―絆創膏でくっつける手順！―

どの絆創膏をどこにつけるか

関係詞は２つの文章をくっつける絆創膏。さあ、いよいよ「どの絆創膏をどこにくっつけるの？」のお話です。まずは２つの文章をくっつけて１つの文章にする「手順」をしっかり覚えましょう。手順は９つあります。

①２つの文章のすべての名詞に下線を引く。
その名詞に付いている冠詞（ a 、 an 、 the ）や形容詞も一緒に引く（名詞かどうか自信がない語句もとりあえず引いておいてください）。
②下線を引いた名詞のなかで、２つの文章に共通の名詞、つまり同一の人や物を指している名詞を左右の文章で見つける。
③左の文章にある共通の名詞を「先行詞」と呼ぶ。
④（ここは後で書き入れます）。
⑤右の文章にある共通の名詞を関係代名詞に変える。
（前回の関係代名詞の表を参考にしてください）。
⑥新しく、左の文章を先行詞を書き終えるまで書く。
⑦関係代名詞を書き入れる。
⑧残った右の文章をすべて書く。
⑨残った左の文章をすべて書く。

例文を使って実践練習
それでは、例文を使って実践練習をしてみましょう。
例文１：左文 The building is our school. 右文 It stands near the river.
この２文を関係代名詞の絆創膏を使って１文にしてみましょう。

手順①まずは名詞に下線を引きますよ。
左文 The building is our school. 右文 It stands near the river.
できましたか？左文の The は冠詞なので building という名詞と一緒に下線を引きます。 ourは代名詞ですから、これにも引いてください。でも、次の名詞 school と一緒に引いてはいけません。名詞と一緒に引いていいのは「冠詞」と「形容詞」だけ！ですよ。
右文の It （代名詞）に引いて、 the river にも引く。 near は前置詞なので引きませんが、名詞だと勘違いして引いてしまっても大丈夫。後で必ず消えてしまいますから。

手順②左右で共通の名詞を見つけましょう。
左文の The building と右文の It は同一の物を指していますね。ということは、
③ The building が先行詞。あれ？ちょっと待ってください。 The building と school は同一の物です。つまり、先行詞候補が２つ存在するということですね。はい、ここで先ほど空けておいた手順④の登場です。
④先行詞候補が２つあったら、普通は「より漠然としている方」、つまり「世の中に数が多い方」を選ぶ。
え～と、ビルと学校、世の中に数が多いのはどちらかな？もちろんビルですね。 The building が先行詞に決定です。
⑤ It を関係代名詞に変えます。「物」の「主格」ですから which という絆創膏を使いましょう。
⑥ The building 先行詞を書き終えましたよ。
⑦関係詞 which を書き入れます。
⑧残った右文を全部書く。 The building which stands near the river
⑨残った左文を全部書く。 The building which stands near the river is our school. これで完成です！

いかがでしたか？一見複雑に見える手順も覚えてしまえば適切な絆創膏を適切な場所にくっつけて、サクサクと２文を１文にすることができるようになりますよ。次回も関係代名詞のお話は続きます。お楽しみに！