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Columnコラム

2019 Nov. 1 通訳のコツ 第2回: 通訳って一つじゃないの
Yuji Kadota

ヘッドフォンから聞こえてくる英語を目の前のマイクに向かって日本語に同時通訳していく通訳者。「同時通訳者」と聞いてイメージするのはこのような姿ではないでしょうか。実は、「通訳」と言ってもその形態はいろいろとあります。代表的なものを幾つかご紹介しましょう。

会議通訳
国際機関が主催する国際会議や大規模なセミナー、シンポジウムなどで行われる通訳。通訳技術が最も高く、同時通訳で行うことが多いので10円ハゲ、胃潰瘍、膀胱炎の元凶とも言われ、精神的に極限状態に追い込まれる。が、会議終了後の爽快感はたまらない。

ビジネス通訳
企業内で行われる通訳形態。営業・人事・財務・合併に至るまでその幅は広い。世の中に「ビジネス英語」というよくわからない言葉がひとり歩きしているように、この「ビジネス通訳」も通訳の行われる場所がビジネスの現場」というだけで、技術レベルは会議通訳と大差はない。

コミュニティー通訳
地域に暮らす外国人のために、福祉・教育・医療などの公共サービス面でのお手伝い。ボランティア通訳の側面が強い。特に通訳訓練を受けていなくてもワタクシ英文科卒業してますレベルでも対応可能。他人の役に立ちたい気持ちが何よりも大事。

法廷通訳
裁判所、警察、拘置所などで行う通訳。裁判制度、法律用語に詳しいことはもちろんであるが、法に引っかかるか、引っかからないか非常に重要なことに直結することを通訳する。立場的に常に中立性を保ち、機密保持という倫理性も求められる。

医療通訳
日本で暮らす外国人のためや、メディカルツーリズム(医療観光)で来日する外国人患者のための医療現場における通訳。常にpatient firstの気持ちで「外国人患者」と「医療関係者」のコミュニケーションを成立させることが重要。今後外国人の数が増加することを考えると、メディカルコミュニケーター、バイリンガルスタッフのニーズは増加すると思われる。

放送通訳
CNNなどのニュース番組を主に通訳する。生放送と同時に行う通訳もあれば、事前に録画したニュースを見てから訳文を作成し、放送本番でオリジナル・スピーカーの速度に合わせて読み上げる「時差同通」をすることもある。基本日本語への通訳が主な仕事。

まずは、説明動画をご覧ください!

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