神田外語グループのいしずえを築いてきた人々

第15回 水野五行神田外語学院第6代学院長『真の英語教育を築き、若者を育てる』

若者たちに必要な教育を創りたい
神田外語学院はいつも直球勝負でした

平成18(2006)年、GC(グローバルコミュニケーション)科を創設しました。グローバル化の時代、英語を話せるのは特別なことではありません。英語を使って何をするか、何を成し遂げるかが大切なのです。GC科は、実社会や企業での仕事に直結するカリキュラムと、それに対応する教授法を実現した点で画期的でした。学生たちは、データ分析、リサーチ、マーケティング、商品企画や生産・販売計画の立案、プレゼンテーションといった一連のプロセスをチームでクリアしていきます。

学生たちが生きていくこれからの社会は、一層のグローバル化が進んでいくことでしょう。この学科の学生たちは、グローバル社会で生き抜くための英語力と問題解決能力、そしてチームワークを養って、社会に飛び立っています。GC科はまさに、英語力と人間力の両方を同時に鍛え上げていく教育を実践するために創ったのです。

平成20(2008)年に英語基礎養成科を設立しました。英語の基礎を積み残してきた学生たちのための学科です。いや、積み残されてきた学生たちと言ったほうが正確でしょう。徹底的に基礎を教え、人前で話す訓練をして、自信をつけていきます。1年間の遠回りをしながらも基礎能力をしっかり身につけたうえで、2年制のコースに入ってくる学生が増えていますね。

平成9(1997)年に設置されていた留学科では、カリフォルニア州立大学フレズノ校と3年編入の提携を結び、単位移管が可能な正規留学が実現しました。平成20年には経済的な負担の少ないコミュニティカレッジの2年次編入コースを創りました。現在は、留学科のほぼ全員が正規留学生としてアメリカに旅立っています。

留学するのが経済的に無理であれば、少しでも賃金の貰えるインターンシップで海外に行かせようと発想し、マレーシア、ブルネイ、ヴァトナム、中国といった国々のホテルなどと提携し、インターンシップ生を派遣してきました。若い学生たちを海外に行かせてあげたい。僕自身が20代にアメリカを放浪し、その経験が人生の糧になっているから、そう思ったのです。

神田外語学院はいつも直球勝負でやってきました。若者たちの教育に必要と思ったものを全力で創ってきました。変化球は投げない。変化球というのは、相手の目をかく乱させるだけのものです。学院が50年近く続けてこられたのは、いつも直球勝負だったからでしょうね。(13/15)

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写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

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