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中南米縦断の旅~ウルグアイ~

2019.11.08
▲ホセ・ムヒカ元大統領と

2019年1月から1年間かけて、仲間2人とともに中南米を縦断しているスペイン語コース卒業生、鈴木竜矢さんの旅についてご紹介します。この記事では第5ヵ国目、ウルグアイについてお届けします。

ウルグアイ

▲モンテビデオ①

ウルグアイは人口約340万人、日本の約半分の面積の小さな国です。日本ではあまり馴染みがない国かもしれませんが、サッカーでは古豪と呼ばれ、ワールドカップの初代開催国、そして優勝国でもあります。

 

ウルグアイでは、首都のモンテビデオと、世界遺産の街コロニア・デル・サクラメントを訪れました。

▲モンテビデオ②
▲モンテビデオ③
▲モンテビデオ④

モンテビデオの中心地は旧市街になっており、歴史的建造物をたくさん見ることができます。

 

港市場には、ウルグアイの特産品の牛肉を使った、肉料理やステーキの露店がずらっと立ち並んでいます。少し高級なのですが、滞在中に一度はと思い、肉厚なウルグアイのステーキを味わいました。

▲コロニア・デル・サクラメント

町そのものが世界遺産に登録されている「コロニア・デル・サクラメント」は、スペインとポルトガルの2ヵ国から植民地支配を受けていた歴史があります。

 

そのため建築物は、両国の建築様式が入り混ざっています。例えば石畳造りの道は、道の中央が盛り上がっている造りはスペイン様式。反対に、中央が沈んでいる造りはポルトガル様式です。このように随所にそれぞれの文化や特徴を見ることができました。

そして、ウルグアイでどうしてもお会いしたかった方がいます。それは、ムヒカ元大統領です。もちろん、どのようにしたら元大統領にお会いできるのかだなんてわかりませんでした。

 

しかし、まずは私たちにできる行動を考え、断られることを重々承知で、国会議事堂へ向かってみました。

そして、元大統領へお会いしたいという思いを国会議事堂で職員の方にお伝えました。そうしたところ、ムヒカ元大統領の奥様であり、現副大統領のルシア・トポランスキーさんの秘書の方とコンタクトをとることができたのです。
そして、なんとムヒカ元大統領が、私たちをご自宅へ迎え入れてくださることになったのです。

何とも夢のようなことですが、当日までにお聞きしたいことをまとめ、ムヒカ元大統領のご自宅へ向かいました。ムヒカ元大統領は私たちを心温かく迎え入れてくださり、私たちのために1時間以上もお時間を割いてくださいました。

 

人の幸福、世界情勢、現在されている農業について、たくさんのお話を聞かせてくださいました。面会後、いつものようにトラクターに乗って、田んぼへ向かって行ったムヒカ元大統領の後姿は、今でも胸に焼きついています。

さらに幸運なことに、当日はルシア現副大統領もご在宅で、お会いすることができたのです。国会議事堂を訪れた時は、一国の元大統領、そして副大統領にお会いするということが叶うとは思っていませんでしたが、高校生の頃の私にとっては、中南米を旅するということすら想像できなかったことです。

皆さんもやりたいことに全力で、本気で取り組んでみてください。きっと、成功に繋がる「何か」が起きるはずです。それでは6ヵ国目のブラジルまでADIÓS!

旅のルート

メキシコ → グアテマラ → チリ → アルゼンチン → ウルグアイ★今回の記事はここからお届けしました! → ブラジル → パラグアイ → ボリビア → ペルー → コロンビア → エクアドル → ペルー※2回目 → ブラジル※2回目 → 仏領ギアナ → スリナム → ベネズエラ → パナマ → コスタリカ → ニカラグア → ホンジュラス → エルサルバドル → グアテマラ※2回目 → ドミニカ共和国 → ハイチ → キューバ → メキシコ※2回目

Profile

鈴木 竜矢さん

千葉県立土気高校出身
神田外語学院アジア/ヨーロッパ言語科スペイン語コース2014年3月卒業
神田外語大学イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻2016年3月卒業
在ニカラグア日本国大使館勤務2015年9月~2018年9月

外務省在外公館派遣員として、在ニカラグア日本国大使館で働いたことをきっかけに、大好きになった中南米の魅力をもっと日本の若者に届けたい!という思いを抱き、自ら中南米にある約25ヵ国を訪れ、知見を深めながらその魅力を発信していくことを決意。

▲ 在ニカラグア大使館勤務当時の鈴木さんの様子①
▲ 在ニカラグア大使館勤務当時の鈴木さんの様子②

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