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KUIS生を紹介します!【インドネシア語専攻 小玉さん】

2018/01/25

広報部スタッフが活躍する在学生にインタビュー。
今回は2018年3月に卒業する、インドネシア語専攻の小玉さんです。
北海道出身の小玉さんに4年間の思い出を聞きました!

北海道から一人で神田外語大学に来た最初のころは、どんな感じでしたか?

事前に大学に関しては、オープンキャンパスで得た情報と、インターネット・学校案内で得た情報しかなかったため、右も左もわからないままでのスタートでした。しかし私の性格がどちらかというと社交的なため、意外とすぐに馴染めました。高校が男子8割くらいの男女比率だったので、女性7割の大学で馴染めるか不安でしたが、グループワークが多く、コミュニケーションを図る機会が入学当初からたくさんあったので今でも男女問わず仲が良いです。またみんな東京や千葉など、関東出身の人が大半かと思っていましたが、私の様に北海道や、南は鹿児島など全国から進学した友達も多かったです。あまり困ったことはありませんでしたが、唯一あるとすればどこかに遊びに行くのでも、土地勘が全くなかったので電車の乗り換えなどは結構慣れるのに時間がかかったことですね。

4年間学んだインドネシア語。どんな言語でしたか?

インターネットでは「世界一簡単な言語」なんて書いてあるみたいですけど、全くそんなことはありませんでした。確かに会話などは1年くらいで基本的な会話はできるようになりましたが、文法が複雑というより覚えることが沢山あって大変でした。観光地に行って伝わるレベルなら、すぐに到達できると思いますが、私たちは先生から、「大統領とお話しても恥ずかしくないインドネシア語をマスターしなさい。」と言われていたのでみっちり覚えました。さすがに大統領は話を誇張しすぎだろ、なんて思っていたら本当に大学2年生の時にお会いしてご挨拶する機会があって驚きました。もちろんその時は、丁寧で失礼の無いインドネシア語を使うことができました。やっていておもしろいなと感じた点に、「学べば学ぶ分だけ話せる話の幅がみるみる広がるのが実感できる」ことがあります。大学に入って2年間くらいは、基礎をしっかりと学びましたが、3年生からは「インドネシア語総合」って授業が始まりました。現地の新聞を翻訳したり、ドラマを見て設問に答える授業、若者言葉を教えて貰う授業、注意書きの看板を作る授業など、どれも実践的で楽しいものでした。

またインドネシア語は、世界第4位の話者数がいる言語です。なので、話されている国はあまり多くありませんが話者数は多いので、インドネシアではもちろん、経済発展により日本に来て下さる方も多いので、日本でも話す機会が多いことを学び始めてから実感しました。私はよく浅草や、成田空港、駅のホームで道案内などをよくしています。あ、一回だけドラックストアーで薬を買いたいインドネシアの方の為に薬剤師さんの言っていることを通訳したこともありましたね!

インドネシアってどんな国ですか?

温かい国です。(笑)平均気温が26~30℃くらいっていう気候についてではなくて、人間性の話です。例えば「Tidak apa apa」(ティダ アパアパ)というインドネシア語があります。「心配しないで、Don’t worry」という意味合いなんですが、本当に寛大な人が多いです。もしかしたら「Jam karet」(ゴム時間)という言葉の様に時間にルーズな事も関係しているかもしれないですが、些細な失敗を問いただす人はいません。私が感じる限り、どうにかなるさ!と考えている人が多く、何かあってもお互いがすごく助け合っているので、私がインドネシアにいる時にもすごく助けて頂きました。でも、たまに大丈夫ではないことでも、大丈夫という場合もあるので、そこは安心しすぎず自分の目で判断する必要があることも学びました。あとすごく親切だなと感じたエピソードがあって、インドネシアは入り組んだ路地などが多いんですが、タクシーに乗っている時、運転手さんが道に迷うことがよくあったんです。私に聞かれても全然わからないので、運転手さんが道端のお兄さんによく道を聞きに行っていました。そこで驚いたのが、みんな誰かが答えてくれるから、自分はいいやと思わず、みんな積極的に「なんか困っているの?」と声を掛けてくれて道を教えてくれたことです。日本だと人間関係の希薄化が叫ばれていますが、インドネシアでは何のそのって感じでした!

大学での1番の思い出は?

1年生の終わった春休みに行ったインドネシア短期研修(スタディーツアー)ですかね!初海外ではなかったのですが、1ヶ月もの間、英語も日本語も通じない地域でホームステイするのは、最初は不安でたまらなかったです。しかし現地の大学の学生が一人ついてくれて、勉強や現地の文化を教えてくれたり、相談にのってくれるチューター制度があったので、すぐにその不安は解消されました。私たちの学年はほとんどがこの研修に参加したので、日本人同士で固まったり、日本語ばかりで会話しないようにしていました。その結果たくさんのインドネシア人の方と交流が出来、インドネシア語をもっと伸ばしたいっていうモチベーションがすごく上がりました。そこからインドネシアをさらに好きになり、その後3、4回くらいインドネシアには行っています。

大学で1番大変だったことは?

