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ボランティアについて理解を深めました

2016.09.27

神田外語学院では例年3月に約1週間、非営利団体「NY de Volunteer(ニューヨークでボランティア)」の協力のもと、ニューヨークの公共学童施設で、子どもたちに日本文化を紹介するというボランティア研修を行います。

このボランティア研修には、2年制課程全学科の1・2年生の希望者が参加することができます。

 

児童英語教育科では、「NY de Volunteer」創立者、日本代表の日野紀子さんを講師にお招きし、社会貢献の意義やボランティアに関するレクチャーとワークショップを行いました。

 

まず、学生たちはレクチャーを聞き、ボランティアが果たす社会貢献、その仕組みや意義などについて理解を深めました。

そして、日野さんから具体的に、ニューヨークボランティア研修に参加した際に、出逢うであろう子供たちの住居環境や生活環境などプロフィールが紹介されました。

 

低所得者が住む団地で生活する子ども、里親に育ててもらった子ども、毎日ファーストフードを主食としている子ども、夏休みに家族旅行へ行ったことのない子ども・・・あまりにも自分たちとかけ離れた環境で暮らす子どもたちを思い、学生たちは眉をしかめ、思わず「かわいそう・・・」と口にする場面もありました。

 

しかし「ボランティアは、皆さんが手助けをして終わりではなく、ボランティアをきっかけに皆さんが周囲や社会へ目を向けたり、新しい学びを得たり、大きな感動を味わったりすることもできるのですよ。」という日野さんの言葉に、学生たちは、ボランティアは一方通行の手助けではないということに気づいた様子でした。

ニューヨークボランティア研修では、ニューヨークにある学童施設という普段の生活では関わることのないコミュニティで、日本文化を紹介します。

 

この活動により学生たちは、「家庭」「友人」「学校」「部活」「アルバイト」という自分が属しているコミュニティや生活環境の垣根を越え、普段接することのない人たちと出逢ったり、新しい世界を知ったり、温かな心に触れ合ったり、ということを経験します。

 

ボランティアについて理解を深めると、授業の後半では「子どもたちといっしょに何をしたいか」について考えるワークショップが行われました。

 

机に広げられたいろいろな景色や模様が描かれたカードの中から、「自分が小さいころにしたかったこと」「ニューヨークの子どもたちとしたいこと」を最も現しているカードをインスピレーションで選び、グループ内でカードから受けたイメージをシェアしました。

「地元の畑で育った野菜を子どもたちといっしょに食べたいから、このカードを選びました。千葉県の畑を写真に撮って持っていこうかな。」「高い建物から、きれいな景色をいっしょに見たいからこの写真を選びました。」「日本のKAWAIIカルチャーをシェアしたい!いっしょにユニークなつけまつげをして、派手なメイクをしたい!」など、次々とアイディアを膨らましていきました。

授業を振り返り学生たちは、「講義を受けるまでは、あのような環境で育った子どもたちをかわいそうと思ってしまっていました。でも自分も困っているときに助けてくれる人がいるので、ボランティアも助け合いだと思いました。」「毎日、外国人の先生たちはとてもエネルギッシュで積極的に話しかけてくれます。先生たちのように明るく、いろいろな人に話しかけられるようになって、ニューヨークへ行きたいと思った。」などと、それぞれが授業をきっかけにボランティアの意義や今どのような準備が必要か考えることができたようでした。

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