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2020年度グローバルコミュニケーション科「卒業制作」

2020.11.17

グローバルコミュニケーション科

グローバルコミュニケーション科は、卒業までに147単位の修得とTOEIC®800点以上の取得が卒業要件として課せられています。2007年の学科設置以来、高い英語力を身につけるためビジネスやITなどを英語で学び「自分の可能性に挑み続ける2年間」を過ごせる学科です。

2021年4月からは、起業マインドなどを英語で学ぶ「アントレプレナーシップコース」と世界各国・地域が抱える諸問題の解決に取り組む力を身につける「国際協力コース」の2つのコースにリニューアルします。

卒業制作

11月6日(金)、グローバルコミュニケーション科2年生による「卒業制作」プレゼンテーションが行われました。「卒業制作」は、これまでに学んできたすべてを総動員し、チームで半年以上の時間をかけて制作したビジネスプランを英語でプレゼンテーションするものです。今年のテーマは

 

Innovative Business Ideas for the New Normal

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響により激変した状況下において、学生たちは"オンライン"中心の環境ながらも、限られた"リアル"打ち合わせや練習の時間を効果的に使い、準備してきました。

発表題目

Team1 Rejuvenating the Unitary Family
Team2 Fashion as an Environment Revitaliser
Team3 Healthy Home Food and Happier Animals
Team4 Game Software creates Environmental Awareness
Team5 Solving Marine Pollution
Team6 Contactless Retailing
Team7 Remote Work Partners with Vacant Flats
Team8 Empathy for better Mental Hearth

プレゼンテーションは、SDGs(※)やポストコロナにおける"New Normal"をテーマとした内容で構成され、自分たちのアイデアがビジネスとして成立するのかがポイントになります。

(※)SDGsは「持続可能な開発目標」のこと。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
国際連合広報センター「持続可能な開発目標(SDGs)とは」

 

これに対し国内外でのビジネス経験豊富な審査員たちが、「アイデア」「インパクト」「実現可能性」の3つの観点から評価を行います。

どのチームも英語によるプレゼンテーションが見事だったのはもちろんのこと、ビジネス上の損益計算や事業拡大のための具体的なプランなども盛り込み、会場は大いに引きこまれました。

Q&Aセッションでは、審査員から「ビジネス実行上のリスク管理はどうなっているのか?」「競合サービスに対する優位性は?」といった、本当の商談さながらの質問が英語で次々と寄せられましたが、学生たちはそれにも英語で答えました。

審査の結果、1位となったのは生分解性プラスチックを使った漁網を提案したチーム5(Solving Marine Pollution)でした。

このチームは、海洋汚染の最大の原因が海に投棄された漁網であるというデータを提示した後、自然界の微生物によって分解される漁網を普及させることで解決するというビジネスプランをプレゼンテーションしました。アイデアの着眼点や実現性などが高く評価されての1位です。

1位となったチームの表彰式

プレゼンテーションを終えた学生たちからは「最初はオンラインでの打ち合わせで手間取るところもありましたが、徐々に軌道に乗りました」「今回の取り組みでは、企画の中での課題点を探し出す力、そしてめざす完成形から逆算して準備をしていく力が身についたと思っています」「今日は思っていたほど緊張もせず、むしろ楽しめました。練習の時以上のプレゼンテーションができました」といった感想が寄せられました。

 

一方、先輩たちのプレゼンテーションを見学した1年生からは「先輩たちの英語力の高さ、プレゼンテーションから感じる努力量に圧倒されました」「審査員からの英語の質問に先輩たちが堂々と対応できていたので、自分もそうできるようになりたい」「来年は自分たちだと考えると、今から緊張してきてしまいましたが、負けないように頑張ります」といった、来年の活躍を予想させるような決意を聞くことができました。

 

チームで企画をするということは困難を伴うものです。ましてや今年は新型コロナウイルスの影響で準備の大半をオンラインで実施せざるを得ず、本当に大変だったと思います。それを創意工夫によってに乗り越え、見事に発表を行えたことは、彼らの今後の人生において、とても貴重で有意義な経験になったと思います。学生たちの今後の活躍に期待しましょう。