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【後編】ミッション型海外インターンシップinタイ 密着取材レポート

2018.08.23

帰国後、彼に成長したと感じる部分を聞いてみると、「行動力と試行錯誤を繰り返す力が身についたと感じています」と答えが返ってきた。

 

ミッションに取り組んでいる時から、彼の行動力には目を見張るものがあった。周りのメンバーが通行人にインタビューをするきっかけを模索している時でもあまり躊躇せず、さまざまな人にインタビューしていったことは記憶に新しい。

 

元からの性格もあると思うが、彼にその行動力が伸びた理由を聞いてみた。

 

「せっかく海外にまで来ていて、多くの外国人の人と接する機会があるのに、挑戦しないなんてもったいないと感じました。一つでも多くのことを聞いてみようと、どんどん欲が出てきて、行動力も伸びたと思います」

 

確かにミッションに挑戦するうちに、段々と行動力が増していった印象がある。そしてもう一つの成長したポイント、試行錯誤を繰り返す力についても理由を聞いてみた。

 

「街中でのインタビューにおいて、一見コミュニケーション力で乗り切っているようにも見えるのですが、実は言葉が通じない壁は高く、インタビューをして聞きたい答えを引き出すことは簡単なことではないです。でもそれで終わりか?と聞かれると、やっぱり違う。最初は諦めることもあったけど、途中から段々とチームのマインドが変わってきました」

どのように変わっていったのか、続いて聞いてみた。

「何か打開策はあるだろうという話になって、簡単なタイ語を覚えたり、スマートフォンの翻訳アプリを使って入力した質問をタイ語で聞いてもらったり、色々と試行錯誤を繰り返しました。一つダメでも諦めないという力は身についたと思います」

 

今回のプログラムでは、アウェイの地でもミッションを通じて精神的な強さを持ち、チャレンジを続けていけるようになることを目的としている。そういう意味では、課題を考えて仮説を持ち、試行錯誤を繰り返していく力というのは、このプログラムを通じて非常に身についていった部分だろう。

そんな成長した力を持って次に挑戦したいことは、アルゼンチンへの留学だ。タイで磨いた行動力を活かしてアルゼンチンにスペイン語の語学留学をめざす。そしてサッカー選手や監督の通訳になるという将来の夢を叶えるためのステップとしていきたいそうだ。

 

「サッカーをテーマにしたインターンに、海外で挑戦できたということが一つの自信になりました。またサッカーに興味がある人たちと、そしてサッカーに仕事で携わる人たちと知り合うことができ、人脈を広げられたのは大きな財産でした」

 

そう語る彼の視線は、もう既に東南アジアから南米に移っていた。