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航空管制官になるには?なるまでの流れと航空管制官試験について解説

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航空管制官になるにはどうすればいいの?

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航空管制官採用試験ってどんな試験なの?

「航空管制官という仕事に興味があるけど、どうすればなれるのかよくわからない!」と思っていませんか?

実は、航空管制官は国家公務員です。航空管制官になるには、航空管制官採用試験に合格する必要があります。航空管制官採用試験は、通常の国家公務員採用試験とは異なり、独自の試験内容となっています。そのため、試験の概要をしっかり理解しておくことが大切です。航空管制官とパイロットとのやりとりには原則的に英語が使われるため、語学力を身に付けておくことも必要です。

この記事では、

  • 航空管制官になるまでの一般的な流れ
  • 航空管制官採用試験の概要
  • 航空管制官に求められる資質

を中心に解説していきます。最後まで読めば、自信を持って航空管制官を目指せるようになるでしょう。

航空管制官の仕事内容

本編に入る前に、航空管制官の主な仕事内容を簡単に紹介します。

(1)飛行場管制業務(空港事務所)
空港にある管制塔から目視で航空機を捉え、離着陸の許可、空港での走行経路の指示などを出します。空港を中心に約9km圏内の空域を担当します。

(2)ターミナル・レーダー管制業務(空港事務所) 
レーダーで航空機を捉え、空港から離陸した航空機を誘導し、安全な間隔を保ちながら飛行高度を上昇させます。また、各方面からの到着機を航空交通管制部から引き継ぎ、着陸順序を決定したりします。空港から約100km圏内を担当します。

(3)航空路管制業務(航空交通管制部)
レーダーで航空機を捉え、飛行中の航空機に対して指示や許可を与えます。日本では空域を4つに分け、札幌・東京・神戸・福岡で業務を行っています。

航空管制官 仕事内容

参考:国土交通省 航空管制官-公式 仕事内容

1.航空管制官になるまでの一般的な流れ

航空管制官

航空管制官になるまでの一般的な流れを図にしました。

航空管制官 ルート図

基本的には以下の3ステップを踏むことになります。

<STEP1>航空管制官採用試験(国家公務員試験)を受ける
<STEP2>航空保安大学校で8か月の研修を受ける
<STEP3>配属後、技能試験に合格して航空管制官に任命される

各ステップについて解説していきます。

1-1.<STEP1>航空管制官採用試験(国家公務員試験)に合格する

まず、航空管制官になるには、国家公務員試験である「航空管制官採用試験」に合格する必要があります。 

1-1-1.航空管制官採用試験の受験資格

航空管制官採用試験を受けるには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

航空管制官 受験資格

どちらか1つの条件を満たしていればよいため、(1)に当てはまれば、たとえ最終学歴が中学卒の方でも受験できます。
ただし、日本の国籍を有しない者など受験不可の条件もいくつかあります。また、視力、色覚、聴力が条件をクリアしていることも前提として必要です。詳しくは、3章で解説します。

次に、具体的な航空管制官採用試験の流れを解説していきます。

1-1-2.航空管制官採用試験を受験する流れ

航空管制官採用試験の流れを以下の通りです。

航空管制官採用試験 流れ

航空管制官採用試験は、第1次試験から第3次試験まで、申込から合格発表まで約半年程度かかり、他の国家公務員試験と比べて試験期間が長いのが特徴です。

業務を行う上で英語が必須のため英語試験が多いこと、身体検査があることが特徴です。

第1次試験は、主に筆記試験です。公務員としての基礎能力(文章理解など)、航空管制官として必要な能力が問われる問題(記憶力・空間把握力)や英語のリスニング、英文読解などの問題が出題されます。

第2次試験は、日本語と英語で面接を行います。人柄、対人的能力や英会話ができるか審査されます。

第3次試験は航空管制官業務のシュミレーション試験、身体検査(視力、聴力など)を行います。

適性な視力や聴力など身体適性がなければ、自動的に不合格になってしまうため、まずは、身体条件をクリアしているかを確認するようにしましょう。

航空管制官採用試験の詳しい内容については、3章で解説していきます。

1-2.<STEP2>航空保安大学校で8ヵ月間研修を受ける

航空管制官採用試験に合格したら、すぐに航空管制官になれるわけではありません。人の命を預かる責任重大な仕事のため、航空保安大学校で8ヵ月間研修を受ける必要があります。

