私が韓国語に興味を持ったきっかけは、自分でも珍しいと思いますが、K-POPではなく、テレビの語学番組でした。小学生3年4年生の頃、たまたまテレビをつけたら韓国語講座が放映されていて、見たこともない聞いたこともない言語で新鮮でした。話せたらかっこいいと思っていたところ、母親が韓国語初級の本を買ってくれたので、小学生のころから学んでいました。

高校生の頃から韓国に留学したいと思い、神田外語大学を当初は進路先に考えていたのですが、色々と調べていたら、神田外語学院には提携している韓国の大学がたくさんあり、編入学ができると知って、進学を決めました。

小学生の頃から韓国語は勉強していましたが、頻繁に出る単語やフレーズを知っている程度で、授業中の先生の韓国語は50％以下しか理解できませんでした。それでもコツコツと勉強を続け、特に2年次にあった韓国語検定講座の授業で、毎週長文読解の課題が出て、これで急激に速読力があがりました。

今振り返ると、神田外語学院は韓国語を勉強する人にとってとても良い環境だったと思います。私は特に会話力に自信がなかったので、学内にある多言語センターであるMOVEで韓国人の先生を相手に積極的に会話力を上げました。学校から帰宅しても、勉強しているという感覚ではなく、息抜きという感覚で韓国語のブログを見たり、音楽番組を見たりし、最終的には在学中で韓国語能力試験（TOPIK）5級、現在では6級に合格しました。

韓国語を勉強していくうちに日本語との比較に興味を持ちました。日本語の構造などを大学で深く学ぶことを考えたのですが、日本で日本語を学んでも客観的に見られない気がしました。外国で、外国人の目線で日本語を見てみたいと思い、韓国の大学で日本語を学ぶことを決意。ですが日本人だと日語学科には入れないという大学が多く、困っていたところ、アジア／ヨーロッパ言語科 韓国語コースの林世涓先生から日本人留学生でも日本語を学べる崇実大学校を紹介され、編入学を決めました。

私はコロナ禍の影響で秋編入つまり神田外語学院を卒業して半年経ってからの編入学を選びました。最初はクラスになじめるのか緊張したのですが、同じく秋編入という学生がたくさんいましたので、浮くことはありませんでした。カリキュラムも秋編入・春編入どちらも一緒のことを勉強することができますので不利なことはありません。

崇実大学校は2学期制で、年間の学費は70万円くらいです。ただTOPIKに応じての奨学金がありまして、私の時は出願時の所持している級で決まりました。私はその時は4級で、それでも70％免除です。編入して以降は学期の成績で決まります。

私は学生寮に暮らしていて、生活費は寮費が1学期19万円、月で割ると3万円くらいです。食費などはアルバイトをしていて、これがほぼすべて食費になっています。だいたい月、2万円くらいでしょうか。それに加えて交通費や雑貨代などで2万円ほどです。

アルバイトはカレー屋さんで働いていて、月に5～7万円くらい得ています。最初は接客用語とかも知りませんでしたので、苦労しましたが、おかげで韓国語力はとても伸びました。

正直なところ、最初は留学は怖いと思っていました。ですが母親から「行ってみないと分からないし、ちょっとでもその気持ちがあれば、行かなかったら後悔するよ」と言われことで決心しました。

今感じていることはコミュニケーション力が確実にあがったということです。言葉がうまく伝わらない分、必死に努力しますし、大学でもアルバイト先でも、国籍もバラバラ、性格もバラバラ。でも話さないと始まらないという思いで、頑張って話すようにしました。これが成長を感じたポイントです。

留学をして大変だなと思うこともありますが、少しも後悔はしていません。留学は人を大きく成長させると思いますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。