神田外語グループのいしずえを築いてきた人々

第25回 糟谷幸徳神田外語学院第7代学院長 社会の「今」に必要とされる専門学校を追究する

大学では学べない分野の学びと
英語教育を融合する“横展開”が急務の課題

令和2(2020)年の初頭から新型コロナウイルスの感染拡大が本格化し始め、海外との往来が不可能となり、街角から外国人の姿が消えました。それ以前は、年々、訪日観光客が増え続け、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、英語熱が非常に高まっていました。しかし、目の前から外国人がいなくなれば、高校生の英語熱はあっという間に下がる。その現実を目の当たりにしました。

しかし、ウィズコロナの時代になり、令和5(2023)年に入ってからは急速に訪日外国人も増えています。もちろん英語学習や国際系の学びに対するニーズは改めて高まっていくでしょう。それに、日本人の英語力は世界的に見て、かなり低い。神田外語学院が提供する英語教育は必ず必要とされるはずです。

神田外語学院の一番の強みは言うまでもなく外国語教育です。今後はこれを堅持したうえで、職業の専門性を学べるコースへと横展開していくことが急務の課題です。令和5(2023)年4月にはデジタルコミュニケーション科を設置しました。高校生は時代の動きに敏感だから予想よりも多くの入学者が集まりました。確実にニーズがあるけれど大学では学べない分野の学びと英語教育を融合することで、神田外語学院で学ぶ学生を広げていくことが大切だと思います。

佐野隆治会長は、たくさんのアイデアをお持ちの経営者でした。しかし、ご自分ですべてを実行できるわけではありません。だから代わりにやってくれる部下が必要です。指示をしたうえで、自分が思うところとあまり変わらない着地点に持っていってくれる部下。私は、ずっと銀行員として、上からの指示に応える職業人人生を歩んできたから、佐野隆治会長の要望に応えられたのでしょう。銀行もマッチしたけれど、佐野学園も私にとってはマッチした職場でした。

銀行での30年。そして佐野学園に来てからの15年。45年の職業人人生で本当にやりたいことをやれたし、とても充実したキャリアを歩めたと思います。

糟谷幸徳(かすやゆきのり)
昭和31(1956)年1月、愛知県西尾市生まれ。昭和55(1980)年3月、立教大学経済学部卒業。同年4月第一勧業銀行入社。みずほ銀行支店部担当部長、同川崎支店長などを経て平成19(2007)年5月、佐野学園理事長室次長に就任。神田外語学院キャリア教育センター長、同副学院長を経て、平成24(2012)年4月、神田外語学院第7代学院長に就任。令和5(2023)年3月、学院長を退任。

学校法人佐野学園:理事長室・いしずゑ会
〒101-8525 東京都千代田区内神田2-13-13
TEL: 03-5289-8828

法人本部広報部 渡邉公代
TEL:03-3258-5837

写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

本ページの記事・写真等及びコンテンツの著作権は、
神田外語いしずゑ会、写真家または情報提供者それぞれに帰属しています。

閉じる