業種/対象者/人数
業種 :大手ホテルチェーン
対象者:宿泊部・料飲部・管理部門所属で英語力が初中級レベルの社員
人数 :13名
研修の背景と導入の目的
訪日外国人旅行者の増加により、ホテル業界では「英語での接客、サービス品質の強化」が喫緊の課題となっています。
今回の大手ホテルチェーン様においても、宿泊部・料飲部や管理部門の社員の中に英語への苦手意識を持ち、外国人ゲストとのコミュニケーションに不安を抱える方がいらっしゃいました。
こうした方を対象に土台となる英語力とコミュニケーション力を高め、安心して外国人ゲストに対応できる接客品質の向上を目的に、本研修が企画され実施されました。
プログラム概要
- ホテル業界向けに多数の研修実績を持つ当校が、接客やゲストとの対応にそのまま使える英語表現やコミュニケーションのポイント等、実践的なプログラムをカスタマイズで作成。
- 研修前後にアセスメントを実施することで個々のニーズや課題を明確化。的確なプログラム設計と継続的な英語への取り組みを支援しました。
形式
宿泊、料飲、管理の3部門ごとの小グループで実施
実施時間
計18時間(隔週90分×12レッスン)
レッスン内容
実際の接客シーンを再現したロールプレーやシミュレーション中心の実践スタイルと講師からのフィードバック。
各部門のプログラム
- 宿泊部門:チェックイン、客室案内、館内施設説明、緊急対応
- 料飲部門:お席案内、メニュー説明、料理・ドリンク提供、クレーム対応
- 管理部門:電話応対、総合案内、周辺施設の紹介など
担当講師
ホテル業界向け研修で豊富な指導経験を持つネイティブ講師
アセスメント
研修前後に語彙・リスニング・スピーキングについて測定。終了後の個々の進捗や効果測定に活用。
研修成果
<終了アンケートの受講者コメント>
- 丁寧な接客表現が求められるため、ホテル英語をしっかり学べたことが自信につながった
- 実際の業務をもとにした演習がとても参考になった
- 英語に自信がなく声をかけられなかったが、笑顔でゲストに対応できた
等の声が寄せられました。英語でのコミュニケーションに自信を持って臨むことができるようになったことがわかります。
担当者からのコメント
今回の研修は、社員お一人ひとりの課題にしっかりと向き合い、「英語で伝える自信」を育む実践的な取り組みとなりました。英語が苦手という意識から、「自分の言葉でおもてなしを届けたい」という前向きな姿勢への変化が見られたことは、何よりの成果です。
英語による社員の接客やサービスの質を高めることは、単なる語学スキルの習得にとどまらず、「選ばれるホテル」して、競争力そのものを高める鍵でもあります。
今後、インバウンド需要がさらに見込まれる中で、このような取り組みの重要性はますます増していくことになります。
またホテル業界のみならず、すべてのサービス業に関わる方でも、英語に苦手意識を持つ方も多くいらっしゃると思いますが、「おもてなしの心」を英語で表現できることは、私たちの大きな強みになると信じています。自信を持って日本のすばらしさを伝えられるようになってほしいと願っています。

