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【卒業生インタビュー】麒麟(中国)投資有限公司

2020.10.26

亀浦知明さん
神田外語学院 アジア/ヨーロッパ言語科 韓国語コース 2013年3月卒業
神田外語大学 外国語学部 韓国語学科(現アジア言語学科 韓国語専攻) 2013年編入学 2015年卒業
埼玉県立川口高校出身

1.現在の仕事内容を教えてください。

現在は、麒麟(中国)投資有限会社の営業部に所属しています。主に、中国に進出している日系のスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のバイヤーに向けて、新商品の提案や店内イベントの企画・提案を行っています。その他にも、チーム内営業担当者の売上データ管理や、部署内共有の企画書・提案書等の作成も行っています。

店内イベントの提案では、商品の販促計画に合わせて、企画から運営まで一括で行い、店舗の売上拡大を狙います。自分の担当店舗だけではなく、他の営業の担当店舗でイベントの企画を行うことも多く、部署内のイベント提案を一手に担っています。

例えば、主力商品のビールは、売上が最も伸びる夏に合わせてイベントを行います。その際に、販促をかける商品特徴に合わせて、『どのような売り場を作れば、ブランドの露出度が上がるか』を考慮しながら、取引先と商談をしています。

2.神田外語学院を卒業してから、現在の会社に入るまでの経緯を教えてください。

神田外語学院を卒業後は、さらに韓国語を学びたいという気持ちから、姉妹校・神田外語大学の外国語学部 韓国語学科(現在のアジア言語学科 韓国語専攻)に編入学しました。

 

神田外語大学卒業後は、建設・不動産・金融・ホテルなどさまざまな事業を手掛けている日系企業に新卒で入社しました。入社後は、不動産事業を担う会社に配属になり約8ヵ月間勤務。その後は、外国語要員の補填で、ホテル事業を担う会社へ異動になりました。

ホテルでは、フロントスタッフとして約2年間勤務。働いている中で、外国のお客様、特に中国の方と接する機会が多くありました。中国の方は、日本でも英語を使わず中国語で話されることが多く、コミュニケーションを円滑に進めるためには中国語を学ぶことが必要不可欠。

もともと、語学を勉強することが好きだったので、英語・韓国語の次は、中国語を勉強したいという気持ちが次第に大きくなっていきました。

 

そしてある時に、中国語を本気で学ぶことを決意し会社を退職、そのまま日本を飛び出して、中国・上海の語学学校に1年間留学しました。上海で中国語を勉強しているうちに、中国の魅力に引き込まれてしまい、そのまま中国で働くことを決意しました。

 

その後の行動は早く、留学して半年が過ぎた頃に転職活動を開始。語学学校在学中に転職エージェントを通して、現在の会社から内定をいただくことができ、卒業と同時に入社しました。

3.神田外語学院を選んだ理由を教えてください。

当時通っていた高校の先生に紹介してもらったのが、神田外語学院を知るきっかけでした。

 

高校時代は、学校をサボりがちで大学に入れるような成績ではなく、進学するかどうか悩んでいました。担任の先生に進路の相談をしたところ、進学するなら自分が興味のあることを学ぶのが良い、とアドバイスをもらいました。当時、母が韓国ドラマにはまっていたことから、私も韓国ドラマに興味を持っていました。字幕なしでドラマが楽しめるようになりたい、そんな些細な気持ちから、韓国語を学習することを決意。

そこで勧めてもらったのが、神田外語学院。担任が英語科の先生だったため、語学系の学校には詳しく、語学を勉強するにはぴったりの学校ということでした。

その後は、実際にオープンキャンパスに足を運び、自分の目で学校について確認したうえで、神田外語学院を第一志望としました。

4.神田外語大学に編入学した理由を教えてください。

神田外語学院に入学を決めた時から、大学に編入学したいと考えていました。

成績は足りていませんでしたが大学にも興味があったため、オープンキャンパスで編入学の説明を受けて、自分にぴったりの制度だと感じました。語学を学ぶのであれば、4年間みっちり勉強して韓国語のプロになろう!という気持ちが芽生えたのです。

 

そのため、入学した当初から放課後の大学編入学対策講座などを受講し、対策を行っていました。

5.在学中に印象に残っていることを教えてください。

春休み期間に行われたTOEIC®強化合宿が1番印象に残っています。

 

当時、神田外語学院では、TOEIC®強化合宿が始まったばかり。私が参加したのは、合宿が行われ始めてから2回目でした。入学してからちょうど1年が経ち、韓国語と英語学習の両立が難しく、英語力が伸び悩んでいる時期でもありました。

 

合宿に参加すると、神田外語グループの国際研修センターであるブリティッシュヒルズで約10日間、朝から晩までTOEIC®対策。授業を受けながら、単語を山のように覚え、テストを行う毎日。やるべきことがたくさんあり、辛く感じることもありましたが、英語漬けの環境に身をおくことで着実に力が付いている、という実感もありました。

 

結果、合宿明けすぐに受けたTOEIC®でスコアが300点程度上がり、大学編入学の条件を一つ満たすことが出来ました。

 

