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DAY 2 / GLA Study Tour in Lithuania

2022/02/16

Tue, FEB 15 (リトアニア研修2日目)

杉原千畝記念館訪問

閑静な住宅街のなかにある杉原千畝記念館(旧カウナス領事館)にて

カウナス駅、列車の出発直前まで杉原氏は、この場所でビザを発給した

 

相当の寒さと降雪を予想して、学生にはくれぐれも耐寒装備と雪靴の準備を怠りないように念押しして臨んだリトアニアでのスタディ・ツアーでしたが、本日の天気は快晴。街のなかは、全くと言って良いほど雪はなく、道路は乾いて滑る心配はありません。日向では、厚手の上着では汗ばむほどで、天気の良いことは有難いことですが、見込み違いに学生からブーイング。

 

さて、リトアニアでのスタディ・ツアー、カウナスに来た日本人が必ず訪れる杉原千畝記念館訪問から開始です。同記念館は、昨年7月のブリティッシュ・ヒルズで実施した本学協定校のヴィータウタス・マグヌス大学によるオンライン学修で、人文学部講師でいらっしゃるアルビダスさんの解説付きのバーチャル・ツアーを学生は受講済みです。

 

本日は、”生”アルビダスさんのガイドでの訪問でしたが、学生は、その際の記憶を蘇らせながら、1940年の夏、短期間で杉原氏がおこなった人道支援に想いを寄せました。記念館訪問後は、カウナス駅、メトロポリス・ホテルと、杉原氏が、最後の最後までビザを発給し続けた場所を巡りました。

カウナス旧市街散策

カウナス市民の足、トロリーバス

展望台から見たカウナス旧市街

旧市街のカウナス旧市庁舎前にて

カウナスのネリス川とネムナス川が合流する三角地帯に立地するのがカウナスの旧市街です。学生は、アルビダスさんから、カウナスの歴史について聴きながら、白鳥と呼ばれる瀟洒なバロック様式の「旧市庁舎」やリトアニア最大のゴシック様式の「ペトロ イル ボヴィロ大聖堂」を歩いて見学しました。通常は観光客で一杯の旧市街ですが、コロナ禍で観光客はまったくと言って良いほど見かけませんでした

パジャイスリス修道院見学

パジャイスリス修道院にて、説明者はシモーネさん

 

新市街で昼食をとった後、午後からは、カウナスの郊外にあるパジャイスリス修道院を見学。18世紀バロック風のシンメトリーの、塔も時計も全て対になった印象的な女性の修道士のための修道院でしたが、幾多の変遷を経て、現在は博物館として公開され、一部はホテルとして活用されています。ここでは、学生は、修道院の歴史を通してみたリトアニアとポーランドの関係やヨーロッパにおけるキリスト教の歴史について、ガイドのシモーネさん(アルビダスさんの配偶者)から学びました。何人かの学生から聞いた印象では、ヨーロッパの歴史を学ぶためには、キリスト教の理解なしには難しいことを痛感したようでした。

旧市街でリトアニアの伝統料理を堪能

ツェッペリナイ(写真左)/シナモンアップルパイ、アイスクリーム添え(写真右)

 

15日の締めくくりとして、旧市街でリトアニアの伝統料理に挑戦しました。メニューは、メインが「ツェッペリナイ(Cepelinai)」。形がドイツの飛行船「ツェッペリン」に似ていることから、その名前がついたそうですが、ジャガイモで作った団子で肉を包み、サワークリームをかけていただきます。そして、デザートはリトアニアのりんごを使ったシナモンアップルパイにアイスクリームを添えた一品でした。味の方は、明日にでも学生に感想を書いてもらうことにします。

……… あっという間の一日でした。

 

GLA学部「海外スタディ・ツアー」ニュース 第2号(2022年2月15日) 文責:副学長 金口恭久