【資料請求】

この一冊に神田外語学院のカリキュラム詳細、先輩の声、学費を総まとめ! 

大学と専門学校の違いが一目でわかるまとめ【向き不向きも解説】

そろそろ進路を考えないといけないけれど、進学先をなかなか決められない……。

考え中

大学と専門学校って具体的に何が違うの?

調べ物

大学と専門学校のメリットとデメリットを知りたい!

男の子

大学に行くべき? 専門学校に行くべき?

こんな悩みを抱えていませんか?

大学と専門学校では、教育内容や修業年限だけでなく、卒業後の進路や長期休暇の期間まで、あらゆる点が異なります。特に、大学と専門学校では選べる進路(就職先など)が大きく変わってしまうことがあるため、将来をよく考えて進学先を決める必要があります

この記事では、あなたの進学先に関する悩みを解消するため、

  • 大学と専門学校の違い
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 大学・専門学校に向いている人の傾向

を解説していきます。
この記事を読めば、自分自身にとって大学と専門学校のどちらが向いているかわかるようになると思います。

大学に向いている人 専門学校に向いている人★自分が大学と専門学校どちらに向いているか早く知りたい場合は3章へ!

※本稿の「専門学校」とは、学校教育法で定められた専修学校の専門課程のことを指します。

(参考)専修学校3つの課程 - 一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 –

1.大学と専門学校はここが違う

大学と専門学校の違いを項目ごとにまとめました。

大学 専門学校 違い

1-1.教育内容

大学

幅広い教養や、専門分野の研究に基づく知識・理論と、その応用を学びます。比較的、学問的な色が強い教育機関です。

教育機関だけでなく研究機関としての役割もあるため、学会に参加したり、国が関わるような大きなプロジェクトに携わったりする機会もあります。

ゼミと呼ばれる少人数での研究授業もあり、多くの場合は4年次に卒業論文を書きます。

専門学校

専攻分野に関することを主体として学びます。特定職種の実務に必要な知識や技能を身につけられる、実践的な教育機関です。分野に応じた就職を目指し、資格試験対策にも力を入れています。

1-2.学費

ここでの学費は、授業料のほか入学金や施設費などを含めた額を指します。

大学

国立大学は4年間で約250万円、私大は約460万円です。学部によってはそれ以上になる場合もあります。

専門学校

分野によりますが、2年制の場合は2年間で概ね230万円です。特に調理・製菓系は他分野の学校より高くなる傾向にあるようです。

※学費については以下の記事でさらに詳しく解説しています。

大学と専門学校、学費が安いのは?入学前から卒業までの総費用を解説

経済的に厳しい場合、奨学金を受けられる

学費を払うのが経済的に難しい場合、奨学金を受けることができます。
奨学金には返済が必要な「貸与型」と、返済不要の「給付型」の2種類があります。条件によって年間100万円以上の奨学金を受けることも可能です。

※詳しくはこちらの外部サイトなどをご覧ください。
奨学金について|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

1-3.時間割

大学

必修科目以外は自分の好きな授業を選択することができ、自由に時間割を組むことができます。金曜・土曜に必修科目がなければ、月曜~木曜に授業を詰め込んで、毎週金・土・日曜の3連休を作るということも可能です。

専門学校

多くの場合、時間割は最初から決められています。時間割を自分で組むのが面倒という人にとっては、手間が省けるので楽かもしれません。

1-4.単位・授業時間数

大学

多くの大学は単位制を採用しており、卒業に必要な単位数は最低124単位です。授業1コマあたりの時間は、90分・100分・105分など、大学によって差があります。

専門学校

年間授業時数が800時間以上と定められています。1コマあたりの時間は45分や90分などと、学校によって大きな差があります。

1-5.修業年限

大学

4年制です。医学部・薬学部など、一部の学部は6年制です。

専門学校

大半は2年制ですが、学校によって3・4年制のところもあります。医療系はほとんどが3年制です。

1-6.入学方法

どちらも入学試験によって合否が決まります。専門学校は書類選考のみのところもあります。

1-7.入試難易度

大学

学部・学科ごとに入学定員が明確に定められており、基本的に入試成績順に合格が決まります。いくら成績が(個人的に)よかったとしても、他の受験生に勝たなければ合格にはなりません。このため、大学入試は「落とすための試験」と言われることもあります。

