柴田教授の英語コラム

柴田教授の英語コラム

オンライン会議で意識することは?

2021.08.09

こんにちは、柴田です。オンライン会議の日常化とともに「Webミーティングを円滑に進めるのに役立つフレーズを教えてほしい」というリクエストが多く寄せられるようになりました。NHK「ラジオビジネス英語」講座で4月に取り上げてみて好評だったので、新著『英会話 仕事がうまくいくキーワード100』(※)にもオンライン会議関連の単語15を盛り込んでみました。

※『一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか』(青春出版社)の単行本化

 オンライン会議では、表情、姿勢、ボディランゲージといった非言語情報の活用が制限されるため、言葉そのもので意思疎通を図らなければなりません。効率的に進めようという意識が働くせいか、雑談もしにくい雰囲気です。相手の発言に理解を示しながら自分の意見を率直に述べ、自分の気持ちを言葉に乗せるのは、対面以上に難しいと言えるでしょう。

 さて、対策は?まず、シンプルでストレートなplain English(わかりやすい英語)を使うこと。これは対面のときも同じなのですが、特にオンラインではclear(明瞭)かつconcise(簡潔)な発信を意識したいですね。

 次に、オンライン特有の心理的な距離を縮めるには、ちょっとしたpersonal touch(温かみ)やユーモアを盛り込むのが有効です。温かみやユーモアと言われても…と頭を抱え込む必要はありません。例えば、接続後にカメラをオフ、音声をミュートにしてジッと開始を待つのではなく、司会者や参加者と軽く話をしてみてはどうでしょう。先方の様子を聞いたり、天気の話をしたり、といった他愛のない雑談が、オンライン会議の硬い雰囲気を和らげることにつながります。

 ポストコロナ時代でも対面の頻度は減ると考えると、普段からオンラインで相手との距離を縮めることを意識することがビジネスコミュニケーション上のポイントになっていくのではないでしょうか。


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