航空保安大学校への入校は、採用後になります。採用の時期は、基本的に合格した翌年度の4月、8月、12月の3回に分かれており、どの期に入校するか希望を提出できます。

全員が卒業できるわけではなく、成績不良のため、修了の見込みがない場合は、国家公務員としての身分を失うことがあるので気を付けましょう。

1-2-1.航空保安大学校とは

航空保安大学校とは、航空管制官など空の安全を支える航空保安職員を養成する国の教育訓練機関です。関西国際空港に隣接しているりんくうタウンにあります。

設置されている学科は以下の3つです。

学科 卒業後の職種
(1)航空管制科(基礎研修課程) 航空管制官
(2)航空情報科(2年制 本科) 航空管制運行情報官または航空管制通信官
(3)航空電子科(2年制 本科) 航空管制技術官

研修中は、特別な事情がある場合を除き、学校の寮に住むことになります。

1-2-2.航空管制科の研修内容

航空管制科

8ヵ月間の研修の中で、専門性の高い航空管制官になるための基礎を座学・実習の両面から身に付けます。航空管制官に必須の「航空無線通信士※」の資格もこの期間に取得します。

※航空無線通信士とは
航空機に関する無線設備の操作を行うために必要な知識と技能を証明する資格。航空会社のパイロット、航空管制官などに必須です。

8ヵ月という短い期間のため、毎日朝から夕方まで授業があり、座学・実習ともに予習と復習が欠かせません。ハードな研修になりますが、同期と切磋琢磨して航空管制官を目指すことは、配属後、チームで仕事をする上で良い経験になるでしょう。

以下は、航空保安大学校 航空管制科で学ぶ科目の一例です。

航空保安大学校 航空管制科

航空保安大学校で研修中も給料が支給される

航空管制官に採用された時点で国家公務員になるため、研修中も給料が発生します。
4年制大学新卒で職歴がない場合は、以下の通りです。

193,000円程度(地域手当含む)

上記の金額に期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。

1-3.<STEP3>配属後、技能試験に合格して航空管制官に任命される

飛行場管制業務 航空事務所

航空保安大学校での研修を終えると全国各地の空港や航空交通管制部に配属されます。配属後は、航空保安職として働き、航空保安大学校で学んだことを活かして、現場でも研修を行います。研修を重ね、技能試験に合格したら、技能証明を取得でき、航空管制官として独り立ちします。

1-3-1.航空管制官の配属先

主な配属先は以下の2つです。

航空管制官 配属先

中規模以上の空港では、飛行場管制業務とターミナル・レーダー管制業務の2つの仕事があり、配属された航空管制官は、その両方の仕事を交代しながら行います。

小規模空港では、ターミナル・レーダー管制業務がない空港もあり、飛行場管制業務のみを行います。

(羽田空港、成田空港、那覇空港など一部例外の空港があります。)

ターミナル・レーダー管制

1-3-2.航空管制官の技能証明と業務資格

配属後、航空管制官として独り立ちするには、技能証明を受け、業務資格を得る必要があります。技能証明とは、適切な業務遂行ができる技能があると証明するための資格です。

仕事内容を前述した通り、それぞれ担っている役割が違うため、必要な技能は異なります。

例えば、成田空港の飛行場管制塔に配属されたら、まずは、座学でその空港についての知識を深めます。その後、

・実地で飛行場管制業務訓練
・飛行場管制方式などの規定類
・飛行場管制業務用の機器の操作
・関係機関との調整 

などの技能訓練や専門研修を受け、技能証明を取得しなければなりません。概ね1~3年間現場での訓練の後、成田空港での業務資格を得て、航空管制官として仕事ができるようになります。

1-3-3.航空管制官になった後もスキルアップが必要

航空管制官が磨き続けなければいけないスキルは以下の2つです。

(1)航空管制官としての技能
(2)英語力

それぞれ解説していきます。

(1)航空管制官としての技能

国家公務員である航空管制官は、全国各地の空港や航空交通管制部への異動があります。

空港によって地形や気候などが異なるため、新たに異動先の空港の業務資格を得る必要があります。同じ飛行場管制業務であっても、異動をすれば、どんなベテランでも一定期間の訓練を受け、改めて内部試験に合格する必要があります。

また、今まで携わったことのない業務を担当する場合は、必要となる技能証明を新たに取得することが必要です。

各業務の「技能証明」は1度取得すればずっと残りますが、「業務資格」は勤務地ごとに取得するため、いくつになっても学び続ける姿勢が問われます。

航空管制官の転勤頻度はどのくらい?

