神田外語グループのいしずえを築いてきた人々

第28回 宮内孝久神田外語大学第6代学長 言葉の学びが人生を楽しく生きる礎となる

平成30(2018)年4月、神田外語大学第6代学長に宮内孝久氏が就任しました。商社マンとして国際ビジネスの最前線で異文化とのコミュニケーションを体現してきた宮内氏は「ビジネスとアカデミアの橋渡し」となることを目指しました。未曽有のコロナ禍での体験を経て、AI が人々の暮らしに大きな影響を与えようとしている今、外国語や異文化を学ぶ意義についてお伺いしました。(構成・文:山口剛)

私は大学卒業後、三菱商事に入社し、ビジネスの世界で40年間にわたり紆余曲折(うよきょくせつ)を経ながらも面白く生きてきました。退任後は第二の人生として日本の若者たちの眼力をもっと強くしようと思い、また、社会に対する恩返しができないかと教育界に転じ、横浜市教育委員に就いていたところ神田外語大学からお声を掛けていただき、幕張キャンパスへ見学にやって来ました。

その時、まず、強烈に印象づけられたのが神田外語グループの建学の理念「言葉は世界をつなぐ平和の礎」でした。そして、学生たちの笑顔。案内してくれた酒井邦弥前学長に「こんにちは」と彼女らが笑顔で挨拶をするのです。他の大学にも訪問しましたがこんな明るい挨拶は初めてでした。

この建学の理念が、コミュニケーションの重要性と難しさを身に染みて感じていた商社マンの琴線に触れたのです。

人と人は、モノを交換し、コミュニケーションをすることで分かり合います。ビジネスであれば、互いに必要としているから妥協点を見いだすことができる。でも、真の意味で分かり合うというのは難しい。

3人いれば3人の正義があり、10人いれば10人の正義がある。集団も同様です。

しかし、自分とは異なる正義や思想を持った人と分かり合うためには相当な努力と分かり合おうというマインドが必要です。「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という建学の理念は実に的確にそのマインドを言語化していると感じました。

その理念がストンとふに落ち、私は神田外語大学の学長を引き受けることにしました。

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写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

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