「SDGs」とは、貧困や飢餓、エネルギー問題など、世界が現在抱えている様々な課題を解決するために定められた開発目標のことです。国際開発論を学ぶうえでの”入口”と言えるこのSDGsへの理解を深めるため、学生たちには全部で17ある目標の中から関心のあるものを一つ選び、自由にまとめて発表することが課されました。
なお、直前に発令された緊急事態宣言を受け、学生たちは自宅からオンライン配信でプレゼンテーションを行い、学院長をはじめ他学科の先生方がオーディエンスとして配信を視聴しました。
発表を聞いた先生方からは、「データの根拠がしっかりしていて納得感があった」「『マジックナンバー3』など、プレゼンテーションのテクニックが要所に入っていて驚いた。入学から約3か月でここまでできるのは素晴らしい」などと絶賛する声が上がりました。
※マジックナンバー3:資料のポイントを3つにまとめることで説得力が高まるというプレゼンテーションのテクニック。人間の心理には3つが丁度よいと感じる傾向があると言われています。
授業を担当する小澤先生は、「構成も起承転結の形でロジカルに組み立てられていてよかった。引き込まれる発表だった」と評価したうえで、「温暖化が何故進んでいるのかという原因に関する部分が抜けていた。生活スタイルの変化による開発で温暖化が進み、それに対処するために新たな開発が進められるという悪循環がある。大きな構図で国際開発について話ができるともっと良い」というステップアップを目指すためのアドバイスも付け加えました。
15分間におよぶプレゼンテーションが初めてだったという久村さんは、「話の構成を考えることが大変だった。質問に対して説明できるように事例のデータを一つひとつ細かく調べることも苦労した」としつつ、「国や企業の(国際開発に関する)取り組みを知ることの面白さに気づいた」話していました。
グローバルコミュニケーション科国際協力コース
小澤バネッサ先生
株式会社パデコ 教育開発部
これまでに、JICA「バングラデシュ国小学校理数科教育強化プロジェクトフェーズ3」における業務調整や教員研修、総務省「途上国における教育・保健医療分野等でのデジタル活用の海外展開に関する調査研究」などを担当。