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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Aug. 12 【動名詞って動詞?名詞?】その3
Takako Kurimoto

―やっぱり別物、動名詞とto不定詞―
動詞①+ to不定詞あるいは動名詞=?のお話の続きです。前に来る動詞①には4種類ありましたね。それでは1つずつ見ていきましょう。

動名詞か、to不定詞か、の場合

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(1)動詞①+to不定詞のみ:
この動詞①の多くは「未来に向かって何かをしようという意欲や意図」を表します。よく使われるものは、 decideexpecthopepromiserefuseなどです。

例文1:○ I hope to see you again. / × I hope seeing you again.

例文2:○ He decided to study abroad. / × He decided studying abroad.

(2)動詞①+動名詞のみ:
この動詞①は「過去や現在の事柄にどう対処するか、あるいは一般論」を表すときに使われます。意味としては「何かをやめたり、避けたりする」といった消極的な動詞が多いです。 avoid 、 consider 、 enjoy 、 finish 、 mind などです。

例文3:○ Have you finished doing your homework? / × Have you finished to do your homework?

例文4:○ Would you mind opening the window? / × Would you mind to open the window?

さて、前回、消極的で静的な意味を表すこの用法に1つだけ例外があるというお話をしましたね。その例外は look forward to です。

例文5:○ I’m looking forward to working with you. / × I’m looking forward to work with you.
「~するのを楽しみにする」という未来への期待を表すフレーズです。実はこのto は前置詞なので、当然その後ろには名詞を置くべきなのですが、 to不定詞の toと勘違いしてしまう人がいます。みなさんも気をつけてくださいね。

どちらでも良い場合に注意

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(3)動詞①+どちらでもOK=意味も同じ:
この種類の動詞①はとても多く、厳密に言うと、意味上や用法上で微妙な差がありますが、同じと考えて大丈夫です。 begin 、 continue 、 like 、 love 、 hate などです。

例文6:○ I like to play baseball. = ○ I like playing baseball.

(4)動詞①+どちらでもOK。意味が違う:
間違えると大問題になるのはこの組み合わせです。でも、主要な4語だけ覚えておけば大丈夫。 forget 、 remember 、 stop 、 tried(過去形)です。

例文7: Remember [ =Don’t forget ] to put the documents in that box.「書類をあの箱に入れるのを忘れるな」、 Remember [ =Don’t forget ] putting the documents in that box. 「書類をあの箱に入れたことを忘れるな」。

例文8: Stop to talk. 「話をするために立ち止まれ」、 Stop talking. 「話すことをやめろ」。

例文9: I tried to call you. 「電話しようとした」、 I tried calling you. 「電話してみた」。

なお、動詞①としての try の現在形や未来形の種類は(3)ですので、 to不定詞でも動名詞でも意味はほとんど変わりません。

確かに動名詞と to不定詞には奇妙な関係がありますが、やはり、この2つは別物のようですね。今後も動詞①の種類は必ず辞書で確認するようにしましょう。

まずは、説明動画をご覧ください!

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