本学の教育の歴史

神田外語学院の語学教育のいしずゑ

神田外語学院は開校以来、語学教育機関のパイオニアとして存在してきました。

本学の沿革

本学の沿革

神田外語学院は、1957年初代学院長・佐野公一が「セントラル英会話学校」として開学し、1964年に現在の名称に変更になりました。早期より神田外語学院タスクベース教授法やマルチメディア教育を取入れ、外国語教育機関のパイオニアとして邁進してきました。学校教育として実践してきた語学教育のノウハウは他の教育機関とは一線を画しています。

教育の歴史

~1995年の教育大改革から始まった、神田外語学院の語学教育のいしずゑ~

1995年タスクベース教授法を導入。神田外語学院は開校以来、語学教育機関のパイオニアとして存在してきましたが、1993年から1995年の3年間、開校後初となる教授法の大改革が行われました。

 

第二言語習得論における第一人者である、クリストファー・カンデリンとデイヴィッド・ヌーナンの両教授を招き、神田外語大学ELI(English Language Institute)の(故)フランシス・ジョンソン名誉教授を中心にした3名によって、神田外語学院の英語教授法は作り上げられてきました。

改革前の本学の英語教育は、(※1)ノーショナル・ファンクショナルアプローチや(※2)オーラルプラクティス、(※3)グラマートランスレーションの3本柱で構成されていた、オーソドックスな形式の教育方法が活用されていました。

 

しかし、これらの教育方法を長年行ってきた神田外語学院は、それまでとは違い、より効果的かつ実践的な教授法はないかと模索していました。決まったフレーズを暗唱し、それを発するという一般的な英語教育方法でなく、学院で学んでいる学生に対し、「彼らの能力をより伸ばすことができるような教育方法を考えていきたい」という教員たちの強い想いが、教育改革の発端となりました。

こういった背景がある中で、(※4)タスクベース教授法が導入され、神田外語学院の英語教育の土台が作り上げられてきました。タスクベース教授法が導入されて以降、神田外語学院の学生は、英語の表現を暗記するだけではなく、自分の置かれた状況によって的確な表現を選択し、使うことができる力をつけています。

 

この教授法の下では、テスト問題に決まった一つの答えはありません。例えば「How are you? -ご機嫌いかがですか?」という英語表現がありますが、似たような表現として「How are you getting along?」「How goes it with you?」など何通りもあります。「教員は学生一人ひとりの解答に対し、しっかりと対応していかねばならない環境が出来上がり、教員の質、学生たちのレベルが共に向上してきました。

現在でも、タスクベース教授法は神田外語学院の教育方法として受け継がれており、提供する英語教育は、コミュニケーション能力の育成のみでなく、自国及び他国の伝統・文化の理解と尊重ができる人材育成を目標としています。

 

※1 ノーショナル・ファンクショナルアプローチ:2人一組でお互いの役割を決めて会話をすること
※2 オーラルプラクティス:決められたフレーズを何度も繰り返し発音すること
※3 グラマートランスレーション:文法規則や語形変化を暗記し、全ての文を母語に翻訳すること
※4 タスクベース教授法:オーストラリアで移民への語学教育法として古くから使われてきた教授法