航空管制官の勤務地は、北は北海道(女満別空港)から南は沖縄(石垣空港)まで、全国に渡っています。

通常は、数年で異動することが多いですが、人によって転勤までの期間は異なります。また、転勤先も原則希望することはできません。働く環境も生活環境もそれぞれ違うため、環境の変化に対応する力が求められます。

そのため、全国転勤に抵抗のある方はあまりお勧めできないといえます。

(2)英語力

航空管制官は、仕事の中で常に英語を使います。

そのため、航空管制官になってからも3年に1度、英語力をはかるために航空英語能力証明試験を受ける必要があります。

試験は学科試験と実地試験があります。学科試験はリスニングによる筆記試験、実地試験は対面面接型の口述試験になっています。

航空英語能力証明のレベルは1~6の6段階に分かれており、最低でもレベル4(実用レベル)以上を取る必要があります。レベル4に達していない場合は仕事ができなくなってしまう可能性があります。

航空管制官として働く以上、継続的な英語の学習は必要になります。

航空英語能力証明実地試験実施基準 
航空従事者等学科試験解答及び過去問 航空英語能力証明試験 学科試験のみ

 

ここまで、航空管制官になるためのルートについて解説してきました。
航空管制官になるまでのステップは理解いただけましたでしょうか。その最初のステップである航空管制官採用試験をクリアするには、上級学校への進学をおすすめします。
次章では、上級学校へ進む場合の進路選択について解説していきます。

 

2.航空管制官になるための進路選択とは

航空管制官 空港事務所

航空管制官になるために学歴は関係なく、年齢条件さえクリアしていれば受験できます。

しかし、航空管制官採用試験は大学卒業程度のレベルに設定されているため、学力は必須です。合格者も4年制大学を卒業した方が多い傾向にあります。

また、専門学校・短大卒であっても事前に試験対策を行えば、合格する可能性もあるので決して諦める必要はありません。

まずは、いずれかの上級学校に進学し、在学中から航空管制官採用試験の対策を進めておくことをお勧めします。

2-1.英語が学べる学部・学科がお勧め

航空管制官採用試験は、第1次試験と第2次試験を合わせて英語の配点比率は約4割を占めています。

航空管制官採用試験 配点比率

英語をきちんと学習しておけば、その他の科目の学習がグンと楽になります。

そのため、英語を専門に学べる大学・専門学校などに入学することが1番お勧めです。

就職後もパイロットと通信を行う際など、日常的に使用するので、英語ができることは、航空管制官を目指す上で、非常に有利になります。

2-2.他にも文系であれば法学、理系であれば航空工学や物理学などの選択肢もある

採用試験では、大学や専門学校・短大で学んだことが役立つ機会は少ないですが、採用後は学んだことを活かせるでしょう。

航空保安大学校では、航空気象学や無線工学などの理数系科目、法令などの文系科目の両方を学びます。

例えば、航空機を誘導する仕事であるため、飛行力学や空気力学を学べる環境は、航空機について知るという意味で望ましいといえます。

ですが、研修期間に知識を付ければ、十分に業務を行えるため、理系に進学するよりは、授業に余裕が生まれ、採用試験の勉強が進めやすい文系に進むことをお勧めします。

 

航空管制官になるためのお勧めの進路選択は理解いただけましたでしょうか。
進学後は、最大の難関である航空管制官採用試験に挑戦することになります。難易度の高い試験のため、事前に試験の概要を理解して、対策を行っておくことは非常に重要です。
そこで次章では、航空管制官採用試験の概要について解説していきます。

 

3.航空管制官採用試験の概要とは

航空管制官採用試験

航空管制官採用試験の特徴を以下の表にまとめました。

航空管制官採用試験 試験概要

 

3-1.受験資格

繰り返しになりますが、以下の条件が定められています。

航空管制官 受験資格

上記のいずれかの条件を満たしていれば、航空管制官採用試験を受験できます。

一方で、以下のような受験不可の条件もあります。

・日本の国籍を有しない者
・国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者
など

例えば、外国籍の方で日本の大学や専門学校・短大を卒業していても、日本国籍を有していないと受験できません。

受験資格や受験不可の条件など詳しくは、受験案内をご確認ください。
2020年度 航空管制官採用試験 受験案内

3-2.試験種目

試験は、第1次試験から第3次試験まであります。
試験の大きな特徴としては、「英語試験があること」「身体上の条件があること」です。

英語試験は、試験全体で約4割の配点比率となっており、英語力が試験合格の鍵を握ります。

身体上の条件は、視力が弱い、色の見え方、聴力が弱いなど航空管制官として業務を行う上で問題がないかを検査します。詳しくは、後述する「CHECK」の部分をご確認ください。

具体的な試験内容は、以下の通りです。

■第1次試験
・基礎能力試験(多肢選択式)

