多方面で観光系通訳を経験

以前、テーマパークで社内通訳として仕事をしていました。入職した際には、特に何の資格なども持たないまま、社内の会議などで通訳をしていました。しかし、アメリカなどから会社にお客様が来る際、近辺の京都などの観光地の案内も行うことになったのです。その際に、何の資格も持っていなかった私は必要に迫られて、通訳案内士の資格を取ることになりました。その後、官庁で募集していた、万博の通訳スタッフとして働きました。そこで初めてプロ通訳士としての仕事をすることにもなりました。様々な環境で通訳としての仕事をしましたね。

落胆したことも・・・しかし、地道な努力が実を結ぶ

通訳は仕事上、相手の話を一回しか聞くことはできません。一度逃してしまったら、聞き直すことは許されません。一言一句逃さずに、相手の意志をしっかりと伝える、そこがまず厳しいところです。正確な通訳が出来なかった時や、事前の準備不足を感じた時、自分は通訳にむいてないと思うときも何回もありました。必至に通訳をこなし、自分では上手くいったと思う日でも、本当に自分が伝えたいと思っていることが伝わらない時も沢山あります。そのため、私は通訳として基本的な英語力と同時に、日本の文化や色々な業界の歴史も学んできました。今でも毎日、新聞のニュースを見て、幅広い知識を身につける努力をしています。新聞ひとつをとっても、独自性があります。各社の媒体を併読することで、多様な視点で物事を捉えられるようにしています。通訳の仕事は、英語力だけではなく、業界のトレンドや過去に起こった出来事まで深く理解していくことが大切だと僕は思います。

日本語運用能力は外国語上達のキー

私の経験と関係してしまうのですが、通訳の業界では、日本語能力が高い人は評価が高いです。現在、多くの日本の学生が英語を学んでいますが、コミュニケーション能力を身につけることも重要ですが、まずは母国語をしっかり学ぶことが大切だと思います。
ひとつのニュースをとっても、各媒体で意見もいろいろです。情報を鵜呑みにするのでなく、自分なりの意見を伝えていくことができる様になってほしいと思います。特に、プレゼンテーションでは、聞いている人に、伝えていることのイメージをしっかりもってもらえる努力をすることが大切だと思います。頑張ってください。