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神田外語Extension

Columnコラム

2017 May. 31 【完了形を使いこなそう】その1
Takako Kurimoto

―現在完了形の立ち位置―

■ 完了形は日本語にはない

さあ、お待たせいたしました。いよいよ完了形の出番です。完了形は何が何だかさっぱりわからん!という方がとても多いですね。なぜでしょうか?無理もありません。なぜなら完了形は「日本語にはない」からです。例えば、私たちには現在完了形の「立ち位置」がよくわかりません。だから、日本語にも存在する現在時制と過去時制を引っ張り出して、「えーっと、現在完了形っていうのは、現在形と過去形の中間にある時制」と、まったく方向違いの解釈をして、無理やりに日本語の中に引きずり込もうとしてしまうのです。

「現在と過去の中間」って一体どこですか?そんな場所はありません!また、現在完了という時制は日本語にはないので、和訳するときに困ってしまいます。そこで、仕方なく「過去形」で訳すわけですが、「本物」の過去形との区別がつかなくなってしまい、ますます混乱してしまうのです。

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ここではっきり言わせていただきます。(1)完了形は日本語にはありません。(2)だから、日本人がその概念を理解するのは困難です。(3)でも、英語ネイティブは日常的に完了形を使っています。(4)完了形を使わずに英語で大人の会話はできません。(5)だから、完了形を使いこなすしかないのです!

どうですか?やるっきゃないですね。今回から5回にわたって、完了形の世界にどっぷりとつかっていただきます。まずは、「現在完了形」を理解するところから始めましょう。

さて、そもそも「現在」で「完了」って矛盾してませんか?これは英語の Present Perfect を直訳したものなので、おかしな表現になっていますが、がまんしてください。だって、ほら、日本語にはない時制ですからね。でも、このおかしな名前こそが、この時制の概念をはっきりと表現しているのです。

■ 広い意味の「現在形」と考えよう

その概念とは、「現在完了形は必ず『現在』に関わりを持つ」ということです。日本語では過去形で表すことの多い現在完了形ですが、実は広い意味の「現在形」と考えてください。そして、現在完了の「完了」は、「『過去』に起こった動作や状態を現在に結びつけて述べる」という、現在完了形の働きそのものを示している言葉なのです。

現在完了形は≪have / has +過去分詞≫の形で3つのことを表します。つまり、「現在完了形って何を言いたいときに使うのか」ということです。それは、(1)完了・結果、(2)経験、(3)継続です。この3つのことを言いたいときに使うのです。と、言われてもやっぱりまだよくわかりませんね。それでは、ひとつひとつをじっくりと見ていくことにいたしましょう。

次回は(1)完了・結果を表す現在完了形のお話しです。過去形との違いがわからず、いちばん混乱してしまう用法ですね。おまかせください。過去形との明確な違いをお教えしましょう。

まずは、説明動画をご覧ください!

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