英文Eメール研修でグローバル人材育成を強化~実践力と自信を育む、現場に即した語学研修とは~
2025.09.17業種/対象者/人数
業 種:商社(農林・肥料原料・食品・水産)
対象者:同部門に異動する若手社員を対象とした日本人社員
人数 :5名(TOEIC450点以上またはCEFR A2レベル程度の英語力)
肥料原料、農林、水産など多岐にわたる分野で事業を展開する同社では、国内外の取引先と連携しながら、農業資材を中心とした商社機能を担っており、グローバルなコミュニケーションスキルは業務を円滑に進めるうえで重要な要素となっています。
特に、英文でのビジネスEメールは、海外とのやり取りにおける基本でありながら、「どう書けば良いのかわからない」「丁寧な表現になっているか不安」といった課題が若手社員の間で多く見られました。 そこで今回、同部門に異動する若手社員を対象に、基本を応用した実践英文Eメールライティング研修(全12回)を導入。英語に対する苦手意識を払拭し、グローバルな業務に自信を持って対応できる人材を育てることを目的とした、語学研修がスタートしました。
研修の背景と導入の目的
同社では、肥料原料を中心に国内外のパートナー企業と密接な連携を築いており、海外との連絡業務も発生しています。特に若手社員にとっては、英文でのやり取りに戸惑う場面も多く、業務効率や対外的な信頼性の面でも課題がありました。
こうした状況を踏まえ、新入社員を含む若手の日本人社員を対象に、「英文メールの基本を身につけ、実務で自信を持って対応できる力を養う」ことを目的とした研修を実施することとなりました。
実務に即したプログラム構成
研修は、TOEIC450点以上またはCEFR A2レベル程度の英語力を持つ社員様を対象に、週1回・全12回で実施。実際のビジネスシーンで必要とされるトピックに基づいた内容で構成されています。
具体的には以下のようなトピックが扱われました:
- アポイントメントの依頼メール
- 会議日程の変更連絡
- クレーム対応の返信
- 請求漏れに関するお詫びメール など
単に英語の文法や言い回しを学ぶだけではなく、相手との関係性やビジネスマナーに配慮した表現も学べるため、実務に直結する内容となっています。
さらに、毎回のレッスン前には課題として英文メールを作成し、講師からの添削を受けるスタイルを採用。自分の書いた文に対して具体的なフィードバックをもらえることで、弱点の把握と改善がしやすく、実践力の向上につながっています。
成果が見えるから、自信につながる
この研修の大きな特長の一つが、「成果の見える化」です。
研修の初回と最終回には、同じテーマでメールを作成し、その変化を自分自身で比較・確認することで、スキルの成長を実感できます。受講者からは「最初は書くのに時間がかかっていたが、自然に書けるようになった」「伝えたいことを簡潔に書けるようになった」といった声も寄せられており、実践的なスキルが着実に身についていることが伺えます。
また、講義を聞くだけでなく、実際に書いて・添削され・改善するというサイクルが繰り返されることで、学びが定着しやすい点も高く評価されています。
担当者からのコメント
同社のご担当者様からは、以下のようなコメントをいただいています。
「レッスン前に課題があることで、知識を“使う”機会が自然と生まれました。初回と最終回の成果を比較することで、受講者の成長が目に見えて分かり、本人のモチベーションにもつながっています。今後は他部署にもこの研修を展開し、全社的な英語力向上を目指したいと考えています。」
グローバル化が進む中で、英語でのEメール対応力は、一部の専門職だけに求められるスキルではなくなってきています。同社のように、実務に即した語学研修を通じて社員の英語スキルを高めることは、企業全体の競争力強化にもつながります。
「英語を学ぶ」から「英語で伝える力を身につける」へ――。こうした実践的な取り組みが、これからのビジネスを支えるグローバル人材の育成に、大きく貢献していくことでしょう。
