【特別講座】はじめての手話:手話通訳士 高須一美先生

2021.02.17

手話通訳士 高須一美先生をお招きして、国際エアライン科の在学生が手話の基本的コミュニケーションについてレクチャーを受けました。

政府や自治体による記者会見などで見かける機会が増えてきた手話。日本全国で手話を母語とする人口は約8万人(日本人の1,500人に1人)と言われています(大木 洵人「聴覚障がい者向け手話サービスへの情報技術の応用~ Tech for the Deaf ~」,『情報管理』2014年, 57-4)。国際エアライン科の学生はエアライン・観光・ホテルなど、人と接する機会の多い業界に就職をする人が多いため、手話が必要となる時に備えて、毎年、高須先生から基本的なあいさつ方法などを教えていただいています。

講座では「私は少し手話ができます」といった表現や簡単な挨拶の方法などから始まりました。この際に高須先生からは、表現の実演はもちろん、表現方法の由来について詳しい説明がありました。たとえば、「こんにちは」は顔を時計に見立てて、人差し指と中指をそろえて顔の中央に持っていくことで「正午」を意味し、その後に左右の手の人差し指を向きあわせて関節を曲げる(お辞儀をする)ことで「挨拶」として、この「正午」と「挨拶」を続けることで「こんにちは」になるそうです。このように、どの表現も高須先生による説明つきでしたので、参加した学生たちはすぐに覚えることができました。

そして簡単な文法や単語も教えていただき、「肉と魚どちらが好きですか」「私は〇〇で働いています」などといった文章も表現できるようになりました。

続いて、代表的な名字や地名の表現方法もレクチャーしていただきました。たとえば「池袋」は両手で袋の口の両端を持ってクルクル回す様子、新宿は両手でチョキの指を曲げた状態で水平に円を描いて山手線の終着点を表現する、といったことを教えてもらいました。ユニークな表現方法が続出したことから、参加した学生たちは笑顔が絶えませんでした。

最後に高須先生は「手話を母語とする人は読唇術ができる方が多いので、今現在はマスクをしているので無理でも、いずれは口も動かしながら手話をしてください」「手話の表現には指を相手に向けるというものもありますが、これは表現の内なので決して失礼ではないことを分かってください」といった、手話をするうえで重要な知識を話してくれました。

講座の締めくくりには学生たちから質問が続出しました。

学生「先生はどうして手話に興味を持ち、またどうやって学ばれたのですか?」

高須先生「子どもの頃にテレビで手話を見た時から興味がありました。その時はそれで終わってしまったのですが、大人になってからも興味を持ち続けていたので、自治体が行っている講習会やカルチャースクールに通うことで学びました。」

学生「手話の資格を取りたいのですが、独学でも身につくでしょうか?」

高須先生「独学でも十分に身につきます。テレビで手話講座番組がありますし、DVDつきの市販テキストでも学ぶことができます。努力をすれば独学だけでも全国手話検定3級は狙えると思います。それ以上の級であれば講習会に参加することが良いと思います。」

今回の特別講座に参加した学生たちは、基本的なコミュニケーション方法のみならず、手話の面白さにふれることもできました。これから学習を継続することで、将来活躍の幅がいっそう広がることでしょう。彼女たちのこれからに期待です。

最後は「I love you」の手話で記念撮影をしました。