公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験(計40題)
 ≫知能分野 27題 (文章理解11題、判断推理8題、数的推理5題、資料解釈3題)
 ≫知識分野 13題 (自然・人文・社会13題(時事問題を含む))

・適性試験Ⅰ部(多肢選択式)
航空管制官として必要な記憶力、空間把握力についての筆記試験(計60題)
 ≫記憶についての検査(示された図や記号、数値などを記憶するもの)15題
 ≫空間関係に就いての検査(空間的な方向や移動などの状態を判断するもの)45題

・外国語試験(聞き取り)
英文のヒアリングする筆記試験 10題

・外国語試験(多肢選択式)
英文解釈、和文英訳、英文法などについての筆記試験 30題

第1次試験 試験問題例
※外国語試験(聞き取り)の問題例はありません。

■第2次試験
・外国語試験(面接)

英語を使った会話等を含めた面接

・人物試験
人柄、対人能力などについての個別面談

(第2次試験では、人物試験の参考とするため性格検査※を行います)
※性格検査では、日ごろの行動や考え方に関する質問への回答から、性格特徴を測定します。

■第3次試験
・適性試験Ⅱ部

航空管制官として必要な記憶力、空間把握力についての航空管制業務シミュレーションによる試験

・身体検査
主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査

・身体測定
視力、色覚、聴力についての測定

適性試験Ⅱ部の概要(平成27年度改正)

(第3次試験は、それぞれに配点比率はなく、合否の判定のみを行います。)

次のいずれかに該当する者は、不合格となります。申し込みにあたっては、以下の基準(数値)に十分留意してください。

■矯正眼鏡などの使用の有無を問わず、視力が次のいずれかに該当する者
 ・どちらか一眼でも0.7に満たない者
 ・両眼で1.0に満たない者
 ・どちらか一眼でも、80cmの視距離で、近距離視力表(30cm視力用)の0.2の指標を判読できない者
 ・どちらか一眼でも、30~50cmの視距離で、近距離視力表(30cm視力用)の0.5の指標を判読できない者

■色覚に異常のある者

■どちらか片耳でも、次のいずれかの失聴がある者
 ・3,000ヘルツで50デシベル超
 ・2,000ヘルツで35デシベル超
 ・1,000ヘルツで35デシベル超
 ・500ヘルツで35デシベル超

■その他航空管制業務遂行上支障のある者

3-3.試験日程・時間

毎年、4月頃に出願受付が開始され、試験は8月末まで続きます。

2020年度試験のスケジュールは以下の通りでした。
例:2020年度試験の日程(参考)

受付期間 3月27日(金) 9:00~ 4月8日(水)[受信有効]※1
第1次試験日 6月7日(日) 8月2日(日)
第1次試験合格者発表日 6月30日(火) 9:00 8月25日(火) 9:00
第2次試験日 7月8日(水) 9月2日(水)
第2次試験合格者発表日 8月18日 9:00 10月13日(火) 9:00
第3次試験日※2 8月27日(木)・8月28日(金) 10月21日(水)~10月23日(金)
最終合格者発表日 10月2日(金) 9:00 11月27日(金) 9:00

※1 インターネットで申し込みを行います
※2 第3次試験日は第2次試験合格通知書で指定されます(日時の健康は、原則として認められていません。)

3-4.受験料

試験の受験料は無料です。全般的に公務員試験の受験料は無料となっています。

 

4.航空管制官採用試験の難易度

航空管制官採用試験 難易度

4-1.航空管制官採用試験の難易度は公務員試験の中でも上位レベル

航空管制官採用試験と各種公務員試験を比較してみました。以下の表をご覧ください。

航空管制官採用試験 難易度

 

他の公務員試験と比べると航空管制官採用試験の難易度は、上位レベルです。

その理由としては、「英語試験」「航空管制官の素質をはかる試験」があることといえます。

英語試験の配点比率が高く、前提として英語ができないと受かりません。英会話の試験もあるため、「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能の総合的な能力が必要です。合格するには、TOEIC700点以上、または英検準1級以上の英語力が必要になるでしょう。

航空管制官の素質をはかる試験では、記憶力と空間把握力が筆記、実技の両面で問われます。
問題に慣れていないと苦戦しますが、過去問などで出題傾向を把握して、きちんと対策を行っておけば、突破できるレベルの問題です。

コツコツと半年~1年程度の学習しておけば、決して合格は不可能ではありません。まずは、自身の英語力を上げるようにしましょう。

4-2.航空管制官採用試験の採用人数と合格率

4-2-1.航空管制官採用試験の採用人数は年々減少している

過去5年間の採用人数の推移は、以下の通りです。

    2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
採用予定人数 120人 120人 120人 95人 35人

