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2022年度グローバルコミュニケーション科  「卒業制作」プレゼンテーション

2023.01.25
グローバルコミュニケーション科は、TOEIC®800点以上取得と高い卒業要件を掲げ、英語運用能力はもちろん、将来のリーダーになるために必要なノウハウやヴィジョン、さらにはインスピレーションを育てる学科です。イノベーティブな仕事がしたいと思っている人が思い切りチャレンジできるアントレプレナーシップコースと、国際支援について学び、開発協力に携わることをめざす国際協力コースがあります。

12月9日(金)、グローバルコミュニケーション科2年生による「卒業制作」プレゼンテーションが行われました。「卒業制作」は、これまでの学びを総動員し、学びの集大成として、チームで半年以上の時間をかけて制作したビジネスプランを英語でプレゼンテーションするものです。現在は新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから数年が経ち、少しずつコロナ前の生活に戻りつつあります。コロナ禍を経験している学生ならではの、実体験に基付いた説得力のあるプレゼンテーションが繰り広げられました。

今年度テーマ
”Returning to Normal Creates Business Opportunities”

発表題目
Team1:Petfit: The Smart Pet Device at a Healthy Price
Team2:Nagomi: Japanese Tradition Meets Unprecedented Relaxation
Team3:Ben To U: Deliciousness with Ease
Team4:Rebright: Creating a Brighter Tomorrow for Working Seniors
Team5:Powering the Future with Discarded Clothes
Team6:Tastyle: For Health and Wellness

「卒業制作」は、アイデアの独自性、実現性、予算的視点、聴衆へ訴えるプレゼンテーションといった観点から評価されます。

まず、どのチームも英語によるプレゼンテーション力が高かったことをお伝えしておきます。内容についても、日本らしさを意識したカフェの開店を考えたチームでは、提供サービスや店舗のロケーションだけでなく、競合他社やSNSを活用した広報戦略といったビジネス的な視点で熟考されていました。

Q&Aセッションでは、プランの魅力について掘り下げた質問や、コアターゲットが求めているものは何か?プランに対するデータ(根拠)についてなど、審査員から鋭い質問がありましたが、学生たちは英語でしっかりと答えていました。

2位となったチーム1は、ペットの健康管理といった身近なところからPetFitというビジネスの提案をし、商品開発のみならず現状分析を行い、そこから具体的な事業計画、投資利益率という面から詳細なビジネスプランを披露しました。

6チームの中で、審査の結果が1位となったのはチーム6でした。このチームは、レストラン検索アプリを開発することで、ビーガン(※)やベジタリアンの方向けのサービスを提案していました。ビーガンが増えている反面、そうした人々に対応した店舗が少ないというのが現状です。それを踏まえたうえで、ターゲット市場の明確化やユーザーのニーズを反映したサービスを企画し、実現可能性についてもしっかりと考慮されている素晴らしいプランでした。
(※)ヴィ―ガンは、肉はもちろん卵や乳製品を含む動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」のこと

―発表を終えて― 発表者&視聴者インタビュー

1位となったチーム6の学生は、「事業コスト、マーケティングなどについて調べる難しさや、実現可能なビジネスプランにすること、そして投資家(審査委員)に刺さるようなプレゼンテーションに仕上げることが大変だった」と語る反面、「卒業制作に充ててきた時間が長かったので、終わってほっとしたという気持ちと優勝という結果を残せたことがうれしい」と語ってくれました。

発表を見学した1年生は「プランを立てるまでのリサーチ力や、プレゼンテーションにおいての立ち振る舞いのレベルの高さに感動した」と語り、「来年自分が自信をもってプレゼンテーションができるように、英語の勉強と並行して、投資の勉強や損益分岐点、ROIなどビジネスの知識を深めたい」と語ってくれました。

―最後に―

チームで企画をするということは困難を伴うものです。発表に至るまでのディスカッションの中で、意見の相違や衝突もあったことでしょう。しかし、ビジネスプランを自分たちで企画し、聴衆への伝え方まで考えて準備し、プレゼンテーションを完成させたことは、とても有意義で貴重な経験になったと思います。学生たちの今後の活躍に期待しましょう。