CULTURE
2022/02/21
今回はブラジルのポンジケージョをご紹介します。
「小麦粉要らずの美味しいもの」に注目したきっかけは、友人が小麦粉アレルギーになったことです。
食物アレルギーは、小麦粉以外にも、卵や乳製品、甲殻類など、さまざまな種類がありますよね。単に好き嫌いではなく、アレルギー反応ですので、その食材を摂取しないよう気を付けなければなりません。
特定の食物が食べられないとなると、食べられるメニューは減ってしまいます。小麦粉アレルギーになった友人も、市販のパンや麺類、お菓子などが食べられなくなり、普段の食生活がかなり制限されました。それはちょっと窮屈です。
そこで外大の教員として目を付けたのが、世界の料理です!
日本だけで考えると、食べられるメニューは少ないと感じてしまいますが、世界に目を向けるとどうでしょう。特定の食材を使わなくても美味しいものはたくさんあるはず。選択肢がぐっと広がります。
食べられないメニューに目を向けるより、食べられるメニューを新規開拓して楽しみたい!
ということで、今回は小麦粉を使わない美味しいブラジル料理をご紹介します。
「小麦粉要らずの美味しいもの」の第二弾では、タイ料理を紹介します。
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ポンジケージョはポルトガル語でPão de Queijoです。「チーズのパン」という意味通り、粉チーズをたっぷり使います。「パン」と名前が付いていますが発酵不要なので、思いついたらすぐに作って食べられるのも便利です(ちなみに日本語の「パン」は、ポルトガル語のpãoが語源です)。
チーズがたっぷりで、もちもち美味しい!
さて、使うのはタピオカ粉。日本ではタピオカドリンクとして人気ですが、ブラジルでは軽食によく利用します。
まずは牛乳、水、オリーブオイルを混ぜ、そこにタピオカ粉を入れます。
さらに粉チーズと卵。
滑らかになるまでこねこねしたら、丸めます。
オーブンで焼いて出来上がり。
今回は焼き上がりでゴルフボールくらいのサイズにしましたが、ブラジルでは菓子パンくらいのサイズのポンジケージョも一般的です。
今回はブラジルのレシピ通りにタピオカ粉を使いましたが、片栗粉や白玉粉で作るレシピもあります。ぜひ手に入りやすい材料で、レシピ検索してみて下さい。
ポンジケージョは、ブラジルで朝食やちょっとお腹が空いたときに食べる「小腹おやつ」です。
濃いコーヒーを片手にポンジケージョをつまめば、気分はブラジル!
コーヒーについては以前のブログ記事で紹介しているので、そちらもご覧ください。
それでは、次回はタイの「小麦粉要らずの美味しいもの」のご紹介です。
お楽しみに!
文&写真 奥田若菜(ブラジル・ポルトガル語専攻教員)