2018年から大規模大学の入学定員が厳格化され、入試難易度は以前よりも全体的に上がったと言えます。

◆過去問
国公立大学や有名私立大学の場合、解説付き過去問が書店などで販売されています。赤本が有名です。問題だけならインターネットでダウンロードできる場合もあります。

専門学校

入試が高頻度で行われていることもあり、基本的には「落とすための試験」ではありません。多くの場合、学校が定める一定の水準を満たせば合格になります。ただし、定員に達した場合は募集が締め切られることがあるので、早めに受験する方が有利と言えるでしょう。

◆過去問
市販されていませんが、学校で直接貰える場合があります。また、ウェブ上で過去問を公開している学校もあります。

1-8.卒業後の進路(将来の選択肢の広さ)

大学

2018年度卒業者を見ると、74.1%が就職10.9%が大学院等への進学4.5%がアルバイト等となっています。理系学部は文系学部に比べ、大学院に進学する割合が多くなっています。

就職先については、理系学部と文系学部で傾向が異なります。

理系:学部学科に応じた職種の割合が高い傾向。薬学部は製薬会社、建築学科はゼネコン(建設業)など。
文系:どの学部でも幅広い分野の業種に就職する傾向。

専門学校

割合などのデータはありませんが、就職、大学編入、大学進学(1年生から入学)などが選択肢として挙げられます。就職先については、看護学校であれば医療系、調理師学校であれば飲食店など、専門分野に応じた業種・職種の割合が高くなります。

1-9.卒業後に残るもの(学位・称号)

大学

学士の学位が授与されます。大卒扱いになり、就職先の幅が広がります。

専門学校

2年制以上かつ総授業時数が1,700時間(62単位)以上の場合は専門士、4年制以上かつ総授業時数が3,400時間(124単位)以上の場合は高度専門士の称号が付与されます。

専門士:高卒よりも就職先の幅が広がります。
高度専門士:多くの場合、大卒と同じ扱いになります。大学院への進学も可能です。

1-10.初任給の違い

大卒の方が高く設定されている場合がほとんどです。例えば、以下の例では月給に約8,000円の差があります。

東日本旅客鉄道(JR東日本) エリア職 2022年度採用の初任給

初任給(2020年度実績・東京23区内勤務の場合)
(中略)
<イ>大学卒/(月給)213,785円
<ウ>短期大学または専修学校(修業年限2年以上の専門課程に限る)および高等専門学校卒/(月給)205,850円

(引用元)エリア職|募集要項|採用情報|JR東日本:2022年度新卒採用

1-11.高卒者の進学率

2020年3月高校卒業者のうち、大学に進学したのは54.4%専門学校に進学したのは24.0%です。

(出典)学校基本調査-令和2年度 結果の概要-

1-12.入試スケジュール

国公立大学

1月に実施される大学入学共通テストと、2月または3月に行われる大学ごとの2次試験を受けます。2次試験は原則的に前期・後期の2回のみ(一部公立大学は中期試験もあり)です。

私立大学

入学試験は1月~3月頃に実施されます。共通テスト利用入試、推薦入試などを含めて複数回実施する大学が多く、一度不合格になっても何度も受けられる場合もあります。

私大の入試方式(※代表例)

私立大学では一般入試の他、様々な方式の試験が実施されています。

  • AO入試:高校の調査書や面接、小論文などによる試験。
  • 共通テスト利用入試(旧センター試験利用入試):大学入学共通テストの成績のみで合否が決まる試験。
  • 全学部統一入試:全学部共通の試験を受け、希望する学部ごとに合否が決まる試験。

専門学校

一般入試では筆記試験の他、分野に応じた実技試験を実施する場合もあります。多くの場合、入試は秋~3月末頃にかけて何度も行われています。

1-13.部活・サークル

大学

スポーツ系・文科系とも充実しています。専門学校に比べて敷地が広いため、基本的にはキャンパス内で活動できます。

専門学校

大学に比べると選択肢が少ないでしょう。特にスポーツ系の場合、活動場所はキャンパス内ではなく、公共施設などを借りるケースも多いようです。

大学・専門学校とも、インカレサークル(学校に関係なく参加できる大学間のサークル)に入ることもできます。

1-14.長期休暇

大学

年間の長期休暇の合計は120日前後です。
夏休みは8月1週頃~9月下旬頃、冬休みは12月末頃~1月1週頃、春休みは2月1週頃~4月1週頃です。2か月弱もある夏休み・春休み期間中は、長期インターンシップや短期留学に行く学生も少なくありません。

