CULTURE
2022/03/01
小麦粉を使わない美味しい軽食&お菓子として、ブラジルのポンジケージョとタイの「うずらの卵」を、先日ご紹介しました。
どちらもタピオカ粉を使ったもので、ポンジケージョにはチーズが、「うずらの卵」にはサツマイモが入っています。
この二つ、見た目がそっくりでした!左がうずらの卵、左がポンジケージョです。
さて、味のほうはどうなのか。本学アドミッション(広報部)の皆さんに食べ比べをしていただきました。
コロナ禍なので、それぞれが離れた場所でマスクをしたままもぐもぐ。
それでは、食レポしていただきましょう。
ポンジケージョ
・一口食べるだけで食材の香りや風味が鼻から抜けて、軽い食感にも関わらず食べごたえがあり、満足感がある。
・塩気がちょうど良く、ぱくぱく食べられました。タピオカ粉を使っているためか、とてももっちりとしていて、癖になる食感。
・食べる前からほのかなチーズの香り、一口食べると更に濃厚なチーズの香りで、表面は非常にパンに近く、食感はもちもち、おやつにも主食にもできる。
うずらの卵
・素朴で、優しい味、ねっとりとした食感も新鮮!
・ココナツオイルの風味を感じるような…材料が知りたくなる味でした。
・甘さもちょうどよく、後味もさっぱりしていて、甘いのが苦手な人や年齢関係なく好まれる味。
・芋のほっくりした味、もちもちで美味しかった。
・ほんのり甘く、和菓子の「すあま」を感じる。
ベトナム語専攻の伊藤先生も試食!
というわけで今回は、「小麦粉要らずの美味しいもの」を2つ、ご紹介しました。
海外にはまだまだ私たちの知らない美味しいものがたくさんあります。食べられない食材があっても、海外の料理に目を向ければその食材を使わない美味しいものが見つかります。
語学力を使って本格的な現地のレシピを手に入れれば、食生活がますます豊かになっていきますね。
タイの記事で、キャッサバはバイオエタノールの原料としても知られている、とあります。ブラジルではサトウキビがバイオエタノールの原料として使われています。車の燃料として一般的で、ガソリンスタンドではサトウキビから作ったエタノールとの混合ガソリンも選べます。タイと同じですね。
では、なぜ日本ではそれほど普及していないのでしょう。合わせて考えてみましょう。
食べ物としてのみならず、環境に配慮した燃料にもなる植物に着目して世界をみると、きっと新たな発見がありますよ。
キャッサバは実は、日本でも栽培されています。キャッサバのほかに、近年日本で栽培され始めた新たな食材はなにか、どんな人たちが栽培し、どのように流通し、どんな人たちが食しているのかなどなど、調べてみると面白いです。新しいものを取り入れながら、日本の食文化はますます豊かになっています。
これまで日本では育たなかった植物の栽培が可能になった背景の一つとして、気候の変化が関係していることもあります。
食という観点から、日本や世界の今を知り、社会や地球環境へと思考を紡いでいきましょう!
文&ブラジル料理担当 奥田若菜(ブラジル・ポルトガル語専攻教員)
タイ料理担当 和田理寛(タイ語専攻教員)
写真 コミュニケーションチーム