神田外語グループのいしずえを築いてきた人々

第21回 佐野隆治会長 『日本人が学び続けていくために』

対価をいただくことを否定せずに
しっかりと稼いで、社会に還元する

親父(佐野公一初代学院長)は実業家だったし、おふくろ(佐野きく枝第二代学院長)は小学校の教員でした。英語教育になんて縁はなかった。でも、40歳ぐらいで終戦を迎え、貿易会社を経営するうちに、「これからの日本の若者は外国語を使えるようになって、世界の人たちと仕事ができなければいけない」と思ったようです。日本の若い人たちに外国のことを勉強してもらい、平和な社会を創ってもらいたい。その想いだけで、英語学校を始めたのです。

人が必要とすることを提供する。それが仕事そのものであり、働くということです。「はたらく」という言葉は、「傍(はた)が楽になる」という表現が語源です。自分が仕事をして、回りの人が少し楽になる。働くという言葉の語源を理解すれば、ほぼすべての仕事は社会貢献とイコールと言えるのです。

ただ、「誰かが楽になるために働く」なんて意識しすぎる必要はありません。目的を強く持ちすぎると、行動が嫌らしくなり、裏目に出るものです。誰でも自分のために働いている。それでいいと思います。きちんとお金を稼いで生活をしていく。そして、多くのお金が入ってきたときは、溜め込まないで社会に還元する。それを続けていけばよいのです。

企業も充分に利益を生んだら、社会福祉に還元すべきです。利益ばかりを追い求めて、社会に貢献しようとしない企業は、組織が壊れていきます。だから、稼ぐこと、対価をいただくことを否定するのではなく、充分に稼いで世の中に還元していくことを考えたほうが健全だと僕は思います。そうすると、不思議なものでお金はまた集まってくるようになります。

神田外語大学が、一つひとつずつ校舎を増やし、新しい教育システムを導入してこられたのも、たくさんの学生諸君が入学してくれて、きちんと収益が確保できたからです。大学でも、学院でも、その収益を学生にどうやって還元していくかを現場とともに考え、実践してきました。

教育は人間のよい面を引き出していくのが仕事です。教育という仕事に携われる人はとても運がよいと思いますね。運というのは、その人が持っているものです。総務でも、広報でも、営業でも、技術でも、同じ職種であっても、別の業界で仕事をするのとはまったく意味が違います。神田外語は学生のために仕事をする。それはとても幸運なことです。僕は、とても運がよかった、本当に運がよかったと思いますね。(5/6)

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写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

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