LIFE
2023/03/06
4月からの大学生活まで、あと1か月となりました。
引越しで忙しい人もいれば、高校の友人との時間を楽しんでいる人もいるでしょう。
大学教員として、またずいぶん前に大学生だった者として、入学前の皆さんへのアドバイスです!
外大で学ぶ意味を見失わないためにも、自分の専攻言語に関わらず、世界でいま起こっていることを広く理解しておきましょう。世界を知れば、自分の興味が具体的になり、興味が具体的になれば、語学を学ぶ意義がはっきりしていきます。また、日頃から幅広い出来事にアンテナを向けておくと、授業での議論やレポートのテーマ設定なども楽しくなります。
皆さんがこれから入学する大学にはどんな先生がいるのでしょう。ぜひ、教員について調べておきましょう。「この先生の話を聞きたい!」と明確になれば、入学後の履修科目も選びやすくなります。
大学では授業に関連する文献を読む機会が増えます。専門書・学術書が中心です。高校生の皆さんには読みなれない文体かもしれません。今のうちに一冊、読んでみましょう。慣れるためでもありますし、「自分が一冊の専門書を読むためにかかる時間」を知るためでもあります。読了にかかる時間がわかっていれば、レポートや課題に取り組むときも、提出期限のどのくらい前から準備を始めればよいか、わかりますね。
新学期は、何度もガイダンスがあります。単位の取り方や、各種奨学金の申請方法、留学情報など、大事な情報ばかりです。でもかなりの量なので、正直、頭に入れておくことは難しいです。そして、その情報が必要になるのは、情報を聞いたときではなく、数か月から約一年後の学期末や年度末だったりします。
こうした手続き関係のことをまとめて書き留めるための小さなノート(もしくは手帳)を用意して、一か所にまとめて書いておくと便利です。全てを書き留める必要はないので、「進級要件は便覧の〇ページを確認」とか、「留学関係は国際戦略部に質問。特に〇月に公開される情報に注意」というように要点をまとめておくとよいでしょう。
大学はホームルームもありませんし、担任の先生もいません。自分の大学生活に必要な情報を集め、行動するのはあなた自身です。
え、今さら子供みたいな注意されても、、、と思うかもしれません。せっかくの春休みなので、夜更かしを楽しむこともあるでしょう。
本学の1限は朝9時開始です。1限に間に合う時間に、今のうちから起床する習慣をつけておくことをおススメします!寝坊で欠席が続くと、単位が取れなくなるかも・・・。
そして、一人暮らしを始める人は、料理や洗濯などの生活スキルも今のうちに少しずつ磨いていきましょう。
それでは、4月から大学という学びの場で共に過ごすことを楽しみにしています。
文 奥田若菜(ブラジル・ポルトガル語専攻教員)