航空管制官採用試験の採用人数は、年々減少傾向にあります。特に今年はここ数年、募集定員を増やしていたことや新型コロナウイルスの影響もあり、大きく減少しています。募集停止の企業も多く、航空業界が厳しい状況に立たされている中、来年以降もこの厳しい状況が続くと予想できます。今後、数年間は航空管制官になるのは簡単ではないでしょう。

4-2-2.航空管制官採用試験の合格率は例年10%前後

過去5年間の合格率の推移は、以下の通りです。

航空管制官採用試験 合格率

      申込者数 最終合格者数 合格率
2019年 912人 105人 11.5%
2018年 1,015人 133人 13.1%
2017年 1,045人 138人 13.2%
2016年 1,005人 141人 14.0%
2015年 1,077人 102人 9.5%

ここ数年は、約1,000人が受験し、100人強が合格となっている状況で、合格率は12~13%程度でした。辞退者が出ることを考慮して、採用予定人数より、10~20名ほど多く合格者を出すのが通例となっています。上位で合格しなければ、採用されない可能性もあります。

そして、前述の通り、2020年は採用人数がガクッと減少し、約35人となりました。2020年10月9日時点で、申込者数 767人、第1次試験合格者数 88人となっており、第1次試験の合格率は11.4%です。
最終的には、約35人に絞られ、その合格率は約4.5%となります。非常に高倍率の試験となることが明らかです。

来年以降、受験を考える場合は、高倍率になる覚悟と今まで以上に受験対策に力を入れる必要があるでしょう。

 

ここまでで、航空管制官採用試験について、理解いただけたかと思います。
試験では、人柄に関してもチェックされます。どのような人材が求められているか事前に把握することも重要です。
そこで、次章では航空管制官に求められる資質を解説していきます。

 

5.航空管制官に求められる資質とは

航空管制官 資質

航空管制官として仕事をしていくには、以下の3つの資質・スキルが必要です。

航空管制官 資質

それぞれ、解説していきます。

5-1.冷静な判断力と責任感

航空管制官には、どんな時でも落ち着いて判断し、指示を与えることが求められます。

航空管制官の指示を受けて、お客様を乗せた航空機は飛行していきます。実際に航空機を操縦するのはパイロットですが、誤った指示を出してしまうと重大事故につながる可能性があります。そのため、航空管制官がパイロットに伝える言葉には、大きな責任が伴います。

どのような状況においても冷静さを保ち、責任感を持って適切な判断ができるように経験を重ねて努力できる人が向いているでしょう。

5-2.協調性

航空機の安全な運航は、航空管制官ひとりで行っているものではありません。

航空管制官だけでなく、パイロットや同僚の航空管制運航情報官、航空管制技術官、他の空港職員や気象庁職員などと連携を取って、ひとつのチームとして仕事をしています。

仲間とのコミュニケーションを取り、いかにチームの一員として活躍できるかが重要です。チームメンバーとの調和を保ちながら、自分の役割を全うする能力が求められます。

5-3.常に学び続けられる力

航空管制官は仕事内容によって必要な資格が異なるため、異動のたびに訓練と試験を受けます。また、規定や運用方式が改正されることも少なくないため、常に最新の情報に基づいて業務を行う必要があります。 

そのため、航空管制官としてのプライドを持ち、モチベーションを高く保つことが大切です。

仕事や生活の変化適応し、向上心を持ちながら、 学び続けられる力が求められます。

 

最後にもし皆さんが航空管制官になるために実践的な英語力を付けたいのであれば、英語力UPにおいて高い実績を誇る神田外語学院をお勧めしたいと思います。

 

6.英語力を付けて航空管制官を目指すなら、神田外語学院がお勧め

6-1.英語力UPにおいて高い実績を誇る

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7.まとめ

いかがでしたでしょうか。
航空管制官になるための、全体の流れや就職のポイントがお分かりいただけたかと思います。

最後に本記事で解説した内容をまとめるとポイントは以下の4つです。

(1)航空管制官になるには航空管制官採用試験を受ける必要がある
(2)航空管制官には、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
   ・21歳以上、30歳未満の方
   ・21歳未満で大学・短大・専門学校などを卒業した方(卒業見込みも含む)
   ※ただし、日本の国籍を有しない者など受験不可の条件もいくつかあります。
(3)航空管制官採用試験は第1次試験から第3次試験まであり、英語試験の配点比率が約4割
(4)航空管制官採用試験の難易度は公務員試験の中でも高く、合格率は10%前後

この記事を読んで航空管制官になるための道筋を描き、夢を実現していただければと思います。

 

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