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千葉県のタイ寺――支えているのは誰?

2021/12/21

สวัสดีค่ะ

外国語学部アジア言語学科タイ語専攻2年山田彩乃です!

 

2021年11月6日~7日、神田外語大学教員と学生で千葉県成田市にあるタイのお寺「ワットパクナム日本別院」で行われたカティナ衣奉献祭に参加しました。また、僧侶の方にインタビューさせていただきました。

 

まずカティナ奉献祭って何?と思った方、合わせてこちら(↓)のブログも読んでみて下さい!

 

タイ料理が無料で食べ放題のナゾ?――カティナ衣奉献祭@ワットパクナム日本別院

 

私は、お寺やお祭りを支える「縁の下の力持ち」に注目します!

写真①は、祭の前日(11/6)に準備のお手伝いをしていたタイの方の様子です。

私たちは「毎回祭事があるたびにお手伝いに来ているのかな?」と疑問に思い、日本語とタイ語の両方をつかってインタビューしてみました。すると「時間があるときに手伝いに来るから毎回ではないよ、特に決まってないんだ」と教えてくれました。こうして見えないところで多くの人たちが助け合いながら、このお祭りが成り立っているんだなぁと…まさに、縁の下の力持ち!と感じました。

 

本学の学生もパクナム寺院で昼食を頂いた後に皿洗いのお手伝いを頑張っていました(写真②)。

ところでお祭りの日以外は、誰がどのようにお寺を支えているのでしょうか?例えば、お坊さんの食事についてです。

 

タイでは、お坊さんは毎朝托鉢に出て、村人や町の人から食事を寄進してもらうと授業で学びました。

「日本に住んでいるタイのお坊さんは毎朝托鉢に行っているのかな?」と思い、実際に僧侶の方からお話を伺いました!

答えは・・・托鉢は普段していないそうです。日本だと確かに難しそうですね。

ではお坊さんの毎日の食事はどうしているのでしょう?

このような(↓)感じになっているようです(お坊さんより)。

 

でもなぜ一般の方はお坊さんに食事を寄付しにくるのでしょうか。

それは・・・徳を積むためです。

タイ人仏教徒は、人の幸不幸は徳の多寡によると信じられています(出典①)。

お坊さんに食事を提供することは徳を積む良いことなので、一般の方もお坊さんに食事を寄付しにくるんですね。

そして、平日の昼食を毎日提供している「ゲウチャイ」は、イオンモール成田にあるタイ料理店です。

ゲウチャイからワットパクナム日本別院に食事を届けている日本人男性もいらっしゃいます。タイの方以外に日本の方も縁の下の力持ちとしてワットパクナム日本別院を支えているようですね!

 

お祭り前日(11/6)は、お坊さんの食事が終わったあと、私たちも食事をいただきました(写真③)。

はじめて目にするタイ料理も多く、ワクワクしました。また、どの料理も美味しかったです!

 

他にも祭の準備・食事以外にも「縁の下の力持ち」としてワットパクナム日本別院を支えている方がいるのかも!?

 

今回、お寺を訪問して祭(前日・当日)を見学した学生たちは以下のとおりです(写真④)。

山田彩乃、武さくら、中村好良鹿、秋山直輝、菱山蓮、クムウォン勢名

また、僧侶の方、参加者の方には、祭前日・当日と2日間インタビューさせていただきました。カティナ衣奉献祭、ワットパクナム日本別寺院のことやその他多くの質問に答えて下さいました。

自分たちで新たな発見をし、疑問に抱いたものを直接インタビューするという素敵な経験ができました。大変お世話になりました。

ありがとうございました!

 

文 山田彩乃(タイ語専攻・2年)

 

 

【参考文献】

出典① 泉経武(2009)「タム・ブン ทำบุญ」日本タイ学会『タイ事典』めこん、p.240