柴田教授の英語コラム

柴田教授の英語コラム

プレゼンテーションで聞き手を引き付けるには?(その1)

2023.02.16

2023年2月14日新著「“パーソナルタッチ”のビジネス英文メール」が2月14日にNHK出版から発売されました。英語でのメールを書く際、”パーソナルタッチ”で信頼を築き、相手を動かすスキルをぜひ習得してみてはいかがでしょうか。 ▼新著情報はこちら


 プレゼンテーションという言葉を聞いてイメージすることは何でしょうか?大勢の聴衆を前に話をするTED Talkを思い浮かべるかもしれませんね。でも、日々の仕事の中では、カラフルなスライドや動画を使いながらステージを動き回るといったプレゼンの機会は限られていて、むしろ少数のミーティングで行う提案や報告といったケースの方が多いのではないでしょうか。極端に言えば、初対面の人たちの前での自己紹介も一種のプレゼンと言えますね。さて、プレゼンテーションは最初の3分が勝負などと言われますが、聞き手の興味を引き付けるにはどんなひと言が効果的なのでしょうか。

 Did you know that around 30% of university graduates leave the workforce within three years of joining it?

「大卒者の約30%が入社後3年以内に離職するのを知っていたか?」と問いかけています。相手が知らないようなことを質問することで、相手は興味をもって聞いてくれるかもしれません。

If you won a lottery for 100 million yen, how would you use that amount of money? 

「宝くじで1億円当たったら、そのお金をどう使うか?」という質問ですね。聞き手は、自分だったらどう使うかを、一瞬頭の中で考えるかもしれないし、話し手はどう使うのかを知りたくなるかもしれませんね。

 質問を投げかける効果は何でしょうか? と、私はいま皆さんに質問をしています(笑)。質問をされると、自分に語り掛けてくれているような親近感が湧くとともに、自分も一緒になって考えてみよう、相手の意見も聞いてみよう、という気持ちになるのではないでしょうか。


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