神田外語グループのいしずえを築いてきた人々

第8回 山岸秀豪佐野学園監事『受け継がれゆく創業の精神』

買おうと思えばベンツでも買えます。
でも、学生の学費で高級車には乗れません。

昭和51(1976)年に、神田外語学院は専修学校法による認可を受けました。この頃からの数年間が学生数のピークの時期です。例えば、昭和52(1977)年は、志願者約3,000名で合格者約2,600名。ずいぶんと落としてもったいないと思いましたよ(笑)。これで1学年だから2学年を合わせると5,000人前後になる。

入学式は日比谷公会堂で行われていました。専門学校が日比谷公会堂で入学式をやるなんて、とても驚きましたよ。この当時、僕は神戸支社に勤務していました。関西学院大学の近くに住んでいたのですが、学校の方に「東京には神田外語学院という学生が5,000人もいる語学学校があると聞いたのですが、本当ですか」と聞かれたこともあります。関西の学校関係者の間でも話題になるぐらい神田外語は知名度が高かったのです。

それほど学生数が増えても、公一先生も、きく枝先生も質素な生活をされていました。無駄なお金は一切使わない。お金をとても大切にする。それは隆治会長にも受け継がれていると、つくづく思いますね。これは見習わなきゃならいんだけど、なかなかうまくいかない。

池之端の家に泊まらせていただいて、きく枝先生と一緒に理事長車で送ってもらったことがあります。きく枝先生が理事長をされていた頃だったかな。乗っていたのは、確か国産車で、タクシーに使われるクラスの自動車だった。僕は冗談半分で、「質素な車ですね」と言ったことがある。「もっといい車に乗られたらどうですか。交通事故が起きたら大変です」ともね。すると、きく枝先生はこうおっしゃいました。

「個人でも買おうと思えばベンツでも買えます。だけどね、私は学校の経営者であり、学院長です。学校は学生さんの大切な学費で成り立っています。親御さんたちには大変苦労されて学費を払っていただいています。ですから、学校の責任者がそのお金で高級な車に乗るわけにはいかないのです」

僕は、「ああ、さすがだな」と感心しました。教育者であり、学校の経営者はこうあるべきだと痛感しました。(6/11)

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写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

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