CULTURE

世界各地の食文化をつなぐ食材

2022/10/24

本学の卒業生が育てているとある植物。

今回は在学生とともに、畑での収穫を体験させていただきました。

 

さて、これはなんでしょうか。

これを見ただけで分かる人はかなりの海外食材通ですね。

これは、世界各地の熱帯で栽培されている、南米原産の植物です。

葉の部分も食べることができますし、地中にある芋の部分は世界各地で食用として好まれています。

大きい植物ですが、写真中央にあるような小さなお花が咲きます。

葉の部分を切り落とし、引っこ抜きやすいように整えます。

そして、少しずつ引っ張る!

抜けました!

さて、この根っこの部分が可食部なのですが、なにかわかりますか?

答えは・・・

 

 

キャッサバです!

キャッサバには毒があり、苦味種と甘味種があります。苦味種は青酸配糖体を含み強い毒性を持つため、発酵や加熱、水に晒して毒抜きをする必要があります。甘味種の毒はごく僅かなので、皮を剥いたものを水に漬ければ、水溶性の毒は食用に問題ないくらいになります。

 

日本ではタピオカドリンクが有名ですが、世界各地では芋そのものが重要な主食となっています。世界での生産量はジャガイモに次ぎ第二位で、主にアフリカ、アジア、南米で生産、消費されています。

新鮮なキャッサバは切り込みをいれるとツルンと皮がむけます。中はきれいな白。

さて、本学の卒業生Sさんはどうしてキャッサバを栽培しているのでしょうか。

Sさんは本学のブラジル・ポルトガル語専攻に在学中、1年間休学してブラジルに渡り、農園でインターンをしました。もともと畜産や農業に興味を持っており、卒業は徳之島(鹿児島県)でキャッサバをはじめとするブラジル食材を栽培、昨年から千葉でキャッサバの栽培を始めています。

キャッサバはブラジルのみならず、世界各地の食文化で重要な役割を担っている食材です。

日本の食卓にはあまり上がりませんが、日本に住むさまざまな地域出身者とその食文化をつなぐ食材なんですね。

 

今後、Sさんのキャッサバがアジア・アフリカ・南米の素敵な各種料理に活用され、日本の食文化をますます豊かにしてくれることを願っています。

【ブラジル料理Mandioca Frita(キャッサバ・フライ)】

 

文・写真 奥田若菜(ブラジル・ポルトガル語専攻教員)