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神田外語グループの学生が「即位礼正殿の儀」の接遇支援業務に参加しました

2019.12.11

 今年5月の皇位継承に伴い、新たに即位した天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」が10月22日(火)に皇居・宮殿で行われ、各国から賓客が参列しました。この度、「即位礼正殿の儀」の接遇支援業務に参加した本学の学生は、賓客に対するおもてなしや円滑な輸送のため、賓客が利用する空港や日本国内のホテルに配置されました。
 大学から7名、学院から12名の学生が接遇支援業務に参加し、各国の賓客が入国~出国するまでの数日間、空港での貴賓室対応や宿泊ホテルでの誘導対応など、一生に一度しか経験できない貴重な体験をすることができました。

 この度は大学と学院、それぞれ2名ずつ取材を行い、接遇支援として参加した業務内容と感想をいただきました。

神田外語学院 国際ビジネスキャリア科2年 水野愛音さん

 私は6日間ホテルで勤務をしました。賓客の方がホテルに着いた時は全部の荷物車がホテルに到着しているかの確認と、ホテルを出られる時は荷物の個数を確認して、成田空港にいる職員の方にホテル出発時刻や荷物車の台数等の情報を逐一連絡しました。また私が接遇支援として参加したホテルでは晩餐会が行われて、何十ヵ国もの賓客の方が来ていたのですが、一緒に業務を行う方々と連携をして車列の手配を行いました。どの国の賓客の方が晩餐会の会場を退出され、ホテルを出られるのかを共有することで、滞りなくお見送りを終えることができました。他の業務としては、一般のお客様と賓客の方々が鉢合わせしないように誘導等も行いました。事前に私の業務内容は決められておらず、当日の様子で業務が決められ、また賓客の方がスケジュール通りにいらっしゃらなかったりすることもあったので、特に臨機応変な対応が求められたと思います。私の内定先の社員の方とお仕事をさせていただいたのですが、社会人になる前に現場を知ることができてとてもよかったです。
 また、社員の方も「こんな機会に携われることなんてなかなかないよ。」ともおっしゃっていて、参加することができてよかったですし、本当に楽しかったです。

神田外語学院 国際エアライン科 キャビンアテンダントコース2年 秋山千尋さん

 私は成田空港で賓客の方が入国されたときの荷物のピックアップと、帰国されるときの貴賓室での対応をしました。私たちはあくまでもサポートということだったので、直接賓客の方とお話しする機会はありませんでしたが、今回は一生で一度あるかないかというような貴重な経験をさせていただくことができました。貴賓室は、帰国される際に利用する賓客用の部屋で、賓客の方が荷物を預けたり、搭乗手続きを待つ際に利用されます。私はその貴賓室でお茶出しをする仕事をしました。一機に何人もの賓客の方が搭乗されるときは、貴賓室に代わる代わる賓客の方がいらっしゃったので、とても大変でした。しかし、この度接遇支援として参加できたことに対する喜びもありましたし、素晴らしい方々と一緒に仕事をすることができて、本当に参加してよかったと思います。
 現場で一緒に仕事をさせていただいた方々の姿を見て、社会人としての責任感や大変さを感じることができました。現場には各国の賓客の方がいらっしゃったので、場所の視察やシミュレーションを何日もかけてやっているにもかかわらず、現場ではイレギュラーなことも起こりました。しかし、その場の臨機応変な対応で滞りなく業務が進んでいるのを見て、本当に勉強になりました。この経験を将来に繋げることができたらと思います。

神田外語大学 イベロアメリカ言語学科3年 東海林萌さん

 私は都内のホテルで1週間、業務を行いました。現在、ホテルでアルバイトをしているため、その経験も考慮していただき、実際に現場でお仕事をさせていただくことができました。内容としては玄関や駐車場で待機して無線を使いながらの情報の共有、賓客の方の誘導をさせていただきました。情報の共有は秒刻みのスケジュール管理で、逐一無線で連絡を取りながら滞りのないように対応しました。その他にも買い出しや事務処理なども行いました。一緒にお仕事をさせていただいた方々とも密なコミュニケーションを取ることができたのはとても良かったです。私は昨年7月~今年6月までメキシコに交換留学に行っていたのですが、その間に元号が令和に変わっていたのもあり、この「即位礼正殿の儀」では接遇支援業務に是非参加したいと思いました。また都内のホテルでの経験や自分の語学力を生かせると思ったのも理由のひとつです。
 この度の経験を通して、先を見通して行動することの大切さを学びました。周りの方々はリスクに備えて常に先を見据えた行動をされており、本当に勉強になりました。社会人になる前にこういったことを緊張感のある現場で経験させていただくことができて良かったと思います。

神田外語大学 イベロアメリカ言語学科4年 三沢有加さん

 私は成田空港で賓客の方が入国した際の荷物のピックアップと出国時の貴賓室対応をしました。また、接遇大使といって、賓客のお付の大使館職員の方のご案内も行いました。私はスペイン語を専攻しており、ちょうどスペイン語圏の賓客の方を誘導する機会がありました。英語で話しかけられたのでスペイン語を話せるということを伝えると、賓客の方とお話しをすることができました。スペインに留学に行ったことを伝えると、「私の国にもおいでよ。」と言っていただいたりと気さくに話しかけてくださったことがとても嬉しかったです。
 私は「即位礼正殿の儀」という一生に一度あるかないかの貴重な式典に携わることができる機会はなかなかないと思い、参加を決めました。また、空港での就職が決まっていて、空港で働く方々がどういった動きをするのか気になっていたので、この度の業務を通して実際の雰囲気を感じることができ、参加して良かったと改めて思いました。実際に参加すると、責任のある仕事を任せていただくこともあり、戦力にならないといけないという思いもありましたし、与えられた仕事だけをこなすのでなく、しっかりと考えて業務を行わなければならないという仕事の厳しさを社会人になる前に感じることができました。