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2021年度 国際観光科「卒業旅行企画発表会」

2021.12.22
▲11月末日、国際観光科2年生による卒業旅行の企画発表会が実施されました。
▲「この国に行くならこんな楽しみ方をしてほしい」王道の観光地をめぐるだけではなく、テーマに沿ったニッチな場所をめぐるツアーも。
▲ニューヨーク8日間の旅を英語でプレゼンテーションをするチームも。

学生たちは、とある旅行会社のスタッフという設定。まずは国を選定し、現地の観光局や旅行会社のホームページ、現地に住む人のブログなどから最新の情報を収集。世界遺産、その土地ならではのアクティビティ、穴場のレストランなど、学生たちの想いを詰め込んだ旅のプランが次々に紹介されます。移動手段や所要時間も考慮し綿密に練られたプランの提案は本物の旅行会社の社員さながら。プレゼンテーション中は各国の民謡も聞こえてきて、まるで世界中を旅しているかのような気分になります。

▲「行程内容を考えるとこの日程では厳しいのでは」「このプランを組み込むならオプショナルツアーにするべき」審査員の鋭い指摘に対して、学生も自分たちのプランニングの意図を熱心に説明します。

審査員席には授業や研修でお世話になった企業や各国の観光局、大使館の方々の姿が。自分たちのプランにいくらの価値をつけるのかということも、この発表会の見どころ。この旅行代金でツアー催行は現実的なのか、審査員が厳しくチェックします。ツアープランニングのプロフェッショナルとリアルタイムで議論を重ねることで、学生のプランにより磨きがかかります。

▲中国ツアーを提案したチャイナドレス姿の学生たち。企画段階からサポートいただいたアドバイザーの方と始めての対面です。
▲テーマや各国をイメージする衣装を身にまとう学生たち。華やかなファッションもこの発表会の楽しみ方の一つです。
▲最優秀賞:バルト三国で過ごすEMOTIONAL DAYS~チェキでエモいを収めよう~
▲優秀賞:スマホなんていらない豪州
▲ 国際観光科はとにかく明るくアットホームな雰囲気。カメラを向けるとポーズをとってくれるサービス精神旺盛な学生ばかり。「人を楽しませたい」というホスピタリティが伝わってきます。

今回の学生たちは新型コロナウイルスの影響を大きく受けた世代。彼らの入学直後の授業はすべてオンラインで実施され、旅行業界の採用は例年よりも縮小した状態での就職活動を余儀なくされました。しかしその懸念とは裏腹に、国際観光科の学生たちは素晴らしい進路実績を残しました。観光業界に就職する学生もいれば、物流業界などの全く異なる業界に進む学生、一方大学に編入学する学生など、その進路は十人十色。道は違えど、彼らが口をそろえて話すことは「国際観光科で学んだことは一つも無駄にならなかった」ということ。最後に国際観光科の学生からメッセージをもらいました。

▲「旅行業務取扱管理者資格などの国家資格や世界遺産検定のために学んだ知識は、他業界で働く上でもとても役立つと思います」「国際観光科は海外の人に日本の良さを伝えるスキルを学べる研修ばかり。大学編入学試験においても本当に役立ちました」と語る学生たち。

―観光産業を学ぶことに不安を感じている高校生の皆さんへ―

「観光は『潰しのきかない分野』だと思われているかもしれませんがむしろ逆。国際観光科で学んだことはあらゆる分野に活かせて、無駄になったことは一つもありませんでした。グローバルな視点やスキルを身につけたいなら観光学はうってつけです。そして何より国際観光科の授業は本当に実践的で楽しいものばかり。ツアーガイド研修や添乗員研修などで楽しく学べて、そのうえ国家資格まで取得できてしまうんです。就職のことを気にして観光を学ぶことを諦めるのは本当にもったいないです!」