土日を含めると、休みの数は年間で200日程度もあります。

専門学校

専門学校にも夏休み・冬休み・春休みがありますが、全体の日数は60~70日程度で大学の半分くらいです。夏休みは8月頃に1か月程度、冬休みは年末年始、春休みは3月上旬頃~4月上旬頃です。

大学と専門学校のハイブリッド「専門職大学」

2019年度から、専門職大学という新たな学校制度が生まれました。専門分野のプロフェッショナルになるために必要な知識・理論と、実践的なスキルの両方を身に付けることのできる4年制の大学です。必要単位のうち約1/3以上は実習・実技の授業です。理論と実践をバランスよく学べ、就職後に役立つ高度な「実践力」を身につけられます。

大学と専門学校で進路を迷っている人にとっては選択肢の一つになるでしょう。

2.大学と専門学校のメリット・デメリット

大学と専門学校を比較した場合のそれぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

2-1.大学のメリット・デメリット

大学のメリット

興味のある分野を4年間徹底的に勉強・研究できる

専攻分野の知識・理論について、基礎から応用まで4年間集中して学べます。必修科目以外は好きな科目を選べるので、自分が特に興味がある分野について徹底的に研究することができます。

進路の幅が広がる

大企業や有名企業の総合職は多くの場合、大卒以上でなければ受けることができません。逆に言えば、大卒者はほぼすべての企業を受けることができるため、進路の幅が最大化します。

就職後の初任給が高い

「1-10.初任給の違い」でも触れていますが、同じ仕事に就いたとしても専門学校卒より初任給が高く設定されているケースがほとんどです。

専攻以外の分野も幅広く学べる

1・2年次を中心に、専攻分野以外の一般教養に関する授業を受けられます。選べる分野は、心理学、経営学、物理学など多岐にわたります。

また、夏休みや春休みが長いため、興味のある分野について学外で学ぶ時間も十分に作れます。

大学のデメリット

私立の場合、経済的負担が大きい

私立大学は4年間で少なくとも400万円程度の学費がかかります。2年制専門学校に比べると、おおよそ1.6倍の学費が必要です。そのため、経済的理由で大学を中退してしまう例が毎年数多くあります。

入り直しのハードルが高い

入学後に「やっぱり自分に合わない」と思っても、他の大学に入り直すためには再度大学入試を受けなければなりません。

4年制なので、判断する時期が遅くなれば遅くなるほど、卒業までの期間が長くなってしまいます。例えば、3年次に辞めて大学に再入学した場合、卒業までに6年かかります。

入試の難易度が高い

専門学校に比べると入試難易度が高いため、高校時代に努力していなければ希望の大学にはなかなか入れません。私立大学であれば数科目のみ(英語+国語+政治経済の3科目など)で受験できる場合もあるため、猛勉強で挽回することも可能かもしれませんが、難関大学はかなり厳しいでしょう。

2-2.専門学校のメリット・デメリット

専門学校のメリット

専門的なスキルが身につき、仕事の即戦力になれる

専門的なスキルが身につき、仕事にすぐ活かせます。国家資格を目指すカリキュラムもあり、在学中に取得すればさらに役立つでしょう。

2年間で社会に出られる

最短2年間で専門士として卒業できるため、大卒より2年早く就職できます。早く就職したいという人にとってはメリットでしょう。大卒者よりも社会人としてのキャリアが2年長くなり、その分給料も多くもらえます。

他の学生と切磋琢磨できる

例えば製菓学校ならパティシエ、航空系の学校ならCAと、同じ夢や目標を持った学生が大勢います。その仲間たちと情報交換しながら、日々切磋琢磨して頑張れます。

行きたい学校に行きやすい(入試のハードルが低い)

