本物の英国文化を体現させるために

第1回 佐野隆治会長『パスポートのいらない英国を創る』

外国語を学ぶ環境には文化が必要だから
中世のイギリスの村を創れないかと考えた

京都・奈良への観光旅行の代わりに、外国の異文化体験ができるような研修施設があれば、修学旅行先として選んでもらえるんじゃないかと思ったんです。平日は学生が来る。週末は一般客が来る。まぁ、辺鄙な場所に創るだろうから、一般客が来るようになるには時間がかかるのは仕方がない。とにかく、うちの学生だけじゃなくて、いろんな学校から修学旅行が来るようになれば、経営的には軌道に乗せられるだろうと思っていたんです。

すぐに場所探しに取りかかりました。群馬や長野を中心に10カ所ぐらいは見たかな。条件のよい場所もありましたが狭いんです。3万坪ぐらいしかない。外国って、広いじゃないですか。広さの感覚、スケール感も大事なんです。そして、白河の土地に出会った。17万坪あったから、これならいいだろうと思いましたね。

白河の土地と出会ったのは、親父が死んだ翌年の昭和54(1979)年の春でした。それから2年間、様子を見ました。やはり、四季を通じてどんな様子かを見ないと決められない。そして、ここなら理想の施設を創れるだろうと。高原の上の土地で、奥は国有林だから大きな開発で新しい建物が視界に出来ることもない。施設へのアクセスは一本道だから防犯上も安心。うちの学校は女子学生が多いですからね。土地の一方は崖になっている。あそこを登るのは容易じゃない。それぐらい根性のある奴であれば入れてやろうと(笑)。女子大の寮みたいに塀と鉄条網では囲みたくなかったんです。

土地は決まった。次は建物です。僕は海外研修の引率で、アメリカもヨーロッパも行ってたけど、アメリカっていうのは、あまりいい建物はない。やっぱりヨーロッパのがいいと思って、建物を見るだけの旅行にも出かけました。イタリアからスイス、ドイツを抜けてオランダへ。そしてイギリスに渡りました。やっぱりイギリスでしたね。英語の発祥の地でもある。

外国語を学ぶ環境には文化が必要です。歴史のある建物がふさわしい。そこで、中世のイギリスの村を創れないかと考えたんです。荘園領主の邸宅である「マナーハウス」を中心に、村人が住む家々を建てていく。白河の土地なら、村ひとつぐらい創ることができますからね。(2/8)

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写真撮影:塩澤秀樹
取材・文:山口剛

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