グローバルコミュニケーション科は、卒業までに147単位の修得とTOEIC®800点以上の取得が卒業要件として課せられています。2007年の学科設置以来、高い英語力を身につけるためビジネスやITなどを英語で学び「自分の可能性に挑み続ける2年間」を過ごせる学科です。
2021年4月からは、起業マインドなどを英語で学ぶ「アントレプレナーシップコース」と世界各国・地域が抱える諸問題の解決に取り組む力を身につける「国際協力コース」の2つのコースにリニューアルしました。
TOEIC®800点を取得することが卒業要件になっているグローバルコミュニケーション科。英語でさまざまなコンテンツやスキルを学んできた彼らのプレゼンテーションはもちろん英語。審査員からの質問にもよどみなく英語で自分の意見を伝える姿からは日々の努力が伺えます。語学力もさることながら、注目すべきは学生たちが企画したビジネスプランのレベルの高さ。日本が抱える社会問題に向き合い、学生ならではの目線でその解決の糸口となるビジネスを提案します。若者に政治や選挙に関心をもってもらうためのゲームアプリの制作、自然災害時のコミュニティアプリの開発など、ユニークなアイディアが次々に披露されました。
今回のプレゼンテーションの勝敗をジャッジするのは神田外語学院の教職員。アイディアの独創性だけではなく「現実的に考えてどれくらいの需要が見込めそうか」というビジネスの実現性も審査員が細かくチェックします。
「アイディアはとても良いけどプロモーションは具体的にどうしていく予定か」
「売上に対してどのくらいの金額を自分たちの利益にできるのか」
起業するうえで向き合わなければならない課題は山のようにあります。審査員とリアルタイムで議論を重ねることで、学生たちのビジネスプランにより磨きがかかっていきます。
―最優秀賞を受賞した魏さん・土田さん・細尾さんより―
「かつては日用品として使われていたはずの工芸品はいつの日か『特別なもの・高級なもの』という位置づけになり『日本の伝統工芸品離れ』が進んでいます。私たちのような若い世代にその美しさや価値に気づいてほしいという思いを込め、このビジネスを提案しました。実は約一年かけて詰めていたアイディアを本番の三週間前に大幅に変更したんです。発表の日が差し迫る中、メンバーと夜中までオンラインで話しあう日もありました。何とか企画を仕上げることができたのは先生方からのサポートとアドバイスをくれたクラスメイトのおかげです」