大学に比べれば入試のハードルがかなり低いため、ほとんどの場合は行きたい学校に行くことができます。但し、公立の看護専門学校など、難易度が高い学校もあります。

専門学校のデメリット

専門以外の分野を学ぶ機会があまりない

専門分野の知識とスキルを身につけることが目的のため、その他の分野について学ぶ機会があまりありません。幅広い知識を身につけたいという人にとってはデメリットと言えます。

進路変更が難しい

専門分野のスキルを身につける教育という性質上、入学後に進路を変えたいと思っても、簡単にはできません。

例えば、美容系の学校に入ったけれど、何らかの理由で美容に興味がなくなってしまった……。そんな場合でも、美容に関する授業を毎日受けながら、新たな進路について考えなければいけません。

専門卒では就けない仕事がある

大企業を中心に、専門卒では受けられない企業が数多くあります。将来行きたい会社がある場合は、進学先を決める前に募集要項をよく確認しておきましょう。

その他にも、例えば学校教員になりたい場合は、教職課程のある大学に編入学しなければならないなどの制約もあります。

これらのメリット・デメリットを踏まえて、3章では大学に向いているタイプと、専門学校に向いているタイプを解説します。

3.大学に向いている人・専門学校に向いている人

3-1.大学に向いている人

大学に向いている人

時間をかけて深く勉強・研究したい学問がある人

専攻分野を4年間かけて勉強・研究できるので、じっくりと学問を究めたい人にとっては大学がおすすめです。

幅広い分野の知識を身につけたい人

大学では一般教養も学べます。専攻分野だけでなく、社会で幅広く使える知識を身につけたい人は大学がおすすめです。

将来の夢が明確ではないが、大企業に行きたい人

今は夢が決まっていないけれど大企業への憧れはあるという人は大学がおすすめです。大企業の多くは専門学校卒を受け入れていないからです。大学なら進路の選択肢が減ることはありません。

のびのびとしたキャンパスライフを送りたい人

ドラマに出てくる大学生は、大抵授業もサークルもアルバイトも全て充実したキャンパスライフを送っています。そんなキャンパスライフを望む人は大学がおすすめです。意外と忙しい専門学校では、のびのびした生活は送れないかもしれません。

3-2.専門学校に向いている人

専門学校に向いている人

やりたい仕事が明確で、専門的なスキルが必要な人

繰り返しになりますが、専門学校では特定の仕事に必要なスキルを身につけることができるため、将来が明確な人にとっては夢への近道になりえます。

例えば映像制作なら、カメラや編集機器の使い方からロケーションの手配までプロの現場で学び、業界の人とのつながりを就職に活かすこともできます。こうした実践的な経験は、大学ではなかなか得ることができないでしょう。

なるべく早く知識を身につけて社会に出たい人

専門学校は休日数も少なく集中的に学ぶので、ゼロからでも2年間で一気に専門知識を身につけられます。大学と比べると半分の期間で社会に出られるので、早く仕事をしたい人にとってはおすすめです。

大学入試に自信がない人

「大学に合格できるほど学力に自信がない」「今から勉強しても間に合いそうにない!」という人は専門学校がおすすめです。大学に比べれば、専門学校に入学するハードルは低いと言えるからです。

専門学校から大学に編入学ができる

専門学校卒業後、大学の2年次・3年次に編入学することもできます。日本国内の700以上の大学のうち、国公立を含む約7割の大学が専門学校からの編入学を受け入れています。編入学試験は前年度の夏から冬にかけて実施されます。

※大学編入学制度については以下の記事で詳しく解説しています。

【諦めない!】専門学校から大学編入し4年間で大卒の夢を叶える方法

4.まとめ

この記事の内容をまとめます。

■大学と専門学校は教育内容や修業年限だけでなく、卒業後の進路などにも違いがある

大学 専門学校 違い

■大学・専門学校それぞれにメリット・デメリットがある

■大学・専門学校それぞれ向いているタイプがある

大学と専門学校の違いをしっかり把握して、自分に合った進学先を目指しましょう。

【学校雰囲気・先輩の生の声・カリキュラムなど丸わかり!】
【学校雰囲気・先輩の生の声・カリキュラムなど丸わかり!】