コラム
2018 Jun. 4
「can」の考え方
英語は「話すか話さないか」であって、「話せるか話せないか」ではなーい
以前にcanの使い方を扱ったときに、
I can’t speak Englishという英語はおかしい、ということをお話ししました。
canにはもともと「能力を持っていることや仕方を知っている」という意味があるのですが、言語を話すというのは、英語圏の感覚では「能力」というより「習慣」に近いのだと思います。ですからI can’t speak Englishと聞くと、身体的な障害があって言葉を発することができないのかな?と誤解するネイティブもいるかもしれません。
もう一つこのフレーズがおかしい理由としては、I can’t speak English=「英語、話せないんですぅ」と英語で話している自己矛盾。おそらく「上手に話せないんです」と言いたいのでしょうが、だとしたらI can’t speak English wellとするべきです。「上手に話せない」と言いたいのであれば能力の話になってくるのでcanでも違和感はありませんが、それでもI don’t speak English wellの方がしっくりきます。
ん~、こんがらがって来たぞ。なんでこう英語は一筋縄ではいかないんだ?とイライラし始めている方もいるかと思いますので、まとめてみましょう。
【ポイント1】
言語を話せるか否かという問題について、日本語では「話せる、話せない」という表現を使いますが、英語では「話す、話さない」という言い方をします。私たち日本人はど~しても、「私デキが悪くて英語話せないんです。ごめんなさいね~」という感覚に陥りがちなのですが、英語圏では「英語?話さないよ」で終わり。
ちなみに私は、I speak Japanese and English but I don’t speak anything else です。
「何ヵ国語を話せるの?」と聞きたいときには、
How many languages do you speak?であって、
How many languages can you speak?ではないんですね~。もちろん、通じないわけではないと思いますけど…。
【ポイント2】
英語を話すけれど上手に話すスキルはまだないという意味なのであれば、ベストなのは
I don’t speak English fluently ですが、スキル(能力)が足りないという意味では
I can’t speak English wellとか
I can’t speak English fluentlyでも大丈夫です。
日本の義務教育+高校で英語を学んで、映画や音楽等で英語に親しんでいて「挨拶程度は話せますよ」という日本人が大半だと思います。そうであるならば、
I speak some English but not fluently
と丸暗記してください!困ることはない 笑。
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