※2020年10月現在、TOEIC®強化合宿は、ブリティッシュヒルズではなく、外部研修施設で実施しています。

6.神田外語学院で学んだことで今の仕事に役に立っていることは何ですか。

正直、今の仕事では、神田外語学院で学んだ韓国語を使う機会は滅多にありませんが、専攻の韓国語以外にも、神田外語学院で学んだことは今でも役に立っています。

 

(1)語学の勉強の仕方と学習習慣が身についたこと

(2)臆することなく会話ができる英語力が身についたこと

 

(1)語学の勉強の仕方と学習習慣が身についたこと

韓国語コースでゼロから学ぶ中で、なによりも単語力が大事だということを学びました。

 

語学学習は単語力が鍵になります。確かに発音も大事で、発音が良いことで、会話が伝わりやすかったり流暢に聞こえたりしますが、結局単語の引き出しがないと会話ができません。自分の考えていること、感じていることを伝えるには単語力が必要です。当時の韓国語コースの先生から教えてもらった学習法を、今でも続けています。

 

在学中は単語を覚えてひたすらアウトプットするようにしていました。特にオフィスアワー※を利用して、授業で習ったことを実際に会話する中で使っていました。

この勉強法で韓国語を習得できた経験があるので、今でも中国語や英語を学習する際、役に立っています。

 

※オフィスアワーとは

MOVE多言語センター(神田外語学院本部ビル1階)では、アジア/ヨーロッパ言語科の各言語コースの教員が特定の時間に常駐しているので、授業以外でも指導を受けたり、会話を楽しんだりすることができます。

 

(2)臆することなく会話ができる英語力が身についたこと

高校まで勉強してきた座学中心の英語とは違い、神田外語学院では、外国の方と実際にコミュニケーションがとれる英語を学ぶことができました。

 

英語の授業は少人数制のクラスで、先生やクラスメイトとコミュニケーションを取る授業が多く、自然と英会話力が身につきました。大学に編入学した後も実感しましたが、大学の授業は言語学の側面が強く、学問的な学びが多かったです。

 

韓国語・英語共に会話力を高めるという側面では、神田外語学院での学びが特に役立ったと感じています。

7.外国語を学んできて、良かったと思う点を教えてください。

文化や考え方の違う人達とのコミュニケーションを通して、お互いの意見を交換できる点です。

 

やはり、外国の方は文化的背景や習慣が違い、自分にはない考えや意見を聞くことができるため、新たな気付きが多いです。

例えば、いま住んでいる中国で使われてる中国語は、言語別使用人口世界第1位。中国語ができるだけで、世界の外国人の中で1番多くの人たちとコミュニケーションがとれることになります。そこに英語が加われば更に多くの人とのコミュニケーションが可能です。

 

また、日本の隣国である韓国も、こんなに近い国なのに、私たちとは全く異なる考え方をもっているという側面を発見できます。

様々な考えを持っている人と友人になり、意見を交換できることは語学を習得していなかったらできなかった体験です。このような機会を作れたことから、語学を勉強して本当に良かったと思っています。

8.海外で働くことを考えている人へ

海外で働くには、就労ビザが取得できるかが、ひとつのハードルになります。例えば、中国では、大学卒以上の学歴と最低2年間の就労経験が必要です。

 

というのも、現地で働く外国人には、即戦力となる人材が求められているからです。現地の大学を出ていれば、就職できる可能性はありますが、日本で大学を出ている限りは、就労経験が必要な場合が多いです。

 

私は、神田外語大学に編入学し、卒業後も2年以上働いていたので、この条件をクリアすることができ、無事に就職できました。

 

社会人経験があれば、年齢は関係なく、海外就職にチャレンジできます。海外就職を目指している方は、まずは、就労経験を積むことをお勧めします。

9.今、学校に通い、語学を学んでいる学生に向けてメッセージをお願いします。

私は、学校には与えるべき学習の材料は与えてもらっていると考えています。そのうえで、「その材料をどう活かしていくのか」ということが非常に重要になってきます。これはどの学校に行っても、オンライン授業でも対面授業でも変わりません。

 

例えば、私は学校の授業内で勉強するだけではなく、MOVE多言語センターのオフィスアワーを利用していました。さらに学外でも、韓国人が経営している唐揚げ店に通って、オーナーと仲良くなり、自分で韓国語を話せる機会を作るようにしていました。

 

今では、様々なアプリケーションやツールがあり、世界中の人と友人になれる環境があります。結局は、自分で行動を起こし、言葉を話す機会を作ることが非常に大切です。同時に、今後自分がどのように語学を使っていきたいかを考えながら、学習に励んでください。

10.最後に、これから韓国語を学ぼうと思っている高校生に向けてのメッセージをお願いします。

私が神田外語学院に入学した当時は、全く韓国語について知らない状態でゼロから学習を始めました。それでも2年間の学習を通し、卒業する頃には、日常会話はそつなくこなせるレベルになりました。ゼロから始めてそこまで習得できれば自信に繋がります。努力さえすれば、きっと皆さんも私と同様に自信を持てると思います。

 

勉強できる環境は、神田外語学院が与えてくれます。神田外語学院が与えてくれる材料をしっかりと活かせれば、誰でも韓国語を話せるようになれます。実際に私がそれを証明しています。

皆さんもぜひ、目標に向かって努力してみてください。応援しています。