に「J-SHINE資格」を取得することも可能で、卒業後は民間の児童英語教師などとして活躍できます。

また、編入学制度を利用することで、神田外語学院で英語力を伸ばしてから、大学に編入学して教員免許を取得することもできます。

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5.まとめ

この記事の内容をまとめます。

英語教師を目指すなら英検準1級以上を取るべき
教育委員会や文部科学省が英検準1級を目標として掲げている

英語教師を目指す人が英検準1級を取るメリット
・試験勉強の過程自体を教師の仕事に活かせる
・教員採用試験が一部免除になる

英検があれば「必ず」英語教師になれるわけではない
英検はあくまで「英語力の証明」です。英語教師を目指すなら、資格取得だけでなく、教師としての力量や人間力を身につけることも目標にしましょう!

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