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授業紹介/国際ホテル科「宿泊実務&マネジメント」

2022.07.29

国際ホテル科2年次の専門科目「宿泊実務&マネジメント」は、宿泊部門各セクションの業務内容と実務スキルを学び、宿泊マネジメントの基礎を理解する科目です。本日の授業では、学生がホテルのコンシェルジュとなり、4組のお客様からのご要望と、時間や予算の制約に沿った「おすすめプラン」を考え、グループごとにプレゼンテーションを行いました。

〇発表前の様子

発表前に最終打ち合わせをする学生たち。直前までプレゼンテーションの内容を推敲している姿から、授業に向ける熱意や真剣さが伝わってきます。

○発表の様子

朝9時にコンシェルジュデスクにいらした日本の「かわいい」を満喫したいという台湾からの観光客。おすすめスポットをプランに組み込みながら、夕方にはホテルに戻れるようオリジナリティのある提案をする学生たちの様子が印象的でした。例えば、ハローキティの歌舞伎ショーが見られるサンリオピューロランドや、絵本の国のアリスやネコカフェのようなメルヘンで可愛らしいお店を紹介したりする等、さまざまな「かわいい」が詰まった魅力あるプランを発表していました。

海外からビジネスで来日したゲストは夕刻のフライトで帰国予定。ジブリアニメとドラえもんに夢中になっている子供にお土産を買いたいので良い場所を教えて欲しいというご要望です。各グループは、フライトに間に合うようタイムスケジュールをしっかりと考えた上で、魅力的なプランを提案していました。「ジブリストアどんぐり共和国」や「ドラえもん未来デパート」等、思わず足を運びたくなるような店舗を紹介するチームも。フライトの時間や空港までのアクセスなど現実性を考慮しつつも、プランの内容からは発想力の高さが感じられます。

最新インスタ映えスポットを巡りたい20代前半カップルは夕食の予算があまり無いという設定。このグループは、幻想的な世界が広がるチームラボプラネッツとテラス席のあるお台場のおすすめレストランを提案していました。また、ディナーコースの料金に関する先生からの質問にもしっかりと答えられており、入念に発表の準備している様子が伺えます。他のグループからは、マルセル アクアパーク品川や渋谷スカイなどと共におしゃれなカフェやレストランでの夕食が紹介されました。

東京近郊で日本の歴史や自然に触れたいという海外からいらした40代のご夫婦には、鎌倉観光をご提案。日本の文化や伝統を感じさせる寺院や大仏を取り上げていました。発表のスライドには、おすすめスポットの画像が多く取り入れられており、イメージが膨らみやすいようにするためのアイデアが散りばめられていました。箱根や横浜を提案するグループもあり、それぞれが工夫を凝らしたプランを発表してくれました。どの学生も、お客様に話すように丁寧に言葉を選び、笑顔でしっかりとご要望に応えようとしていることが伝わってきました。

-発表を終えて-

発表を終えた学生たちからは、「人前で発表するのは緊張したけれど、お客さまに自分の考えたプランを提案することにやりがいを感じました」という声や、「実際にホテルでコンシェルジュとして働いたときに、お客様に対してスムーズに対応できそう」という声も聞かれました。インタビューを通して、今回の発表を活かして今後につなげていきたいという積極的な姿勢が強く感じられました。

他のグループの発表も熱心に聞いている様子が印象的です。コンシェルジュの仕事は、お客様のご要望に応えるための引き出しを豊富に持っている必要があります。学生たちはそうしたことを踏まえてクラスメイトの考えたプランも吸収し、そこから得た情報や知識を今後に活かそうとしています。「宿泊実務&マネジメント」の授業で、宿泊部門の業務を理解するだけでなく、接客応対のロールプレイやお客様からのご要望に応えるプラン作成を経験したことで、ホテルに関する学びを深めることができた学生たち。今後のさらなる成長に期待しましょう。