CULTURE

インドネシアのお正月

2020/01/07

皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。インドネシア語専攻4年の石川です。

2020年のお正月、皆さんはどのように過ごされましたか?実家やおじいちゃん、おばちゃんの家でテレビを観て、おせち料理を食べたりしてのんびり過ごした方もいれば、受験勉強でいつもと変わらず勉強していた、など様々な過ごし方をしたと思います。

 

私はお正月に風邪をひいてしまったので、寝正月でした。何とも締まらない2020年のスタートをきってしまいました。

 

 

 

そんな私ですが、去年のお正月はインドネシアで過ごしてました。インドネシアのお正月とはどんなものかを紹介していきます!

バリ島でのお正月

2019年のお正月、私はインドネシアのバリ島にいました。2018年8月から2019年5月まで私はインドネシアの首都ジャカルタに約1年間の交換留学をしており、年末年始は初めて海外で過ごしました。

インドネシアのお正月は日本と違い、「お正月らしさ」というものは感じなかったです。1年中熱い国だからみんな半袖の服を着ているし、海ではサーフィンをしている人もいるし、普段日本のお正月を過ごしている私にとっては不思議な感覚でした。

世界中から年末年始を過ごす人がバリ島に訪れるため、街中はとても盛り上がっていました。そのため、いつも以上に道が混んだり、人がたくさん集まる地域では一部の道路を歩行者天国にしたりなど、普段と違う日であることが実感できました。バリ島にいるとき私はバイクタクシーを利用していましたが、料金がいつもより高かったり、中々タクシーがつかまらなかったりと、大変な思いもしたことを覚えています。

年が変わる瞬間には、街中で花火が上がりました。露店で売っている花火を買って各々打ち上げているので、どこを見渡しても花火が見られました。ただ、各々自由に打ち上げているので、深夜2時ごろまで花火は鳴りやまず、余ったであろう花火は次の日にあげていたので、花火の感動は徐々に薄れてしまいました。(笑)

日本の静かなお正月と違いインドネシアのお正月は盛り上がる日、という印象を強く受けました。

 

インドネシア語のあいさつ

インドネシア語にも新年のあいさつはあります。Selamat Tahun Baru(スラマッ タフン バル)です。Selamatがおめでとう、Tahunが年、Baruが新しい、とそれぞれ意味を持っています。つなげて直訳すると、「新年おめでとう」、つまり「明けましておめでとうございます」と使うことができます。

もし周りにインドネシア人の友達がいたら、ぜひ試してみてください!

インドネシアにお正月はたくさんある?

インドネシアにはお正月が4回あるそうです。その日はインドネシアの祝日になるので、4回のお正月をインドネシアではゆっくりと過ごすことができます。

4回もお正月がある理由には宗教が関係しています。インドネシアでは多くの人がイスラム教を信仰しています。しかし、インドネシアはイスラム国家ではなく、イスラム教以外にもカトリック、プロテスタント、ヒンドゥー教、仏教、儒教の計6つの宗教が国によって信仰を認められています。そのため各宗教の暦にそった新年があるため、4回もお正月があるわけです。

バリ島では多くの人がヒンドゥー教を信仰しており、サカ暦のお正月、「ニュピ」が島全体で行われます。ニュピの日に行われることは、何もしない、ことです。外出や働くこと、火や電気もその日だけは禁じられます。ニュピの日は空港も閉鎖され、観光客や外国人も従わなければならないので、ニュピの日にバリ島を訪れる際はお気をつけください!

今年の目標

私は今年大学を卒業し、社会人になります。私にとって2020年は節目の年であり、環境が変わる年でもあるので、気を引き締め様々なことに取り組んでいきたいです。今年の目標は「継続と挑戦」です。大学で学んできた語学は卒業後も勉強し、社会人になっても何でもいいので新しいことをはじめ、習慣化します。また、社会人になっても年末年始を海外で迎えられるように頑張っていきたいです!