神田外語グループのいしずえを築いてきた人々

第25回 糟谷幸徳神田外語学院第7代学院長 社会の「今」に必要とされる専門学校を追究する

顕在化する大学編入学のマーケットと
「予備校化」に猛反対した佐野隆治会長

2010年代に神田外語学院の入学者数が増えたもうひとつの要因は大学への編入学の希望者が急増したことです。

学院では、平成20(2008)年に神田外語大学への2年次編入学制度を導入しました。私は平成21(2009)年にキャリア教育センター長になりましたが、大学への編入学を希望する学生が少しずつ増え始めていることを実感し、「大学編入相談室」を設けました。当時の本部ビルにあったILC(Independent Learning Center)の一角で週に1度ほど相談を受け付けていました。その頃は神田外語大学への編入学が30人から40人、他の大学へは10人ほどという規模でした。

私は専門学校から大学への編入学についての制度について知識がなかったので、編入学というニーズやマーケットがあることに驚きました。調べてみると専門学校から国立大学や有名私立大学に編入学をしている学生もいて、編入学の実績をうたい文句にしている外国語の専門学校もある。

学生数を増やすうえでも、編入学の強化は効果的だと考えました。当時、神田外語学院は女子学生が8割以上で男子学生は1割強。女子の入学者は主に就職が目的でしたが、大学進学を希望するのは相対的には男子学生の方が多い。編入学を強化すれば男子学生が増え、学院への入学者の総数が増えると考えたのです。実績が伸びれば、高校の先生方にも「神田外語学院・経由・大学編入学」という選択肢を考えてもらえる。そこで、2010年4月には「大学編入センター」が設けられました。

当時、英語専攻科には「大学編入専攻」が設けられていましたが、編入学対策の科目は週20コマのうち、わずか1コマだけでした。「大学編入専攻」をうたっているのだから、「カリキュラムのなかに編入学対策の科目をもっと入れればよい」という意見もありましたが、佐野隆治会長が猛反対されました。

「うちは予備校じゃない。2年間、一生懸命英語を勉強すれば、英語の読み書きはできるし、聞くことも話すこともできるようになる。専門学校のカリキュラムをしっかりやらせて、そのうえで希望者を編入学させなさい」と指示されました。

その後、編入学の実績がかなり上がった時期になっても、佐野隆治会長のポリシーは変わりませんでした。確かに、編入学においても英語の配点は大きいし、TOEICの高得点も武器になります。そして、佐野隆治会長のポリシーは絶対です。そのポリシーのなかでやれることをやり抜くしかありません。

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写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

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