「両立」って言葉がぴったりかと思います。アルバイトと学業、インドネシア語と英語、言語と文化…数えはじめるときりがありません。やっぱり大学生って忙しいです。神田外語は本当にそうです。1、2年生のうちは基礎をしっかり身につけるし、プレゼンテーションもたくさんあったり、課題も多く大変です。でもそれが今になって楽しい思い出となり、四年生になってもあのころに学んだことはすごく役立っています。

神田外語大学ってどんな大学?

自分らしいスタイルを認め合える大学です。みんな最初から活発で発言を自分からバンバンする人ばかりじゃありません。もちろん人見知りの人もいるし、リーダーシップがすごく上手な人もいます。しかしみんな自分なりの意見を必ず持っています。それをみんな知っていて、発言しにくそうな雰囲気になったら、「〇さんはどう思う?」とか「私は〇〇さんのこういう意見に賛成で~」っていうような発言をよくしている印象があります。誰か一人が飛びぬけて出来るとかそういうのではなく、みんなでゴールに向かって歩んでいくという雰囲気が強いです。これは、英語や専攻言語の学習もそうで、SALCでは日本人同士でも英語で会話したりチューター制度の様に先輩学生が後輩学生と悩みを共有して、本人にあった学習方法を自分で考えるサポートをしたり、一緒に単語の問題を出し合ったりと、様々な場面で、お互いに力を貸しあう姿が見受けらえます。結構お洒落な大学とかテレビで見かけることも多い大学ですが、それ以上に私はこの大学の人間関係が大好きで、この大学を選んで良かったと強く思います。たぶん他の大学に入っていたら、こんなに人を認めて謙虚に様々な事に関心を持つってことを身につけられなかったんじゃないかなと思います。

卒業後のキャリアについて教えてください。

卒業後は、医療機器の商社で営業職として勤務する予定です。全国勤務なため、まだ勤務地は分かりませんが、日本全国で病院の医師、看護師、事務の方向けにお薬以外の医療機器を営業します。近年、日本に人間ドックを受けに来る外国人の方が急増していたりと、日本の高度な医療技術が世界から注目されています。その一翼を担えるよう、患者さまに安心していただけるように、しっかりと商材の知識を身につけ、命の現場に携わる重要な仕事であることをしっかり意識し、嘘をつくことなく真摯な姿勢で仕事に取り組みたいと思っています。直接、患者様に触れ合うことはありませんが、医療従事者の方との信頼関係を大切に、絶対に誤った情報をお伝えしないよう、神田外語で身につけた、日々勉強し続ける姿勢を貫いていきたいと思います。

神田外語大学の在学生、これから入学する皆さんにメッセージ

在学生の皆さんは、たくさんの課題、プレゼンテーションで忙殺されているかと思います。(笑)勉強、サークル、アルバイト、就職活動の両立、正直かなり大変な事だと思います。しかし卒業を目前にした今振り返ってみると、無駄だったと思うことは一つもありません。やらなきゃよかった課題、築かなきゃ良かった人間関係なんて一つもありません。色々な人に支えられて今日の自分がいるんだということを、すごく実感するし、感謝しています。その時には気が付かなくてもいつかやっててよかった、続けててよかったと思える瞬間が必ず来ます。ぜひ日々の積み重ねを大切に四年間の大学生活を自分の手で充実したものにしてください。

高校生の皆さん、まだ入学する前から「え、そんな課題多いの?!」ってびっくりした人も多いかもしれません。実際、多いです。(笑)だけど、大学っていうのは高校とは違うし、担任の先生みたいにすべてを管理してくれる人はいません。大学生には、自分で判断し、管理する力が必要です。もちろん入学当初からそんな力が備わっている人はいません。しかし卒業までには、全員が身についている力だと思います。時間のやりくりって本当に大変です。英語+一から新しい言語を学ぶのも本当に大変です。でも、私が神田外語大学を選んで得したなと思ったことが一つあります。それはお互いを認め合える雰囲気であることです。神田外語は、10個の専攻があります。英語だけじゃなく、私が専攻しているインドネシア語のように地域言語もたくさんあります。なので皆がみんな、同じ言語を習得するわけではありません。しかしどれも「言語」には変わりありません。言語だけでなく、その国の背景にある歴史や文化、宗教まで知らなければ真の意味でのコミュニケーションは図れないのは、みんなが知っています。だからこそ分かち合う困難や、苦悩、やりがいなどは共通の点もたくさんあります。なので、お互いにモチベーションを高めあえる環境があると感じています。「英語だけでも精一杯なのに新しい言語なんて…」、そう思っている人も多いかと思います。大学生は欲張った人が成功すると思います。ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみて下さい!